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Yakov

2011年03月27日

90年代税関補遺(3)

 本日「浜松町」にお越しの皆様お疲れ様でした。
閉場後に邪悪なネタ話(爺放談である)にかまけていてこんな時間になってしまったので、本日は積み残しネタを処理しつつ淡々と。



88年式ソ連税関制服は97年に新型制服が導入されるまでの間、主に年から微妙なマイナーチェンジを続けつつ基本形は維持されてきた。この将官制帽もこれ自体は年代半ばの製造なのだが基本は88年式と同じデザインで、ご覧のように「ソ連将官制帽の税関配色」という佇まいである(検事局の89年制帽も同様の色違い)。まあこの辺にも例外はつき物で、モスクワ総局の副官(中将)が特注の制帽に一般職員帽章と海軍型つば飾りをぶち込んだものを以前紹介したと思う。



税関の資料集には97年導入と書かれている左側のボタンだが、実際には90年代半ばのソ連型制服に付属しているものが多数あり、92年以降のある時期から導入されたと思われる。右側の72年ボタン(基本デザインは50年代から同一)と遠目にはよく似ているので代用したい誘惑に負けそうになる(笑)。
この両者のデザインの変遷は非常に面白く、帝政期、革命直後、1920年代半ばとこの両デザインが交互に採用されていたりする。



実はこれは沿ドニエストル共和国の税関肩章なのだが、ソ連デザインを微妙に残した新型になっているのがわかる。最近気がついたのだが、昨年2月7日に紹介した緑地にクロスしたメルクーリの杖帽章はドニエストル税関のものらしい(恥)。ここのものは微妙にソ連を踏襲していて時々勘違いしてしまうのだ。  

Posted by Yakov at 23:24Comments(0)