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Yakov

2010年01月22日

野戦食器(15)

 今回も地道に食堂用品ネタ。今回は「ソ連独自」なものを。



以前から紹介している「ソ連軍後期型食器セット」の一環。同じく尿素樹脂で出来た皿か鍋のふた・・・という様相だが実は「皿置き台」なのだ。
口の悪い友人が「こんな白痴的なものは世界中どこにもないだろう」と前置きして教えてくれたのだが、金属皿にビフテキやジュリエン(ミニグラタン)などを置くと当然皿が熱くなる。しかし軍の食事テーブルの多くはポリエチレンなのでそのままだと溶けてしまう・・・ため、その対策用具なのだという。
まあ「欠点に気付く前に大量生産してしまい、後であわてて帳尻をあわす」というのは世界共通(最近某巨大自動車メーカーも米国市場で大量リコールを出したところだ)、ソ連の場合は生産数が莫大なので帳尻合わせの分野が異常発達した、ということなのだろう。ま、テスト中に気付け、ということだが。
・・・日本の某武装公務員の方々でも、きっと思い当たる節はあると思う。



大きさを比較するものが何もないが、6x15cmくらいの小さな樹脂皿である。通常ロシアのテーブル常備品は塩、胡椒、芥子が標準で、たいてい陶器かガラス容器に入って三つ並んでいる。これが中央アジア料理店だとアジカ(グルジア風辛味ペースト)やラー油が芥子に替わるわけだ。
これはどうやら将校食堂の備品らしいのだが、スメタナやマヨネーズ、ケチャップ(シャシリク用?)を入れる特別皿のようだ(テーブル常備品ではなく)。将校食堂のカフェテリアだとシャシリクも珍しくないメニューだが、おそらく一般の徴募兵にはあまり縁がない皿だと思う。  

Posted by Yakov at 17:56Comments(0)