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Yakov

2010年07月12日

医療・衛生(16)検疫

 本日浜松町においでの皆様お疲れ様でした。
今回は最近話題の動物検疫関係で。





以前にも紹介した国家獣医監督局/動物検疫官の夏季制服を組んでみた。ワッペンの上に本来は両者いずれかの略称が書かれた扇形のパッチがつくのだが付け忘れてしまった(笑)。
制帽は後期型仕様で、バンドに文官型の標準丸型帽章がつく。ちなみに森林官など「武装系」官庁ではロシア国旗トリコロールの丸型が標準だ。



帰り道で雨に濡れてしまったが、国家技術管理部などの「査察官」外勤帽はこのような「ソ連OMONタイプ」(ただし顎紐なし)が標準である。帽章の「丸型に獣医エンブレム」タイプはもともと旧型制帽章なのだが、略帽には現在でもこのタイプをつけることがある。



現地の友人に頼んで改造してもらったズボン。写真ではよくわからないが使用した緑ウールの色調がやや暗く、税関の旧型ズボンのようになってしまった。まあほかにも使う当てがあるのでかまわないが。  

Posted by Yakov at 00:59Comments(0)

2010年07月10日

袋物(11)戦闘装備

 明日はミリショーなのにまだ荷造りがすんでいない。まあいつものことだが(<ダメ人間)。







2月12日更新分で少し紹介したソ連製チェストポーチ。ソ連時代「リフチク(ブラジャー)」と呼ばれていたもので、この例ではトグルボタンがソ連製プラスティックになっているのが特徴・・・なのだが、細部を見ると判る通り明らかなローカルメイド。
肩紐は兵用リュックの肩紐を解いてミシンで縫いつけてある・・・というかそこ以外もほぼ全部(ホッチキスのような)ハンディーミシンで作られたっぽい。
・・・まあこんな根気の要る作業は当時の兵隊くらいしかやりたがらないと思う。





迷彩柄からして多分ドニエストル共和国のものだと思う。もともと防弾チョッキカバーなのか、迷彩防弾チョッキの「ガワ」だけ剥ぎ取ったのかはよくわからないが、ともかくこの状態では「装備ベスト」と呼んだほうがいいと思う。裏にはキリル文字で元の主人の名が書いてあったが「ミジャヤンツ」(?)という姓は聞いたこともなくどこの民族かも見当がつかない。
  

Posted by Yakov at 17:12Comments(0)

2010年07月09日

デンビルの逆襲(14)

 このネタはたぶん永久に終わらないと思う(しみじみ)。



これはデンビルではなく「勤務時お役立ち小ネタ」・・・というかなんというか。肩章の型崩れ防止、ということだろうか、セルロイド板を将校肩章の下に敷いて星で固定する・・・という意味があるのかないのかわからない「こだわり」である。このころの将校肩章は紙芯でがちがちに硬く、雨が降ろうがどうしようが気安く型崩れはしそうもない。
もちろん重い荷物を背負えば曲がってしまうと思うが、そんなときには(こんな薄いセルロイド芯では)まったく助けにならない、と思う。
・・・開いている切れ込みでわかると思うが、この芯はもともとボタン磨きに使う清掃冶具(旧ブログで紹介した)なのである。



左の内務省軍肩章は階級リボンに裏打ち・縁取りをしただけの「よくある」タイプなのだが右側は・・・。以前にも同様に銅線を織目に通した野戦肩章を紹介したがこれは短冊切りのアルミ糸で・・・。
なんというか目がちかちかする以外に意味のないような気がしてならない。まあ注目は浴びそうだが。
・・・裏面の糸端処理が紙テープというぞんざいさがステキ。
  

Posted by Yakov at 17:33Comments(2)

2010年07月08日

ファッション通信再び(3)

 久しぶりにこのネタで。筆者が購入する「民間服」は自分の趣味+サイズで選ぶことが多いのだが、クラシックな服だとついその辺を度外視してしまう・・・。





1930年代から50年くらいまで流行った通称モスクヴィチカ(モスクワっ娘)と呼ばれるジャケット。ジャケットが女性名詞なのでモスクワっ「娘」と書いてみたが、特に女性用の服、と限ったわけでもなく当時の子供は男女とも着ていたようだ(成人の場合、女子の着用が主)。
ロシアの服は伝統的に「右前と左前の男女使い分け」が曖昧で(旧型斜めあわせルバシカは右前だし)男性が右前の背広を着るのもそれほど珍しいことではない。まあ戦後も70年代になると大体「男背広は左前」が確定してくるのだが。





微妙な時期まではわからないが、上と同じような時期、30~50年代の写真でよく見かける女性用ジャケット。
生地はデニムのように見えるが(<戦前ソ連でも労働着に流行った)実際には起毛綿(バイカ)のふかふかした生地である。
ウィンタースポーツウェアともお洒落着ともつかないのだがスポーティーで格好のいい裁断だ。腰の位置が低い日本人には似合わないと思うが、まあ自分で着る訳じゃなし・・・。
ちなみにサイズは子供用?と思うほど小柄だった。
  

Posted by Yakov at 18:12Comments(0)

2010年07月07日

旅行用品(10)弁当

 久々に食器ネタ。リエナクメントでは民生用品もそれなりに活用できるのでよろず食器マニアとしては実に嬉しい。





ソ連時代のランチジャー。今はちょっと外れに移転したが、友人経営のサープラスショップがモスクワの中心部にあったころ、契約していた宅配昼食がこんな容器に入っていた。そこではスープと主食が大小のジャー、サラダはポリパック入り、パンは塊で確か紅茶も魔法瓶でついてきたと思う。
ソ連時代のものはたいていこのように中栓がむき出しのコルク製で、汚れないように購入後各自で栓をアルミ箔でくるむのが普通だった。
・・・機会があれば後日紹介するが、現在街で売られているロシア規格(2004年型)ではコルク栓がシリコンでカバーされ、ほんの少しだけ近代化されている。





これまたソ連民生用の飲料魔法瓶。容器のイラストはロシア民話がモチーフらしいが、何もこんな辛気臭いイラストにしなくても・・・と思ってしまう。それなりに色数も使っているのにどうしてこう・・・。
中国製の(下品な)花柄模様魔法瓶がソ連で人気だったのもちょっとわかるような気がする。
  

Posted by Yakov at 16:58Comments(0)

2010年07月06日

スポーツウェア(2)軍用

 今回もスポーツネタ。最近「本田選手」の活躍でЦСКА:軍中央スポーツクラブが一般レベルでもようやく知られるようになったが、今回は純然たる「軍用品」を紹介したい。





93年(89年国家規格)、「モスクヴィチカ(モスクワっ娘)」工場製の綿製ジャージ上下。訓練(の一環としての各種スポーツ)で使われたものだろうが、胸に「国防省」の略号がプリントしてあるのでひょっとすると各種機関対抗試合(対内務省とか)でも使われたかもしれない。



ソ連時代のワッペンで星型には「軍」の略称が塗料+ステンシルで書かれている。四角いビニールプリントのほうの記載は(断言できないが)「軍クラブ」の略称と思われる。
これらは柔道着やらサンボ服、レスリング服などの各種市販スポーツウェアに縫い付けられたものであろう。さすがにこれら軍専用品は(カーキ色のサンボ服以外)見たことがない。





戦前から同規格の軍用トレパン(60年代)。短パンと同じサテン生地(これは紺色)で出来ており、尻にポケットがついている。



サテン生地の袖なし体操着。これも戦前と同一の規格である。後年(遅くても80年代)には薄い配色の俗に言う「ランニング」タイプが主流になっていく。
  

Posted by Yakov at 17:51Comments(4)

2010年07月05日

スポーツウェア(1)

 旧ブログとかで時々紹介したネタだが、今後はこの表題に統一しようと思う。





モスクワ五輪の公式グッズであるポロシャツとジャージ。割と垢抜けたデザインだが、フランス・ARENA社の純正品なのだ。そのためサイズ表記、素材表示もすべて「あちら」式の欧州数ヶ国語併記タイプである。ちなみにフランスは「西側」でありながらモスクワ五輪をボイコットせず、ちゃんと好成績を残している。
1980年といえばフランスはミッテラン政権初期(社会党と共産党の連立政権)で対ソ関係は比較的良好、フランス企業がかなり進出していたころである。まあ中道化したミッテラン政権末期は多少外交が西側にシフトしてくるのだが。





スポーツウェアというよりグッズなのだがまあ固いこといわずに。2004年、アテネ五輪協賛企業・ルクオイルのキャップ。
いうまでもないと思うが、ルクオイルはモスクワのガソリンスタンドではかなり有力というか上質で知られている巨大企業。こんな社名だからといって玉葱油を売っているわけではない(笑)。





ロシア・オリンピック委員会の公式グッズを作っているボスコ・スポーツ社のロシア代表チーム・シンボルキャップ(下)。北京五輪直前、赤羽の街でこの会社のスポーツウェアを着たロシア人を何人も見かけた。どうやら代表チームが近所に宿泊していたらしい。

ここの製品(公式イメージキャラである白いチェブラーシュカとかをたくさん作っている)は定価が無茶苦茶高く、こういう公式タグ付きを筆者が買ってくること自体不思議である(本当はバザーに出すために買ったのだ)。そんなわけでトルコ製とかのXXX商品が出回っており、筆者もトルコ旅行の土産に一個もらった。税関で見つかったら押収されそうだが。

次回は軍のスポーツウェアなど。  

Posted by Yakov at 18:08Comments(0)

2010年07月04日

通信・電話局(5)集配。

 本日も某所のバザーにつき以下略。ちょっと疲れたのでまた一発ネタで。





電報用か郵便用かはわからないのだがソ連時代の集配袋である。
以前に紹介した集配袋は手提げ式の大型ガマ口のようなものだったが、これは平らに折り畳める角型キャンバスボックス・・・という佇まいだ。ロック金具を起こして広げ、再びロックすることで「使用モード」に早替りするもので、回収するお金を収納するのだろうか、内部に小さなポケットがある。
記載されている文字はソ連通信省、裏面には管理番号が入っている。

・・・ひょっとすると郵便箱の中身なのかも知れないが、そうなると小ポケットにしまうものがよくわからない。

  

Posted by Yakov at 22:02Comments(0)

2010年07月03日

非常食より大事なもの。

 本日も別件にてバタバタしていた。こんなときには恒例の一発ネタで。



この缶詰は一体何だと思われるだろうか・・・。銀地に青塗装という撮影には思いっきり不適な配色なので読みにくいと思うが、非常用飲料水の缶詰なのだ。通常船舶用に備え付けられたもので容量は240cc。製品規格は90年で缶自体の製造は91年だと思う。
向こうのボロ市で船舶用救命具とか計器類と一緒に売られていたもので2個購入、郵送するのも馬鹿らしいため一個は開封して(水の味は普通)缶だけ持ってきた。
とりあえず-33~+66℃にて保存、製造後4年間が期限とあったが所詮は水、たかだか20年くらい前なら筆者は平気で試飲するのである。

・・・まあ内容的にはこれで終わってしまうのでちょっと余談を。ペレストロイカ時代にソ連旅行をした人ならレストランといわずホテルといわず、「キャビアを買わないか?」と持ちかける闇業者が横行していたのを記憶されていると思う。
筆者は幸い騙されたことはないのだが(ちゃんとした中身だった)、当時の失敗談に「中身を調べたらただの水だった」というのがよくあり、長らく疑問に思っていた。今回この缶を見て多分これだ、と思った次第。まあロシア語が出来れば騙されるはずはないのだが、上から適当な紙ラベルとか巻かれてしまえば騙される・・・かもしれない。もっとも当時の闇相場は5$だったから、今の筆者なら喜んで5$払ったと思う。
・・・当時、ロシア人同士をごまかすには鱈子の缶詰を使った、と聞いたことがある。まあこの話をした本人が経験した話かどうかはよく知らないが。


  

Posted by Yakov at 20:35Comments(0)

2010年07月02日

小熊のミーシャ(6)

 本日も所用にて以下略。毎度毎度の五輪ネタだが、汲めども尽きぬ泉なのでまあ大目に見ていただきたい。






они не личние.......

知り合いのバッジコレクターが交換会に持ってきたミーシャ群の一部。こういうのを見せられると普通の人は心が折れてしまいそうになるのだろうが、生憎筆者は「馬鹿コレクター」なので却ってやる気になるのである。
とりあえず一番上の画像の左端(全長20cmをはるかに超える)と二番目の画像の真ん中(赤い奴)は買ってきた(正確には日本のバッジと交換したのだが)。
赤いプラ製はのあまりといえばあまりな程に似ていないのだがオリンピックマーク入りのれっきとした「公式グッズ」である。

・・・で、頭を握ると変な声で鳴く。



銅版打ち出しで作られた山小屋に住むミーシャ。まあ熊なので丸木小屋に住むのも当たり前な気がするが、実はオリンピックの時期に作られたソ連アニメに「バーバ・ヤガー対ミーシャ」というのが存在する(正確な題名は忘れた)。ロシア民話の魔女・バーバ・ヤガーがミーシャの人気に嫉妬してオリンピック会場に向かうミーシャを全力で妨害する・・・というなんとも分類困難な作品で、バーバ・ヤガーの住居、「足が生えた小屋」が暴れまわる怪作なのだ。
・・・当時の子供たちは絶対そのアニメを連想したと思う。


これ以外にもまた山ほどミーシャを仕入れてきたのでそのうちまた。

  

Posted by Yakov at 21:15Comments(2)

2010年07月01日

エコ?エコ・・・

 ・・・アザラク。とか(古賀新一とか)ついつぶやいてしまった方は筆者と同じじじいであろう。
表題からして(へそ曲がりの筆者が)現在のエコブームに敵意を持っているのは薄々感じられると思うが、今回紹介するグッズは正真正銘のエコグッズ(笑)である。







ご覧のとおりの携帯髭剃り「スプートニク3型」だが、裏面のゼンマイを巻くことで電池要らず・・・という昔各地で流行った「便利」グッズなのである。
戦後物不足の日本で「握る」ことで発電する懐中電灯とかが流行ったが、正直エコがどうの、というより流通の不便さに対抗した「消費財非依存型」製品といったほうが現実に近いかもしれない。・・・「核戦争で文明途絶」(<じじいが好きな表現)とか「動乱で補給や生産、流通が混乱」した場合にこそ本領を発揮するというか。

しかしまあ、ためしにネジを巻いてみたが回転数はいまいち、もし髭をそっている途中でゼンマイの巻きが切れたら(髭を巻き込んで)悲惨な事態になりそうだ。
なんとなくだが、あっさり電池式に戻った「スプートニク」シリーズが別にありそうな気がする。


・・・筆者は全体主義者(笑)なので「一人一人のやさしい気持ちが地球を救う」とかの東洋的?精神主義が大嫌いである。そんなにエコが大事ならバシッと計画経済導入する根性見せてみろって(<これも精神主義入ってるか)。



  

Posted by Yakov at 17:30Comments(0)