2010年01月24日
神をも恐れぬ改造品(1)
(1)としたのには意味はない。デンビルの狼藉(笑)を考えるに、いつか続きを書く羽目になるかもしれないが(苦笑)。
смешная "фантастика"....
見るからに古そうな絹地の肩章だが、幅が妙に狭いことにお気づきだろうか。モスクワの某市場で有名な海軍バイヤーから買ったもので売主は大珍品だ、と胸を張っていたのだが・・・。
幅は士官学校生(ユンガ)や医療・法務士官肩章よりは少し幅広であったがもちろんこんな規格は存在せず、造機・技術将校がこんな肩章をつけていたわけでもない。しかし明らかに工業生産品のこの素材は何だろうか?
・・・実は戦中戦後(55年規定まで記載あり)の海軍将官ズボンの側線なのであった(図版や写真では金線が二本並んでいるように見える)。
洒落ものの将校が変わった素材で作製・・・ということもなかろうから(デンビルじゃあるまいし)この場合、バイヤーを疑うのが筋だと思うのだ。
なにしろ昔から出来の悪いバッタもんとコレクターズアイテムをごっちゃにして売る(悪名高い)有名人なので・・・(ちなみに書いた海軍解説本は雑誌「ツェイヒガウス」で「ゴミの山」みたいに酷評されていた)。
おまけに大昔、そいつの家でこの材料と思しきロール(海軍将官の側線とは知らなかった)を見たことがあったのでほぼ間違いないだろう。「当時の兵隊」がやれば面白いアイテムでも現代人がやると・・・。いいから原反のまま売ればよかったのに・・・(泣)。
こうして貴重な素材は日々消えていくのだ。
смешная "фантастика"....
見るからに古そうな絹地の肩章だが、幅が妙に狭いことにお気づきだろうか。モスクワの某市場で有名な海軍バイヤーから買ったもので売主は大珍品だ、と胸を張っていたのだが・・・。
幅は士官学校生(ユンガ)や医療・法務士官肩章よりは少し幅広であったがもちろんこんな規格は存在せず、造機・技術将校がこんな肩章をつけていたわけでもない。しかし明らかに工業生産品のこの素材は何だろうか?
・・・実は戦中戦後(55年規定まで記載あり)の海軍将官ズボンの側線なのであった(図版や写真では金線が二本並んでいるように見える)。
洒落ものの将校が変わった素材で作製・・・ということもなかろうから(デンビルじゃあるまいし)この場合、バイヤーを疑うのが筋だと思うのだ。
なにしろ昔から出来の悪いバッタもんとコレクターズアイテムをごっちゃにして売る(悪名高い)有名人なので・・・(ちなみに書いた海軍解説本は雑誌「ツェイヒガウス」で「ゴミの山」みたいに酷評されていた)。
おまけに大昔、そいつの家でこの材料と思しきロール(海軍将官の側線とは知らなかった)を見たことがあったのでほぼ間違いないだろう。「当時の兵隊」がやれば面白いアイテムでも現代人がやると・・・。いいから原反のまま売ればよかったのに・・・(泣)。
こうして貴重な素材は日々消えていくのだ。
Posted by Yakov at
18:42
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2010年01月24日
支援艦隊
本日は某所で食事会があったもので以下略。「今日のコスプレ」というわけでもないが、本日着ていた新しい服はこれまで紹介しそびれていたものだった。記章類を海軍所属の支援艦隊仕様で組んでみたのでたまには着装説明でも。
未着用の注文服を入手したのだが、袖の階級章はもともと着いていたモルフロートと支援艦隊共通システムのもの。第9カテゴリーは軍なら中佐に相当する。全体の裁断は(80年の着装規定イラストでは海軍と区別できないが)現物を見ると海軍とは明らかに違うスタイルで作られている。まあ注文主の好みが入るので、海軍同型のものもあるかもしれないが。
支援艦隊は海軍所属なので(卒業バッジは一般海運大学)、軍のメダル中心に略綬を組んでみた。水難救助とか一部特殊なものも混ぜてみたが(笑)。機雷処理と極地航行記章が並列しているのはまあ転属が多かった、という洒落設定で。ドイツのものによく似た上級職員ボタンは裏がポリエチレンの特殊なものだ。
制帽にはモルフロート帽章(これはコイル刺繍)によく似た金属帽章がつくのが支援艦隊の独自規定だが、まあこのくらいの階級であれば・・・とコイル刺繍の帽章にした。民間商船では制帽のリボンや顎紐にさまざまなパターンの特注品があるのだが、軍所属ということでスタンダードなものにしてある。
今回届いた1980年国防省指令では支援艦隊の内着シャツは白のみ、とあるのだが、実はこのように胸ポケットがない特別製を着用しているのだ(GOST19867-85)。さすがにこんな服は持っていないし、わざわざ将校白シャツのポケットをはがすのも苦痛なのでこの辺は目をつぶらざるを得ない。
この図にあるような半袖シャツも結構難しい。現代の航空会社シャツとよく似てはいるのだが・・・。
資料が増えると悩みも増える、まさに無間地獄なのである。
未着用の注文服を入手したのだが、袖の階級章はもともと着いていたモルフロートと支援艦隊共通システムのもの。第9カテゴリーは軍なら中佐に相当する。全体の裁断は(80年の着装規定イラストでは海軍と区別できないが)現物を見ると海軍とは明らかに違うスタイルで作られている。まあ注文主の好みが入るので、海軍同型のものもあるかもしれないが。
支援艦隊は海軍所属なので(卒業バッジは一般海運大学)、軍のメダル中心に略綬を組んでみた。水難救助とか一部特殊なものも混ぜてみたが(笑)。機雷処理と極地航行記章が並列しているのはまあ転属が多かった、という洒落設定で。ドイツのものによく似た上級職員ボタンは裏がポリエチレンの特殊なものだ。
制帽にはモルフロート帽章(これはコイル刺繍)によく似た金属帽章がつくのが支援艦隊の独自規定だが、まあこのくらいの階級であれば・・・とコイル刺繍の帽章にした。民間商船では制帽のリボンや顎紐にさまざまなパターンの特注品があるのだが、軍所属ということでスタンダードなものにしてある。
今回届いた1980年国防省指令では支援艦隊の内着シャツは白のみ、とあるのだが、実はこのように胸ポケットがない特別製を着用しているのだ(GOST19867-85)。さすがにこんな服は持っていないし、わざわざ将校白シャツのポケットをはがすのも苦痛なのでこの辺は目をつぶらざるを得ない。
この図にあるような半袖シャツも結構難しい。現代の航空会社シャツとよく似てはいるのだが・・・。
資料が増えると悩みも増える、まさに無間地獄なのである。
Posted by Yakov at
00:14
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