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Yakov

2010年11月18日

雑記・喫煙哀歌。

 米国発で西欧に波及した煙草規制の波はもちろんロシアにも及んでいるわけだが、EU規格に合せたのだろうか、この夏ごろからパッケージへの強制介入が法制化されたようだ。







伝統ある「トロイカ」のパッケージも「ソユーズ・アポロン」もシックな金属箱入りのバガティーリもこの有様。表の「喫煙は殺す(何を?)」のほか、裏の文字は「喫煙は肺や心臓疾患の原因になる」「医師に禁煙法について相談しましょう」「子供を副流煙からまもろう」などなどご丁寧に異なった文面が何パターンも掲載されている。コレクター的にはこりゃあ各文面が載ったパターンを全部蒐集せねば、と義務感に駆られてしまうのだ(嘘)。
まあ確かに書かれている文句自体に異論はないのだけれど、「吸う人間」はそんなこたあ分かって吸ってる以上、実効性に乏しい素晴らしくアリバイ的な法規制(まことにアメリカ的、西欧的ではある)だと思う。
この煙草を買っているとき、先に煙草を買ったおじさんが「俺が殺すわけじゃねえからなあ(確かに主語は『喫煙』で目的語はなかった)」といっていたが、パッケージコレクターの側からすると「デザイナーの知的財産権」もとってもお気楽に殺されているような気がする(笑)。



いくらなんでもベラモルをファッションで吸ってたやつはいないと思うが煙草である以上この有様。いや、だってベラモルが健康に悪いのは一目瞭然だから・・・。それがこんなパッケージになってしまっては、リエナクトで使う気にならな・・・(<あ、ファッションで吸ってた奴がここに)。

喫煙者を文盲か子供のように扱おうが「嫌がらせ」じみた規制に血道をあげようが「お先進国」の勝手かもしれないが、喫煙が各種疾患の原因の(唯一でなく)「一部」である以上、たとえ喫煙を「撲滅」してもそれら疾患が社会全体で「劇的に」減少するとはあまり思えない。
そのときは何が次の「撲滅対象」に選ばれるのだろうか。「こういうことに文句をつける奴」でなければいいのだが(笑)。  

Posted by Yakov at 17:12Comments(7)