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Yakov

2008年12月27日

雑記・ソ連レーション

 ロシア軍レーションはともかく、さすがにソ連軍レーションの現物を持っているわけではない(もし持ってても食べられないし)。以前旧ブログで紹介した書籍・「アフガンのGRUスペツナズ」の記載を肴にした雑記、ということで。



例によって解像度が低い画像なのだが、左上の小さい挿絵は夏期山岳レーション、下の挿絵がより一般的な「標準口糧No.5である。

山岳レーションの方は現用ロシアレーションを思わせる豪華版(当社比)で、イラストの「夏用」には濃縮ジュースまでついてくる。(ロシア軍レーションの実食リポートは「お気に入り」欄にあるアナクロニズム84の「スペシャル」を参照していただきたい。管理者T氏による本格的な完食リポートである)

むしろ興味深いのは標準糧食の方で、コンデンスミルク、ひき肉缶、レバーペースト、肉の蒸し煮(またはサーロ)、市販品のガレット(クラッカー)、乾燥マカロニスープ、紅茶、コーヒー、塩、携帯燃料、15gのミニチョコレート3個・・・といった内容なのだが、イラストの砂糖をよく見ると・・・。
長距離列車でサービスされる角砂糖が描かれている。ソ連時代には国際線の飛行機の中でもツポレフ134だかイリューシン62だかの絵入り角砂糖が配られたりしたのだが、まさにそれ、なのである(ロシアになってからは大抵グラニュー糖になってしまった)。

ソ連の伝統的な角砂糖といえば立方体でなく長方形で非常に硬いのだが、根気よくかき回せば必ず溶ける・・・という不思議な代物であった。



帝政時代の砂糖はこれまた怖ろしく硬いものが主流で(まあ製糖技術が進歩したのはどの国でもそう古い時代のことではないが)こんな砂糖割り器が繁用されていた(一部ソ連製あり)。
古い映画などでは「ナイフの背で角砂糖を叩き割り、口に放り込んでから紅茶を飲む・・・」ようなシーンを時々見かける。  

Posted by Yakov at 19:06Comments(4)