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Yakov

2011年06月30日

も一度身だしなみ。

 髭剃りネタももう何度もやってしまったのだが、まあお付き合い願いたい。





戦前バルト三国エストニア製のベークライト髭剃りセット。40年代なのでソ連製といっていいようなものだが、それでも戦中ロットは占領ドイツ軍のブランドだったりするので分類は微妙である。
ケースも本体もベークライトなのだが、本国製のものとは明らかに質感が異なる。剃刀刃はソ連製とスペイン製が数種まぜこぜになって付属していた。



戦後は戦後だが40年代の製品だろうか。戦前のソ連製だと金属製(真鍮に鍍金が多い)というイメージが強いのだが、このころはベーク以外にこのような硬質プラスティック製品もぼつぼつ出来てくる。
この手の紙箱入り、これまでに何個も何個も買ってしまっていまやだぶつき気味となってしまった(苦笑)。  

Posted by Yakov at 16:42Comments(0)

2011年06月29日

交通ネタ(35)素晴らしき船の旅。

 貧乏人の悲しさ、筆者はこれまで船での長距離旅行をしたことがない(船上パーティーで飲んだくれたことなら何度もあるが)。これが旧ソ連や現代ロシアなら「ゆっくり船で海外旅行」というのはさほど金持ちでなくとも普通に出来たりする。
今回は例によってボロ市で買わされた旅行パンフのネタから入ろうと思う。



まずはインツーリスト発行のソ連旅行しおりセット。インツーリストの事務所に常備されていたものらしく各国語で記されたパンフ、旅行のヒント集、旅先から出す封筒・絵葉書セットのほか、下のほうにステッカーも見える(旅行トランクに張るアレであろう)。



ヤルタの都市ガイド。



クリミアと黒海沿岸クルーズ、ウィーンからユーゴ、ハンガリーなどを経てオデッサに抜ける豪華路線のパンフレット。



キエフ市ガイドと豪華船アムールの旅行パンフ。



アムール(船の名前であって別にアムール川を航行していたわけではない)の旅行セット。ステッカーとカバン用のタグ、17日間の旅行日程表と切符、食事等の等級や予約タイプを記したタロン、船発着の詳細時刻表が興味深い。
今のご時世、もしこのように東欧~旧ソ連各国を丹念に回るとしたら、かなりお高くつくのだろうが。
ちなみにソ連時代ではあるが、この外国路線旅客会社は「株式会社」として登記されていたようだ。まあ国営持ち株会社だと思うが。  

Posted by Yakov at 17:31Comments(2)

2011年06月28日

続・近隣国(34)

 もうそろそろこの表題もどうにかしたほうがいいと思うのだが、妙案が思いつかないので惰性で続ける。


не личной коллекции

あまりにも活用の目処が立たないので買わなかったがモスクワで見かけたポーランド発電所職員制帽。軍と同じように階級章が帽子にもつくようだが、いずれにしても高級将校なのか上~中級職員かすら見当がつかない。まああの国にはひとかけらの愛情もないので心底どうでもいいが。



沿ドニエストル共和国の「天然資源・環境管理省」の職員パッチ。デザイン的に森林警備官と似たような感じだが、ロシアのように両者がまったく異なる制服、という場合があるので短絡は禁物である。まあ関心があるのは筆者だけかもしれないが。



ベラルーシ税関(95年以降)の肩章と襟章。肩章はソ連時代と異なり軍のデザインにより近くなっているが佐官用階級ピプはソ連時代のままである。
襟章もソ連88税関マークによく似てはいるのだが、制帽章もこれそのままのデザインだったのだろうか。ロシア式帽章にソ連旧型税関エンブレムを組み合わせたベラルーシ帽章も存在するのだが・・・。  

Posted by Yakov at 16:44Comments(0)

2011年06月27日

甘味(5)

 今回はまたパッケージのネタを。



ボロ市で苦労して買った(<売主が出歩いていて捉らなかっただけだ)マルメラードのパッケージ。50年代から70年代まで3種ほど並んでいたがこの60年代のものが一番状態がよかった、というか完品であった。
マルメラードというと本来は果実の砂糖漬けみたいなものを指すのだろうが、ソ連・ロシアでは果実を模したゼリー菓子もひっくるめてこう呼んでいるようだ。激烈に甘くて正直西欧人には不評だと思うが、ロシアではまあ定番菓子のひとつだと思う。
これはオレンジとレモンの詰め合わせで非常に有名なシリーズだ。当時のパッケージに現代の製品を詰めて供するのも一興だが、こういう菓子は日本でももう見かけなくなって久しい(田舎の駄菓子屋にはあるのだろうか?)。
パッケージのほうは紙筒にブリキの蓋が嵌ったつくりでトランクに詰めて持ち帰るのは結構心配な構造であった。どうにか無事だったが。





ソ連製角砂糖のパッケージ。以前ソ連軍レーションの項でも触れたが、軍用レーションに付属する砂糖は飛行機や列車で配られる民生用角砂糖そのまま・・・というのが主だった(軍用の「砂糖」表記だけ、という製品もあるにはあったが)。
こうやってまとめてみると昔アエロフロート機内でもらった奴と同じものがあったりして実に面白い。
さっそくコピーして角砂糖を包もう・・・と思ってはいるのだがソ連型の角砂糖は「長方形」で、似たものを探すのは困難を極める。もはや(ロシアで)500gパックの角砂糖を買ってくるしかないのだろうか・・・。  

Posted by Yakov at 17:18Comments(0)

2011年06月26日

デンビルの逆襲(18)

久しぶりにまたデンビルネタを。



見た目は地味だが手の込んだ「どこまで暇なんじゃワレ」的ジャンルの一品。准尉用肩章の折り目に赤い糸を一針ひと針通していく作業は短気な筆者にはどうにも耐えられそうにない。以前銅線を通した「ラメ入り」風肩章を紹介したことがあったが、労苦に見合った仕上がりとはいいがたい気がする。



典型的といえば典型的なのだがボロ市で見かけたデンビル肩章のいろいろ。右端はかなり地味なのだがCAの文字は真鍮を切り抜いて磨きこみ、エッジを完全に丸くした力作なのだ。これまた労苦に(以下略)。
左から二番目、かつてはソ連軍軍曹の肩章だったようだが、なぜかその上からぞんざいに切り抜かれた大統領警護連隊の文字が貼り付けられて・・・バイヤーがやるには馬鹿馬鹿しすぎる行為なのであるいは複雑な人生行路をたどった兵士の手になるものか???
左端のV型階級章は現ロシアの規定としてはあまりに外れた規格なのだがデンビル的格好よさを追求してこんなところにたどり着いたのだろうか。  

Posted by Yakov at 18:01Comments(0)

2011年06月25日

情操玩具(18)

 今回もあっさりと一発ネタで。



60年代くらいのスポンジゴムでできた玩具。以前紹介したペンギンなどさまざまな商品展開をしているものだ。押すと変な鳴き声を出すのはデフォルトなので仕方ないが、アイテムごとに音が違ったりはしないようだ。
2匹のワニは微妙に色が違っているが意図したものかどうかはなんとも。赤い塗料でアクセントをつけているようだが、位置的に食べた獲物の返り血を浴びたように見えなくもない(<それ情操玩具違う)。
犬のほうは少し昔のロットらしくゴムの劣化が少し進んでいた。
昔こんなデザインの犬が出てくる絵本を見たことがあるが、ソ連的には有名なキャラなのだろうか?  

Posted by Yakov at 17:19Comments(0)

2011年06月24日

お洒落食器。

 普段からの筆者の言動からして「お洒落(笑)」とかそのようなネタと思われるかもしれない。だが今回は普通にお洒落なグッズを取り上げたいと思う。筆者のコレクションの中ではあまりに少数派ではあるのだが。



1940~50年代の琺瑯びきスプーン各種。世間にはこの手のスプーンに大金を投じる専門コレクターも存在するらしいが、筆者はソ連・ロシアものにしか興味がないので幸い身上をつぶすにはいたっていない(目前、という気もするが)。
背景のロマノフ紋章入りの真鍮皿はそれ程たいしたものではなさそうだが(プレス刻印の国家紋章はソ連末期の時勢に合わせ90年ころにでっち上げたものだろうか)まあ高級感の演出ということで。



小型のスプーン3種。モスクワとレニングラードの名所がテーマで真鍮に金メッキが施されている上等な品だ。
意匠は柄にピョートル大帝とユーリー・ドルゴルーキの像があしらわれ、スプーン本体には聖イサク寺院、カザン聖堂、クレムリンが描かれている。



やや大型の2種。おそらく同時代のものでイサク寺院と川越しに眺めるクレムリンが美しい。



表題に反してやや大衆的な製品だが、ソ連時代のデカンターである。ま、(筆者のように)市販の酒瓶から直接・・・という蛮族から見れば「酒をデカンターに移す時点で十分お洒落」だということで。

このデカンターを買ったあといい感じの水差し(党大会の演説で使うようなアレである)を見つけたのだが輸送の危険性+手荷物重量がいっぱいいっぱいだったので今回は購入を見送った。
なんとか次回は持って来たいものである・・・って、やっぱりお洒落グッズより実用品(当社比)に目が行くのが筆者の性なようだ。  

Posted by Yakov at 17:11Comments(0)

2011年06月23日

夏の虫。

 シベリアの夏の風物詩・巨大な蚊柱のことは読者諸氏も一度くらいは耳にされたと思う。モスクワでもそうだがロシアでは蚊も一体に大柄で(日本のものほど狡賢くはないが)大量に素肌に取り付かれると結構な目にあう。
そんなわけでロシアでも防虫対策は重要なわけだが、現ロシアでは防虫ネット付のパナマハットくらいならアウトドアショップやPXで割りと見かける。ただ軍制式となるとあまりよい例が思い浮かばない。
戦前の迷彩スモック前面のメッシュは擬装用だし、なんとなく使えそうなKZSももともとは化学防護服のインナーだったわけで(そもそも顔全面は覆えない)素肌に着ると服の上から刺されそうだ。
さて、ソ連時代にそれに特化した資材はあったのだろうか?今回はそれを紹介する。



実は今回知り合いが店のガラクタ置き場からソ連軍の防虫ネットを掘り出してくれたのだ。
巨大な提灯のような形状で、頭頂部が扁平なので制帽を被っていても問題なさそうだ。網目は結構詰まっているが視界はそれほど悪くない。



簡易フレームの接合は非常にプリミティブである。分解・修理も簡単だと思う(笑)。

これを探してくれた本人は元国境警備隊員だったので、あるいはそのルートから入ったものかもしれない。なんといっても防虫対策を一番切実に必要とした兵科っぽいし。  

Posted by Yakov at 16:41Comments(0)

2011年06月22日

70周年。

 本日はナチスドイツのソ連侵入からちょうど70年である。
すべての戦死者へ追悼の意を表し、本日は昨年公開されたベラルーシ映画「ブレスト要塞」のDVDでも観ようと思う。



画像は「開戦」とは関係なく今年の戦勝記念日にモスクワ・戦勝公園で撮影したスナップである。
以前は(ドイツ軍車両とまぜこぜに)塹壕前に配置されていた捕獲日本戦車もどうやら移動されて個別展示されるようになったらしい。  

Posted by Yakov at 17:39Comments(0)

2011年06月21日

久々の五輪ネタ。

 今回はまずファッション系の小物から。





以前プリントワイシャツやネクタイを紹介したがこんな革ベルトも存在した。型押しで1980・・・とクレムリンの図案&五輪マークがあしらわれている。輸入品のジーパンと組み合わせるのがナウかったのかもしれない(<死語)。





筆者の趣味とはちょっとずれるのだが、知り合いになんとなく買わされてしまった1980年のミニカードカレンダー。アエロフロートその他が当時配ったもので意匠もさまざま、確かに集めたくなる気持ちはわかる。マッチのラベル、安全かみそりの包装、飲料のラベル・・・これ以上嵌らないようにしなければ(笑)。  

Posted by Yakov at 18:01Comments(0)

2011年06月20日

教練小道具

 今回は珍しく軍装備がテーマなのだが、実は特に発展性もない一発ネタだ。





向こうのボロ市で見かけた銃剣術訓練に使うモシンナガン用模擬銃剣。
先端はこんなリング状になっていて殺傷力は皆無だが「銃に着装可能」という意味で税関的にはグレーゾーンかもしれない(もちろん買わなかった)。
材質はステンレスというか鉄系の合金で表面処理からみてもそれほど昔のものではなさそうだ。学校の教練でちょっと使う程度のものかもしれない。
価格的にも通関上も微妙(70$位する)上、年代的にも中途半端なので雑食性の筆者とてあまり食指は動かないのである。

・・・個人的には訓練用の木銃AK(どうでもよい部分に金属が使われている)のほうがよほど欲しいのだが(確実に税関で荷物を開けられそうなので)これも手に入る確率は低そうだ。  

Posted by Yakov at 17:56Comments(0)

2011年06月19日

続・近隣国(33)

 久々にこのネタ。今回もいろいろ近隣国ネタは集めてきたのだが郵送分が大部分なのでぼちぼち紹介して行こうと思う。



にわかに「熱い」状態にあるシリアの肩章。某骨董品店で後に紹介する海軍用と合わせて3種どれも同価格・・・という変な売られ方をしていた。なんというか価格は無根拠思いつき設定という感じバリバリである。
多分陸軍大佐と兵卒のものだと思うが、これで軍事顧問が両方をTPOで使い分けていた、だとかだと楽しい。多分武官とかが現地でもらったものだと思うが。



これまた今現在「熱い」状況のリビア海軍肩章。シリアと一緒くたに売られていたという「不用品」的扱いがちょっと残念。さらに値段の面ではぜんぜん不用品価格でなかったのがますますもって残念である。
国旗が緑一色になった後期型というのは萌ポイントなのだが(<意味不明)。


не личнои коллекции

某博物館倉庫で撮った一枚。駐在武官とかでなく外国軍制服らしいが国名がコード番号(2桁数字)のみで表示されていたため、どこの国だかちょっとわからない。明らかに中東風な服と同じロッカーに入っていたのだが、バルカン諸国の匂いもなくはない。
この手の正体不明シリーズも時々写真を掲載して行こうと思う(ネタ切れ対策である)。  

Posted by Yakov at 16:36Comments(2)

2011年06月18日

筆記用具(3)

 今回のネタはまず、本日(所要のついでに寄った)ロシア雑貨店「パルク」さんで買い込んだボールペンから。「可愛い物雑貨」の対極にあるかに見える当ブログだが、ものがロシアネタである限り、時には他所様とかぶることもあるのだ。



ソ連の新聞イズベスティヤの多分贈答用ノベルティ。記者用にはもっと普通のボールペンが支給されたと思う。市販の高級ボールペン「ヤロスラブリ」(定価2ルーブルもする)の流用であった。



これも本日購入したイズベスティアのネーム入り。やや普及版のような気もするがこれは記者用なのか前者と同じく贈答品か・・・。考えても無駄なのであっさり保留しようと思う。



これは今回買ってきた繰り出し鉛筆(元祖シャープペンシルというかなんというか)。閣僚会議とかクラスのハイレベルなもので上のものにはヘッドとクレムリンの星に人工ルビーが使用されている(ガラス切り代わりに使ってみた)。
中央のものにはボディ内にクリヤープラ製のスパスカヤ塔が内蔵されているがこれといって機能的なものはない。てっきり昔の温泉地土産のように「ひっくり返したら一大変化(詳細略)」するかと思ったのに期待はずれなことこの上ない。下の鉛筆は・・・これまた特に意味はない(笑)。  

Posted by Yakov at 17:09Comments(2)

2011年06月17日

生活雑貨(1)

 ・・・このブログに出てくる大半が生活雑貨ではないか、という気もするが、ちょっと分類に困ったネタをこの表題でまとめようと思う。



これは何だ?と思われるだろうが・・・。歯ブラシやチューブ練り歯磨きを立てる台、いってみれば洗面所に置く「ファンシーグッズ」である。てんとう虫が別パーツであったり、ちょっと凝ったプラモデル的な趣もある(当社比)。
ちなみにこれはボロ市で売られていた(多分)中古品で、内部に少し石灰が沈着していた。モスクワの水も石灰分が多く、サモワールでなくてもすぐガサガサになるのである。



裏の刻印。「自然シリーズ」という商品名で70カペイクだった。70年代くらいのものだろうか。





これは食器というかなんというか・・・卓上の調味料入れ(塩、胡椒、芥子)なのだが胡椒入れが(粒を入れてハンドルを回してつぶす)ミルになっているのが非常に便利である。
ロシアではスープに粒のままの胡椒を入れるのが主流だったりして粒胡椒の使用頻度がかなり高い。筆者は唐辛子はあまり好きではないのだが胡椒の辛味は大好きだ。日本製の薄めたような粉胡椒と違い、挽きたての胡椒は実によいものである。  

Posted by Yakov at 17:59Comments(0)

2011年06月16日

交通ネタ(34)アメニティグッズ

 筆者も雑貨マニアのご多分に漏れず、航空会社の配るグッズが大好きである。まあもっぱらアエロフロートばかり使っているのと、永久保存のこらえ性がなくすぐ「実用」してしまうという両方の理由で大成しないのだが(笑)。



何でスリッパとか歯ブラシでなくこれなんだ・・・という気もするが、ボロ市でたまたま手に入れたエチケット袋(筆者は「ゲX袋」と身も蓋もない名前で呼んでいる)である。
1975年型とさらにそれ以前(60年代?)のデッドストック(<当たり前)で、結構な量を束で売っていたのだ。食品用にあらず、と注意書きがあるがむしろ元食h(略)。



いきなり現用になってしまうがアエロフロート2005年以降のゲr・・・いやエチケット袋。ソ連時代の80年代のやつとかすぐに出てくれば格好いいのだが大昔に手に入れたものはどこぞに入り込んでしまった。申し訳ない。  

Posted by Yakov at 18:21Comments(0)

2011年06月15日

熱帯服(7)

 久しぶりにこのネタである。旧ブログでも本ブログでも散々紹介したネタではあるが、また新ネタが手に入ったのだ。





以前アフガンカ型の熱帯服を紹介したが、旧ソ連型の熱帯武官服もどうやら現役のようである。
生地はなんとリップストップになって雰囲気を壊すことこの上ないが、確かに着心地はましになったと思う。
裁断はソ連型にほぼ逆戻り(ポケットにプリーツがなくサイドがボタン式)したのだがなぜか前ボタンが制服用の大サイズになったのは改良といえるのだろうか?
ともかく記章からすると2000年代に入ってからの服のようだ。ちなみに旧型では供生地で作った肩章がデフォルトだったが、この例では海軍シャツ用に準じた肩章(裏地は白)がついている。



同じところから短パンも出てきた(生地は90年代初頭製?)。以前からチノパン様の長ズボンは持っていたのだが、この短パンとシャツ上着・制帽の組み合わせは最高にキモチワルクなりそうだ。
筆者はもういいおっさんなのであまり着用はしたくない(苦笑)。  

Posted by Yakov at 17:28Comments(0)

2011年06月14日

野戦装備・空挺水筒

 今回も他人の褌・・・で博物館収蔵品ネタ。その割に資料的価値が低くて申し訳ない(書き逃げ)。




в каком-то складе....

空挺水筒自体は50年代から現代まで使われているものだが、当然ながら微妙な改修がされているようだ。これはかなり初期の製品で50年代終わりのものらしいが、さすがに使用期間まではわからない。



カーキ塗装のバリエーション。全体の形状も現行モデルよりやや前、時々無塗装品が出回る「本体ストッパー付」のようだ。ハンドルが荒い取り扱いのため見事に変形しているが、現地改修でうまくハンドルが回転しないものとかに時々出くわす。
見本は60年代のものだが、カーキモデルは結構あとまで使われていたようだ。

・・・いずれにしてもこのタイプの水筒は本体に刻印があることはほとんどなく、もっぱらカバーの製造印で時代を推定するのが(<信頼度低し)精一杯である。
まあカバーに入れてしまえば見えないのでそれほどこだわる必要もないのかもしれない。  

Posted by Yakov at 17:40Comments(0)

2011年06月13日

寝具(3)

 久々にこのネタで。今回の出張では特に寝具を買ってきたわけではないのだが、例の博物館の収蔵品を紹介する。収蔵品とはいっても「倉庫に保管してあるだけ」の休眠品だが。


не личной коллекции

ソ連の折りたたみベッド。戦前のソ連将校出張規定には寝袋または折りたたみベッド+マットレスが将校行李とともに基本装備となっていた。戦後もある程度引き継がれていたはずだ。
戦前の将校ベッドは米軍用によく似た木製脚の折りたたみ式だったが。



その将校行李とマットレス。時代によって行李にも革、合皮、防水紙といろいろなバリエーションがあるが全部撮影したわけではないので・・・。



マットレスと枕。これは兵用も将校用も大差ないと思う。以前旧ブログで「グレーの旧型枕カバーが云々」と書いたが、どうやらグレーのものは「枕本体の一部」と認識したほうがよさそうだ。毎日(?)取り替える白~模様入りの枕カバーと区別する用語は何なのだろうか。

この辺の装備も実は欲しくて仕方がないのだが、送料に2万円とか払う決心がつかずにいまだ果たせずにいる。まあうっかり買ってしまうと「住居自体」に不満が出てしまうので、何となく「諦めて正解」っぽいが。  

Posted by Yakov at 19:09Comments(0)

2011年06月12日

レトロ空き瓶

 以前懐かし生活用品の3回目、2009年6月30日更新分でソ連の飲料について書いたと思う。
ソフトドリンクの空き瓶のうち、500mlは向こうの飲料メーカーが(リバイバルシリーズで出している)よく似たビンに収まった「デュショス(梨味ソーダ)」「レモネード」「バイカル(ソ連版コーラ?)」を時々手に入れているのでまあ安心だ。
しかし330ml瓶はこれまでリバイバル製品が出回っておらず筆者は非常に困っていた(なにしろ旧型ラベルの複製はすでに完了しているのだ)。
で、この前友人から「ロストフ・ナ・ダヌー市でリバイバル包装のペプシコーラを売り出した・・・」という話を聞いてわくわくしていたら、どうやらモスクワでも一部スーパーで取り扱い始めた模様である。



というわけで早速買ってきたわけだ。ペットボトルよりはるかに割高なのだが迷わず何本か買い込み、空き瓶を後生大事に抱えてきたのだ。ラベルを張り替えるためには時間をかけてあと数本は買ってこなければなるまい・・・と覚悟していた(<馬鹿)。



で、つい先日知ったのだが日本でも「ネーチャープラス」という会社がグルジア産のミネラルウォーター「ボルジョミ」を販売し始めたらしい。ロシアではグルジア産の水を輸入禁止にしているためここ数年飲む機会がなかったのだが、金曜日に試飲する機会を得たついでに瓶をもらってきたのだ(笑)。
ソ連時代の瓶とは細部が異なるが労せずして330ml瓶(左は500ml瓶)が手に入ったのは実に嬉しい。
お味のほうは日本人向けにちょっと癖の弱い水になってしまったのがちょっと残念だが。

・・・ま、東京の水道水よりははるかに安全・・・というもっと残念な落ちがつく今日この頃である。  

Posted by Yakov at 22:15Comments(3)

2011年06月11日

特別編・69兵用装備(2)レーション

 本日も多分明日もバタバタすると思うがとりあえず宿題だけでも。





写真だけ見ても何がなにやらだが、40年開けていなかったレーション一日分の画像である。肉入りカーシャ(粥)、肉缶、砂糖、乾燥紅茶、ガレット(乾パン)が極めて水に弱そうな感じで詰め込まれている。
砂糖はウクライナ製らしくツゥコルと表示してあるが、客車や飛行機の軽食についてくるものと同じもの。余談だが、今回これと同時代の角砂糖の包み紙を数種類入手した。また量産しないと・・・。



添付されていた内容量ノルマ。これに加えて軍用パン400gまたは乾パン300gの追加がノルマである旨追記されている。まあシンプルなものだったわけだ。  

Posted by Yakov at 19:59Comments(0)