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Yakov

2010年07月31日

ユダシキン制帽(4)

 久しぶりにユダシキン制服のネタ。ちびちび小出しにしているようで恐縮だが・・・。



空軍将官制帽。ソ連時代の礼装および常勤制帽と同じように見えるが・・・。

上の礼装用では金属帽章が違うのはもちろん、刺繍の飛行ウイングが帽子に直接刺繍されているのにも注目されたい(画像が小さくて申し訳ないが)。別の生地にコイル刺繍されていたウイングが直接金糸刺繍になっているので遠目には「金属帽章」にも見える(手間が丸々無駄になっている気がして仕方がない)。顎紐が常勤同様の組紐になっているが、ソ連時代は革にコイル刺繍という遥かに豪華なものだった・・・。

下の常勤制帽も同様にウイングが直接刺繍となっている。このサイズだと金属帽章をぶち込んだようにしか見えないのが残念、また来世。



多分試作/コンペ提出モデルと思うが、制帽バンドが帽体と同じ緑青(モルスカヤ・ヴォルナ)色の陸軍将官制帽。これも顎紐は常勤同型だ。

・・・この手の試作品が家中溢れて正直ちょっと困っている(苦笑)。


  

Posted by Yakov at 16:45Comments(0)

2010年07月30日

二次戦小物(2)

 最近大戦ものに出ものがないので小物単発ネタばかりになってしまうが・・・。







大戦というより「戦間期」1932年製の赤軍士官用双眼鏡。帝政期とか大戦中期型以降のものは旧ブログで紹介したが、この時期のものは多分はじめて紹介すると思う。外国製のほぼ同型(第一次大戦中)は以前購入したので目新しいものではないが、まあソ連純正品ということで。



今までにもう何個も購入した戦前型腕時計だが、完働品がボロ市に出ていたのでまた購入してしまった。ショックに弱いので屋外イベントでは使用したくない「骨董品」なのだが。
以前は普通に見られた「オリジナルのバンドつき」は今ではもうあまり期待できない。この画像のものでも後世の合皮ベルトに差し替えられてしまっている。  

Posted by Yakov at 17:09Comments(2)

2010年07月29日

電化製品(3)

 今回は紙もので。筆者的には大型電化製品でも何でも欲しいといえばいくらでも欲しいのだが、コンテナを利用するわけでもないので単体20kg超のものなどそうそう買って来るわけにも行かない。
そんな筆者でも気軽に買える(笑)製品インストラクションの一部を紹介する。





上が60年代のラジオーラ「シリウス-M」(イジェフスクラジオ工場製)のインスト。これは第三種ラジオとして中波、短波、超短波を受信、レコードプレイヤーと簡単な録音機能がある・・・という高級品であった。インストの発行部数は13万部。
下左は70年代の家庭用冷蔵庫「セーヴェル-6」。フリーザーや大型収納庫もある本格的なものだ(インストは5万部発行)。
下右は60年代・ポーランド製の3火口ガスオーブン。モスクワの高層アパート上部では電気プレート調理器を使用しているところが多いのだが、やはり条件が許せばガスオーブンがあった方がうれしい(7万部発行)。





左はレコードプレイヤー「ロシア」で80年代のもの。さすがにこの時期なので出力端子とイヤホンジャックくらいはついている。ソ連でも80年代に入るとCDに押されがちになったのは西側同様である(カセットは西側より長生きしたような気がするが)。発行部数は5万部。
左上は小型の棚吊冷蔵庫、ラトビア60年代製の「Scims」。壁に設置するのだが、台所の食器棚などの家具とのマッチングについて多少解説ページが設けられている(6000部発行)。
左下は無茶苦茶古臭いインストだが1990年、モスクワ近郊ポドリスク工場製小型ミシン「チャイカ134」。ミシン刺繍の見本にチェブラーシュカが入っているのが面白い。発行部数は19000部。
  

Posted by Yakov at 17:38Comments(0)

2010年07月28日

雑記・僕の考えた軍服。

 本日この春購入した書籍の大部分(約55kg)が到着した。新着分からもぼちぼち紹介していく、ということで表題のネタ。
筆者はじじいなのでキン肉マンの「僕の考えた超人」とかよりむしろ「ライダー怪人募集」とかを連想してしまうが、ともかく筆者の妄想を垂れ流す・・・という展開ではないのでご安心あれ。





ボロ市の古本の山から友人が見つけ出した「ブックレット」。1992年、第一マリセール連隊服装着用規定と書いてあるため「資料マニア」の友人が「帝政期の規定をまとめたものか?それとも92年にいくつも提案された企画案の一つか?」と興奮して購入したものの、よく読んだら「僕の考えた軍服」本だった、という次第。この誤字の多さは高校生以下だろう・・・と友人は言っていたが、水彩イラストを自己製本した手際はなかなかのものだと思う。ソ連軍の服装規定集を下敷きにしたらしい構成からして基地の「作画担当下士官」あたりが暇をもてあまして書いたもののような気もする(兵隊なら誤字ぐらいは当たり前だろうし)。



第一マリセール(たぶん苗字がマリセルスキーとかの理由だと思う)連隊の規定がどうとか設定しておいて「海軍歩兵」とか「警察および憲兵」とか明らかに連隊所属の範囲を超越(興が乗って筆が滑ったのだろう)してたりするのが笑える。



巻末に兵科色から階級章まで別表を付けるところがロシア人らしいというかなんというか。

・・・これを作った本人はもはや忘却の彼方と思うのだが、今これを本人の前に突きつけたら恥ずかしさのあまり身悶えすると思う。ま、こういうものを作りたくなる気持ちはよ~くわかるが、古本と一緒に売ってしまったのは失敗ではなかろうか。
みうらじゅんのエロスクラップが人の手に渡ってさらにネットにさらされてるような感じかも。  

Posted by Yakov at 17:34Comments(4)

2010年07月27日

で、馬具。(1)

 旧ブログでもちょくちょく紹介した馬具ネタ、また新着品が出てきたのでぼちぼちと再開。



以前、ハミというのだろうか、口にかませる轡と革帯一式を手に入れたことがあるが、これは今回友人からもらった胸懸(たぶん戦中のもの)。
貴重は貴重なのだがその友人が(筆者に)どうして欲しいのかよくわからない。こちとら馬を買う金も繋いで置く別荘もないというのに・・・。まあ突き詰めると「趣味の品すべてがそもそも無駄」という悲しい結論に達しそうなので、これ以上考えないことにする。まあ以前紹介した馬用ガスマスクよりは役に立ちそうだ。



幸運のシンボルとして有名な蹄鉄はこれまで何個か手に入れたが、戦死したドイツ軍馬の発掘品とかあんまり縁起のよくないものばかりだったような気がする。
このポニー用の小型蹄鉄はモスクワ市内の騎馬警察連隊本部で知人からもらったものでとりあえず「やばい」来歴のものではなさそうだ(入手経路は微妙だが)。
釘はコレクター仲間が別荘に貯めこんでいる戦前の純正ストックらしい。まあドアにこの釘で(蹄鉄を)打ち付けるわけにも行かないのでコレクションとして部屋に寝かせておこうと思う。



某コレクター仲間の別荘で子馬の蹄を調整する友人の図。まだ若い馬なので蹄鉄を打つには早い&舗装道路には出さないのでとりあえず削って足の高さを調整しているのだ。
・・・馬を飼ったことはないので(笑)今回初めて知ったのだが、「蹄の削りカス」はどうやら犬の大好物らしい。飼い犬が横に座り込んでカスを投げるたびにパリポリ貪り食う光景はなかなか味わい深いものだ。もっとも、それじゃあ食べてみよう・・・という気にはまったくならないが(笑)。  

Posted by Yakov at 17:26Comments(0)

2010年07月26日

兵士の身だしなみ。

 ・・・表題ほどたいしたことではないのだが、PXで売られている兵士の日用品ネタである。まずは「旅行用品」の項で出てくるようなものを中心に。



ごく普通の石鹸箱だが、油に塗れる仕事上とりあえずこれがないと話にならない。民生同一品とは思うが、いまどき娑婆では使われなさそうな代物である。



旅行用品の項で紹介したのとは別タイプの歯ブラシケース。歯ブラシはナイロン毛より天然素材の方が(当然ながら)少し高い。



ようやく軍隊らしいグッズが出てきた。通常(というか予算があれば)襟布はPXで出来合いのものを買うのだが(サイズ別に売られている)、このようにより安価な「生地だけ販売」というセットも存在する。
まあ入隊時支給品はこのように裁縫セット+綿生地なので特別「みすぼらしい」セット、というわけではないが。
裁縫セットに含まれるのは針2本と糸3種類で、陸軍用の緑・黒・白セット(この例では緑+白2セットがついている)以外に海軍のサンドイエロー・白・黒セット、民警のブルーグレー・白・黒セット、空軍用のライトブルー・濃紺・白セットを見たことがある。  

Posted by Yakov at 17:15Comments(2)

2010年07月25日

商業系(9)

 本日も通常更新で。



以前にも紹介した携帯算盤の旧型。戦前~50年代くらいの製品で、重量はそれなりにある。利便性のためか全体に傾斜がついており、画像の右側を手前に持ってくると使いやすくなる。



大量にたまったバッジ類もぼちぼち紹介しておく。左はモスクワのバウマン地区食品販売所の職員バッジ。中は前回紹介したような「秤」を図案化したプロレタリア地区の販売所。右上は同じくモスクワはバーブシュキン地区の食品販売所で右下はリャザン駅(モスクワ)近くにあった百貨店のもの。



ほぼ同デザインの地区別ヴァリエーション。左はトゥーシン地区のものだ。  

Posted by Yakov at 17:00Comments(0)

2010年07月24日

情操玩具(14)実用編

 暑過ぎて「暑い」と口にするのも苦痛になってきたが、(内陸ロシアと違って)少しくらいの雨では気温がまるで下がらないのがこれまた困ったものである。



写真では大きさが把握しにくいと思うが手のひらサイズの卓上扇風機である。電池式と思われるが内部の配線がぶち切れていて、なおかつ適合電圧などは不明。そのためわざわざ(手探りで)修理する価値があるかどうか悩ましいところである(なぜ買ってきたのか?という質問には答えたくない)。
以前(旧ブログで)米軍のL型ライトに良く似た「懐中電灯兼用扇風機」を紹介したが、それよりもはるかに玩具寄りである。特に日本の夏には無力であろうことは(修理する前から)わかりきっている。





ままごと用のミニチュア秤だと思うが、とりあえず重量は(50gまで)正確に量れるようだ。ま、なにぶん古い玩具なので皿が引っかかって時々針が狂うのはご愛嬌ということで。
モデルになった秤はソ連時代の市場には付き物の大型で、大抵「測定物」の皿と「補助用の分銅を載せる」皿が備え付けてある。「軍食堂」の項で紹介したポスターを見ると、空の食器を「分銅皿」に乗せることで料理の「正味重量」を量っていたことがわかる。
・・・筆者的にはこの大型秤が欲しくてたまらないのだが、送料が嵩むとか以前に「郵送荷物の限界重量」を超えてしまいそうなのでいまだ望みは叶わない。
・・・もしかすると将来(魔が差して)軍用担架とか松葉杖とかと一緒にコンテナを予約する羽目になるかもしれない。その前に(ロシア人がものを忘れたときにつぶやく)決まり文句:「神よ我に記憶を与え給え!」に倣ってこうつぶやくことにしたい。「神よ我に理性を与えたまえ・・・」
  

Posted by Yakov at 17:27Comments(0)

2010年07月23日

デンビルの逆襲(15)

 毎日暑くてударники...と(駄洒落で)突撃労働者ネタでもやろうと思ったが、どうあがいてもあと二ヶ月は暑いのだ。ということで「普通」に(?)デンビルネタでお茶を濁す。





今年のエイプリル・フール更新分でちょっと紹介したフローラ迷彩のデンビル服、付けている記章をアップにしてみた。台座を付けたパッチ類は(もう見慣れてきたと思うので)いちいち突っ込まないが、着用記章は突っ込みどころ十分である。
公式受勲のメダルは左胸(画像下)の吊り下げ式「国境警備優秀章」くらいで(これは通常右胸に佩用)同じく左胸(これも普通は右胸用)の2級職能章が「将校用」・・・というのもすでに鉄拳制裁級の規定違反である(服の階級は兵卒だった)。

さて、右胸のバッジ(画像上)はどちらもPXで売っている「賑やかし」バッジでもちろん軍務中には着用禁止なのだが、デンビル・帰郷時に「寂しい胸」を飾るのに重宝するものだ(<豊胸パットのような書き方だが)。
正直にДМБと明記してあるものもあるが、そういうのは「経験者にはモロバレ」なので「兵科名だけ」書かれた「紛らわしい」デザインのものが人気なのだ。





そういう「紛らわしい」バッジの一例。筆者のところにもこの手の安バッジがいい加減たまってきたのだが、ここで一遍に紹介してもウザイと思うのでこれから機に応じて時々画像を貼っていこうと思う。
ソ連時代の「われらがソ連XXX(兵科名が入る)万歳!」といった宣伝バッジと違い、「いかにもこんな公式の優秀章がありそう」な擬態昆虫のようなデザインである。
・・・ま、祖父母とか堅気のGF程度なら「おお、XXが優秀な成績を収めて帰ってきおった」とかしばらく騙しおおせるかもしれない。

  

Posted by Yakov at 17:30Comments(0)

2010年07月22日

非常事態省(2)

 この項(1)は今年の2月・・・。だいぶ間が空いてしまったが、ぼちぼち小ネタでフォローしていきたい。



軍の制服がユダシキン服に改定されたのを機にМЧС制服も新型に切り替わってきた。新制帽のデザイナーはもちろんユダシキンではないのだが、クラウンが小型化して「民警型」帽章に切り替えたところはなんとなく軍とリンクしているような。オレンジ色のパイピング、かなり青みの強いウェイブグリーン(?)的な生地と独自性も十分だが。



(1)で紹介した准尉用に」加え、他の階級用ベースも新規購入した。シャツ用肩章の色がこれまでにない色調のライトブルーになったことがわかる。シャツ本体はこの春購入したので紹介は到着後に。新型シャツは裁断まで変わっていて実に面倒くさい。



特に新型用というわけではないが、非常事態省航空隊の袖章と帽章。帽章は紺色の「非軍事要員」の西側ナイズされた旧制帽につくものだが、クラウン・バンドともに幅が縮まった新型制帽に付けられるのだろうか?
以前は消防士などが「軍事要員」型制服(階級章明示)、救命員・本部職員などの非軍事要員(階級章なし)と分かれているのだが改定ですべて「階級章つき」制服に変わったようだ。飛行要員の新制帽については今後の究明課題ということでひとつ。
  

Posted by Yakov at 17:06Comments(0)

2010年07月21日

医療・衛生(18)救急箱

 なんというか今回は雑記ネタに近いのだが・・・。





戦後型の軍用医療バックでは本体の横フラップ(というのだろうか?)ポケットに収まっていることが多い三角巾。画像はソ連製(86年)で、一辺が120cmくらいの大判。ビニール包装には「医療用三角巾」の表示がある。
画像のカーキ色のほか、黒いサテンに似た化繊生地も良く見かける。白色のものもあったはずだが大抵は看護婦・調理助手が頭に巻いていたのだと思う。前線で使用するには(積雪時でもなければ)白色はあまり望ましくないわけで・・・。
ちなみに、アフガン戦やチェチェン紛争でソ連/ロシア兵が使用していたカーキ一色の「バンダナ」はこれの流用である。そもそも、ソ連の軍事的伝統にバンダナは存在しなかったのだ・・・。
ま、現代のロシア軍ではPXで購入した「バンダナ」が大流行となったのはご存知と思うが。



またボロ市でぼんくらなものを買ってしまった。清拭殺菌ガーゼ(現ロシア連邦製)と消毒薬(60年代および70年代)。パッケージのデザインが気に入って2種類買ってしまった。





PXで買った現代の救急セット(廉価版)。市中の薬局で売っているのと同一だが、この程度の医薬品には特別の販売許可はいらないと見える。内容的には今年4月に紹介した「ソ連時代の車載救急箱」と似たようなもので(止血バンドと大仰な止血包帯は含まず)気付のアンモニア水がアンプルから瓶入りに変わったくらいだろうか。内服活性炭やブリリアントグリーンも健在で、傷用絆創膏はソ連時代のものより使いやすくなっている。
・・・それにしても下世話な包装である(笑)。  

Posted by Yakov at 17:05Comments(0)

2010年07月20日

続・森林警備官(4)

 以前購入したまま放置していたロシア森林官の上着だが、今回制帽が手に入ったので正規の記章で組み上げてみた。



とりあえず制帽。ソ連時代はベルベットだった制帽バンドがウール生地になっているが、現ロシアでは「ウールまたはベルベット」とかアバウトに規定されている省庁が多いため「特注ベルベットバンド」制帽も決して珍しくない(高価だけど)。
帽章は専門によって別々のエンブレムがつくため画像では単純に並べてみた(「公務員標準丸型コカルデ」から右に向かって「森林技術者」「狩猟管理官」の帽体用エンブレム2種)。
このほか管理部では丸型コカルデに柏葉縁がつき、帽体に柏葉をあしらった鷲章・・・という組み合わせもある。





ブルーグリーンの制服はソ連時代後期よりもさらに緑味が強くなっている。とかいいながら「灰緑」と規定されている自然保護局の制服、「морская волна:海波色(ウェイブグリーン)」と規定されている97式税関制服と肉眼ではほぼ同じに見えるあたりがややこしい。縦割り主義の弊害だろうか(笑)。
ちなみに襟章上部と袖章の上部には森林省独自の鷲章がついているがこれが管理部のもの。
これで狩猟管理官、森林技術者、航空要員と全部別のエンブレムがつくのでややこしい(筆者的には「集めるのが大変」、ということだ)。
ロシア時代の階級星章の配置は一列縦。(3)で紹介したソ連時代と比較していただきたい。

・・・ソ連時代のエンブレムや現用記念章などはまた別の機会に。  

Posted by Yakov at 17:48Comments(0)

2010年07月19日

続・近隣国(17)映画ネタ。

 本日は来客により以下略。酷暑のため一日アフガニスタンの民族衣装(映画用)で過ごしていたのだがさすがにこれでは外出できないのがちょっと厳しい。この上チェストポーチなど巻いたら通報or不審尋問一直線である。
今回は一発ネタでウクライナ民族主義者の映画用制帽を。





何の映画に使われたのか知れないが、モスクワの映画コンサルタントがキエフの同業者から買い取ったUPA略帽のひとつ。ハンチングとも軍帽ともつかない形状だが、制帽として使用している写真が結構残っている。ちなみに帽章はモスクワのマニアが手作りした鋳造のものだ。





別ヴァリエーション。第一次大戦後のウクライナ内戦時にもあったようなより「軍帽らしい」デザインのもの。帽章はファイバー製の典型的モスフィルム風「映画用」だった。
これらを含め4~5種類の帽子(生地は同一)、軍服があったが、ロシア映画で最近こういうテーマの映画が増えてきたことから需要が高まっているようだ。

余談だが、今ロシアでそこそこヒットしている「僕らは未来から来た2」ではウクライナ民族主義者が大々的に登場する。ストーリはよくあるタイムスリップものなのだが、(ウクライナでは)異様に美化されている彼らUPAが「史実通りに」反対派を虐殺しているシーンもかっちり描かれていて面白い(なにしろ政治的に「熱い」時期の製作なのだ)。ま、もちろんラストではささやかな「希望」と「和解」でしめくくられるのでご安心あれ。
シリーズ1では「軍事遺跡発掘業者」、シリーズ2ではウクライナでの「リエナクメント」が舞台となっており、スタッフに「われらの同類」が混じっているのは間違いないと思う。

  

Posted by Yakov at 21:02Comments(3)

2010年07月18日

雑記・正規複製勲章

 いきなり本題に入るが、受勲した勲章を年がら年中着用するのはいろいろリスクがある。そのため帝政ロシアでもソ連でも、普段の着装用に予備勲章をあつらえる例は決して珍しいことではない。特に帝政期など、宝石店などに注文して実物より高価で精巧・上質なものをあつらえた人間も多かった。
以前、ロシアの軍事雑誌で「帝政期にもらったゲオルギー勲章をブルガリアであつらえて佩用した」ソ連将校の記事を読んだことがあるが、そうかと思えば真鍮からのこぎりで切り出してヤスリででっち上げたような「予備の金星勲章」を平気で身に着けている退役軍人もいる始末だ。
そんなわけで「これでなければならない」とは決していえないが、造幣局で作られた正規の「着用用複製」が何個か手に入ったので紹介してみたい。




дубликат

レーニン勲章の造幣局製複製。この例では正規と同じ番号が打ち込まれている。筆者は純金の正規品を一個だけ持っているが、それと比べても遜色のない出来である(もちろん材質は別)。もっとも、別の骨董店で見た複製品は最後の画像と同じく"муляж"と刻んであった。





ソ連国家賞メダルの公式複製(正規メダルが筆者に買える訳がない)。дубликатという言葉は公文書で言えば「謄本」とかに当たるもので、位置づけとしてはほぼ正規メダルと同等である(もちろん材質は別)。



日本での通称「軍事力貢献三級」勲章の造幣局製複製。ソ連では(現ロシアでもそうだが)勲章の本章は(法的に)譲渡禁止なためмуляжの刻印が必須なわけだ。もっとも最近「業者」が作っている複製も商取引の都合上同じ文字を刻んだものが増えてきており、「この記載があるから造幣局製」とは断言できなくなってきたのが苦しいところである。
  

Posted by Yakov at 17:43Comments(2)

2010年07月17日

医療・衛生(17)血圧。

 本格的に暑くなってたまらないが、避暑に出かけるわけでもなく通常更新(涙)。
今回また買ってしまった「つまらないもの」など。





簡単に収納ができる家庭用?血圧計。腕バンドの配色といい調整金具といい(フックを引っ掛けるタイプなのだ)民需も軍用もあったものではない荒々しいデザインである。
正直、最近のロシア郵便の「佐X急便」化を思うに輸送途中で割れないか非常に心配なのだが・・・。「荷物を開封したら水銀まみれ」というのはどうしても避けたい事態である。
実はもう少し初期のベークライトケース入りというのにも食指が動いているのだが、次回はベークのケースだけ買ってくるのが正解かもしれない(<買う気満々)。





水銀血圧計とくれば聴診器がなくては話にならない。以前90年代ロシア製はいくつか買ったのだが、ソ連時代の未使用品があったのでまた買ってしまった。耳当ての替えパーツまで入っていたが、部品交換をするほど酷使する当てはない(笑)。

  

Posted by Yakov at 17:16Comments(3)

2010年07月16日

小熊のミーシャ(7)

 またミーシャネタ。五輪グッズもまだまだあるのだが、とりあえずミーシャ関連を。



前回紹介分に混じっていたがこれも今回購入したもの。陶器の台はテーブルウェア(コースター?)のようだが実用性があるようなないような・・・。ミーシャ像は昔紹介したものと同一だ。



質素なアルミスプーンだが、よく見るとミーシャが型押しされている。じーっと見ているとゲシュタルト崩壊で(?)なんだかよくわからなくなってくるが(笑)。筆者にはやはり「快獣ブースカ」に見えた。



ソ連国営旅行代理店・インツーリストのオリンピック期間向けの布パッチ。ある意味珍品だが(衣服の)どこに身に着けたものかちょっと迷う。



某バザーで見かけたлуч(ミンスク時計工場)のオリンピック記念モデル。訳あって買えなかったが(談合なのだ)非常に可愛らしいデザインだ(男性用だけど)。
写真では(秒針が邪魔して)よく見えないがミーシャもなかなか愉快な顔をしている(<褒めてない)。
このモデルは防水がいまいちなのでコレクション品と割り切ったほうがいいと思う。

  

Posted by Yakov at 17:10Comments(0)

2010年07月15日

友の会(9)

 今回は現代ロシアの青年組織を中心に。ソ連時代の「公認」組織と違ってクラブ的なものが多い。



政党「統一ロシア」が中心になった青年組織「ナーシ」が軍~治安機関の図案をもじって作った「青年愛国運動体」ワッペン。別に決まった制服があるわけではなく「キャンペーンごとに服を変える」組織なので、ひょっとすると「普段着」にもこういうものをつけているのかもしれない。
そういえば、本年の戦勝記念日から数日後、ナーシが行った大規模な示威行進ではソ連軍ルバシカ(肩章はゲオルギーリボン)をプリントしたお揃いのTシャツを着た若者が街にあふれていた。ご丁寧に勲章・メダルまでイラスト化してあったこのTシャツ、ちょっと欲しい気もしたのだがまだ入手できていない(笑)。
・・・横に写っているアエロフロートの旧型袖章バッジは無視していただきたい。



右下はペテルブルクの秩序維持青年隊のパッチ。任務的には民警補助員と似たようなものとは思うが内務省直轄というわけでもなさそうだ。
残り3つはいずれも戦跡を回って遺骨の収集などを行う青年組織のもの。遺骨収集後の改葬のほか「愛国+歴史教育」ということで発掘した兵器や被服ほかの遺品を整理・展示、研究も活動内容に含まれている。筆者の知り合いにも何人か会員がいるが、発掘品を一部コレクションに回しているのかどうかよくわからない。



左はペテルブルクの地方補助員。通常の内務省系民警補助員とは別組織のようだがこれまた詳細は不明。ネオナチなどの組織暴力に対抗できるだけの力があればいいのだが・・・。
右はソ連時代の義勇消防隊のもの。

  

Posted by Yakov at 17:19Comments(2)

2010年07月14日

野戦食器(17)

 なんだか閲覧数が大変なことになっているが、特に心当たりもないので通常更新。
昨日のポスターと出所が同じ軍食堂の食器(今年一月以来である)の補足を。



特大のアルミ製薬缶と紅茶コップホルダーなど。
筆者がМАДИの語学講座にいたころ、食堂で砂糖入りの紅茶を供するのにこんな薬缶が使われていた。注ぐのは基本職員で、学生はガラスコップに注がれたものを持っていく形式だ(昨日のポスター参照)。
別の学生食堂ではティーパック+サモワール給湯というところもあったが、「薬缶のみ」のところでは砂糖も紅茶も濃度の調整はほぼできない。
軍報道写真でこの手の薬缶にステンシル赤字で"ЧАЙ"と記してあったのを見たが、誤認防止のためか盗難防止かよくわからない(笑)。
・・・今回、とあるvoentorgで鋳鉄製・同容量の薬缶を見つけたが(むちゃくちゃ重量があるので)購入を見送った。次回まで残っていたら買ってしまうかもしれないが。

ちなみに紅茶ホルダーおよびナプキンホルダーは将校食堂のもの。民需用よりはるかにシンプルで安価なものだが、兵隊にはこれでも「もったいない」のであろう。



前回紹介したステンレス皿も混じっているが、未紹介のアルミ食器と「お玉」など。
こんなものを買ってどうする・・・と思われるかもしれないが、マニアというものは変わったものが目に入るとすぐ理性がどこかに飛んでしまうのである(<無理やり一般化)。
今後無理やり実用すると思うが、正直お玉は保管しているだけですでに邪魔くさい(苦笑)。
  

Posted by Yakov at 18:13Comments(0)

2010年07月13日

軍食堂の秘密。

 羊頭狗肉を旨とする当ブログでは思わせぶりなタイトルの時ほどネタ涸れ一発ネタだったりする。基地に掲示されているポスターで秘密も何もあったものではないが、外国人には知られていないネタ、ということでワン・プリーズ(<ひとつよろしく@米原万里)。



ロシア軍基地食堂に掲示されている兵用食堂の運用規則。材料ノルマや標準配食量のほか、食事内容について軍医のチェック、当直将校の査察、上級将校の一人は立会い試食をすべし・・・等々とかなり細かく記載されている。
また、93年印刷のものなので、制服がほぼソ連時代のままなのがわかる。
この時期には兵用食事の横流しなどが問題になっていたわけで、横目で見てむかついていた兵士も多かったのではなかろうか。規定上はかなり豊かな食生活なのだが・・・。



同じく海軍版。基本的には似たようなものだが(食事ノルマは未記載)下のほうに明らかに待遇の異なる「将校食堂」(船舶要員)イラストが載っているのが興味深い。



特に解説も不要だろう。野菜調理法の図解。



同じく魚。標準的な捌き方のほか、ヒラメやら棘の多い魚やら特殊例が別建てになっている。



同じく食肉。規定通りに食卓に供されているかは神のみぞ知る・・・。



各種ソースの分類、基礎調理法。さすがはヨーロッパの国(<英国除く)、料理ごとに実に豊富なソースが規定されている。ウスターソースかケチャップばかりジャバジャバぶっ掛けておしまい!なアングロサクソン(&その属国)とは違うのである。



オーブンとその他加熱器の基本。軍用ゆで卵器、シャシュリク台など面白い図解が見える。

・・・もちろん細かい規定はハンドブックになっているので、こういう掲示用ポスターはむしろ「装飾」の一部なのだと思う。コックが調理中にいきなりポスターで手順を確認しだしたりしたら食事するほうは不安でたまらない(笑)。
  

Posted by Yakov at 17:27Comments(0)

2010年07月12日

野戦装備・ガスマスク

 本日は昨日のイベントで疲れたのでお手軽更新。旧ブログで散々紹介したネタなので恐縮だが、埋め草にこの間到着した大戦ガスマスクの紹介でも。







旧ブログで1943年製のものを紹介したが、これは42年製のいちバリエーション。あまりにも膨大なヴァリエーションの中のひとつなので「どれが典型」とかいうことはほぼ不可能なのだ・・・。
ケースのほうはバイカ生地のふかふかした本体、トグル調整でない固定式肩紐(バックルで長さ調整)、丸ボタンによる開閉・・・というあたりが特徴だろうか。
マスク本体は大戦初期までの「角付き」ではない戦後も息長く使用されていたШМ41タイプで、後年のタイプとは吸気パイプのゴム被で区別できる。まあ面倒なのでこの辺突っ込み無用で。





リエナクター用に某ショップ(SSOだ)が生産した二次戦型ガスマスクバッグ。カーキキャンバス製で、トグルによるベルト調整タイプをきれいにモデル化している。まあなんというか、いい時代になったものである。

  

Posted by Yakov at 18:09Comments(0)