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Yakov

2012年09月30日

旗日(4)

 またも祝日でもないのに旗関係の小物紹介を。



おそらく戦前の旗頭だが、中央軍事博物館発行の軍旗資料には出ていないタイプである。星入りなので軍用だとは思うのだが。真鍮製でブロンズ塗料が薄くかかっていた。



軍旗用の勲章拝受リボン(房付き)。これは赤旗勲章用で旗竿の部分に引っかけて使用する。
部隊保管時の軍旗には「現物」の勲章がピン止めされている場合が多い。



同じく大祖国勲章1級リボンの「頭部分」をアップで。飾り部分が可愛らしい。



その裏面。この環っかで固定するわけだ。  

Posted by Yakov at 16:38Comments(0)

2012年09月29日

軍スポーツ章(3)

 まあのんびりと一般向けのネタでも(当社比)。



まずは現ロシアの軍スポーツマン章(たぶんどちらも一級)。塗装が不透明赤とクリヤーレッドの二種類あるが(単にバリエーション)高級感がまるで欠けているのが悲しい。80年代以降にこの趣味を始めた以上仕方ないのだが、6-70年代までの七宝仕上げが普通だった時代と比べると寂しい限りである。



軍とは違うが国境警備隊も独自の軍スポーツマン章を制定している(金が一級で銀が二級)。国境警備の伝統の緑色の十字が何とも悪目立ちする(笑)。


  

Posted by Yakov at 17:27Comments(0)

2012年09月28日

再びピオニール(6)

 久しぶりにこのネタを。ピオニールといえばコムソモールも紹介しなければならないがそっちは「友の会」に回した方がいい気もする。選定基準があいまいなのはお許し願いたい。



1923年制定のピオニールバッジ。燃え上がる焚火のモチーフは戦前非常によく使われ、戦後もレーニンの顔と燃え上がるバッジを組み合わせたデザインがよく使われている。スローガン「常に準備よし!」はロシア語やドイツ語では一語で表せる語があるのに(英語や日本語には相当する語がないので)翻訳すると間延びがしていけない。





下に戦前のコムソモールバッジが写っているが、本題は上のネクタイ(赤スカーフ)留め具である。1934-42に使用されたもので別デザインのものも知られている。実は30年代後半に事実上廃止(新規生産が停止され既存品の使用は許可された場合が多い)され、スカーフは首に(留め具なしで)直接結びつけるのが普通になっている。なんでも軍の新制服導入・定員増に従いエナメルの軍階級章の生産量が増大し、留め具の生産に割く労力・資源を節約したためといわれている。



44-58年のピオニールバッジ。これのほかに1~3の等級数字が入った「優秀章」も存在する。  

Posted by Yakov at 16:46Comments(5)

2012年09月27日

レトロ空き瓶(4)

 結局この秋のモスクワ行きは10月11日に決定した。例によってこの春の荷物は帰国後に届くと思う。…また前回と同じものをだぶって買いそうで正直困っている。
というわけで現実逃避の空き瓶ネタを。今回は現代ロシア90年代のものを。



日当たりのいい窓辺に置いておいたから瓶が日光で焼け、赤いインクプリント部分が褪せてしまっているがもちろん当時はフルカラーだった。酒というよりバルサム(紅茶などの飲料に溶かして飲む滋養強壮薬)で赤い色が特徴的なウスリースクの銘柄「親衛部隊」である。1992年から生産されている規格で瓶はソ連輸出公団の輸出型ウォッカ瓶を使っている。



1990年代の高級銘柄「モスクワ県」。1926年以降はモスクワ州・地区に改称された呼び名を付けた「レトロ銘柄」である。
封蝋できちんと封印されたところが高級そうだがもったいなくて10年以上開封していないので味も高級かどうかはよく知らない。  

Posted by Yakov at 17:00Comments(2)

2012年09月26日

帝政記章(2)海軍

 またも落穂拾いネタで。



1908年、Свеаборгъ(旧字式に綴ってみた)要塞100周年バッジ。レプリカが兵用(真鍮で七宝なし)しか出ていなかったので将校用のように塗装した「なんちゃって仕様」である。帝政海軍はむしろ兵隊の服を「それらしく」組む方が難しいのだ。



帝政期海軍航空隊の飛行士記章。基本デザインは海軍標準で、周囲の「鎖の飾り環」が面白い。ソ連民間商船では1950年代からずっと使われている意匠なのだが、当の海軍ではあっさりと途切れてしまった伝統である。
ちなみにこれは友人の宝石工が純銀で作った高級レプリカだ。

  

Posted by Yakov at 16:51Comments(0)

2012年09月25日

軍スポーツ章(2)

 今回もソビエト編の続きで。



軍(陸海空軍共通)スポーツ・チャンピオンメダルの1~3等。リボンを通して胸にかけるいわゆる『メダル』なのでサイズはかなり大きい(標準的ソ連マニアの想定範囲内だが)。リボンの色は資料不足でよくわからないが、おそらく基本色は例の1等:赤、2等:青、3等:緑のシステムにのっとっているのだと思う。



これも全く同じデザインなのだが、なぜか「チャンピオン」の部分が「選手権(直訳で最高位、の意味)」となっているのがよくわからない。メダルを常時胸にかけてもいられないので常勤用にこのようなバッジスタイルにした…と思ったのだがチャンピオンと選手権の使い分けに意味があるのかそもそも別の位置づけなのか…この辺は識者あるいはYandex先生に丸投げで(今日のところは)逃げようと思う。



死ぬほどどうでもいいことだが、(1)の項でネグってしまった軍スポーツ3級の画像を載せておく。1~2級から想像できるまんまのデザインなのだが。  

Posted by Yakov at 17:29Comments(2)

2012年09月24日

友の会(25)

 また医療系の続きを。



衛生協力員:義勇衛生隊のバッジ。戦前~戦中(1940年制定)で七宝もしっかりしたよいバッジなのだが…サイズがかなり小さくて落としたら見つけられなくなりそうだ(<老眼のせいだろ)。



1928年の医療衛生労働者同盟記章。労働組合というより民間防衛に準ずる義勇労働協会に分類される。



右が34年、左が36年式の記章でこれらも民間防衛の衛生部門というべきスローガンが書かれている。

  

Posted by Yakov at 18:00Comments(0)

2012年09月23日

続・民警(27)

 とりあえず更新の再開である。まあ疲れたので簡単に。



8月13日更新分・続・民警(26)で紹介した24年式ロシア刑事局の別パターン。スクリュー中心のネジ穴に別のバッジがねじ込める…というのはこういうことなのである。



ロシア共和国・内務人民委員部中等学校(尉官養成クラス)の1927年型卒業章。エナメルの色違いで(まあ文字ももちろん違うのだけれど)上級クラス記章も存在する。
これは特に民警に限ったことのない指揮官学校のものだ。そろそろ内務保安関係の項も建てようと思う。  

Posted by Yakov at 17:51Comments(0)

2012年09月21日

レトロ空き瓶(3)

 本日夜からちょっと外出するので更新が滞ると思う。日曜か月曜には戻ってくると思うので「ついにくたばったか」とか誤解なされぬよう。いい歳なのでマジで死ぬかもしれんけど。



モスコフスカヤも懐かしい商標である。一時期日本では枯渇していたがロシアでは特に途切れることなく生産されていた。
…クバンカについてもいえるのだが、リモーナヤ同様に、日本に大々的に再輸入されればいいのだが。



10年ひと昔…という観点ならレトロといえなくもないだろう、90年代に作られたウォッカ「コムディフ」。第二部は散々な出来だった「太陽に灼かれて」第一部でミハルコフが演じた副主人公の階級名が銘柄になっている。
余談だが30年代のソ連ダイヤモンド型階級章1~2個の指揮官をどう訳すかはかなり悩む。直訳するとダイヤモンド一個が「旅団級指揮官」二個が「師団級指揮官」(これがこのウォッカの銘柄)なのだが、まあ大まかに分類すると「将官級」といってもよいように思う。ところが1943年に後方支援兵科に「将軍」の階級が導入されたとき(主要兵科は40年に導入)ダイヤモンド一個の指揮官(旅団級指揮官)は一部が大佐、一部が少将になるなどまちまちな階級認定が行われた。このことからも「ダイヤモンド一個」がかなりボーダーライン上にある階級であることがわかると思う。
・・・だからといって日本公開時に「コムディフ・コトフ」を「コトフ大佐」と日本語訳したことは弁護できないわけだが。師団長級なら将軍だろ、どう考えても。  

Posted by Yakov at 16:37Comments(6)

2012年09月20日

軍スポーツ章(1)

 なんというか当たり前すぎてこれまでとりあげてこなかったジャンルなのだが、現代ロシアでまた変わった方向に進化を遂げているのでそれも含めて2~3回に分けて紹介したい。



軍スポーツマン章の1級と2級(7~80年代ロット)。1級が赤で2級が青、という配色はこのジャンルにおいて(戦後は)大体一貫している。当然3級は緑・・・なわけだ(訂正で以下削除。3級も持ってた)。軍の検定前なのだろうか、一般市民用(徴兵前に検定されたもの)の1~3級をつけている例も見られる。



これが7~80年代の(市民用)体力検定章。認定は結構厳格で、ソ連時代に発行された体力章読本(イラストアルバム)にその辺の記載があった。



軍スポーツマンの優秀章。これはかなりステータスが高く、1~2級のように記録写真で兵士が必ず付けている…というレベルのものではない。

  

Posted by Yakov at 17:00Comments(0)

2012年09月19日

海軍系記章(5)

 またメジャーな記章・・・といいつつ「当社比」なので戦前・戦中ネタだったりするのである。



戦前の海軍優秀章(1939年)。ブロンズと銀製があり、戦前の写真では階級問わず着用例がみられる(材質は違うのだろうが)。造形のほうも銀製は細かい気がするが何しろ年代で差があるもので原型の規格が違うかどうかはよくわからない。
地味だが戦前の海軍服を組むには重要なバッジで昔は苦労したが、最近安価なレプリカが出てきた。まああまり精巧なものではないが。





戦時型の海軍親衛章(1942年)もよいレプリカが出てきた。リボンの幅が親衛艦隊水兵帽のものと同じなのでバッジ自体結構大きい。10年くらい前は勲章リボンを使った一回り小さいレプリカで我慢していたものだが。
戦中の海軍の親衛艦隊はこのタイプ、沿岸防衛と海軍航空隊は「陸軍型」の七宝バッジを支給されるので誤解なきよう。

  

Posted by Yakov at 17:25Comments(0)

2012年09月18日

旗日(3)

 別に祝日ネタではないのだがちょっと旗関係の小物でも。これ以外に相当な数あるはずだがすぐに出てくるものが限られているので(苦笑)今日は一部だけ。



1950年代の旗頭。戦前のもの(どこかにしまいこんでしまった)は真鍮製が多く7~8種類が知られているが戦後はホワイトメタルやアルミ合金が増えてくる。これはホワイトメタルにブロンズ塗装(金粉のようなイメージ)がなされている。
この後の世代(60年代)にはステンレス製や無塗装ホワイトメタルが増えてくる。



いきなり時代が飛んで90年代。ざっくりと成型したホワイトメタル製だが、帝政の代用にするにはちょっと残念なクォリティである(<誰も代用しろとは言ってない)。



ソ連時代の飾緒。絹糸でできている。部隊用軍旗が勲章を受勲した場合につく勲章リボンなども出てきたらまた紹介する。  

Posted by Yakov at 17:01Comments(2)

2012年09月17日

友の会(24)

 本日も簡単に。



前回成人用のバッジを紹介したが、これは青少年用のアソアヴィアヒム医療・衛生訓練修了章(左)と少年衛生国防優秀章(右)。  

Posted by Yakov at 17:30Comments(0)

2012年09月15日

準軍事訓練(4)

 また体力検定のあたりを。



正確な制定年は調べ切れていないが、40年代後半~50年代くらいの体力検定章1~3級である。
戦後70年くらいのソ連体力章をご存知の方も多いと思うが、赤が1級、青が2級、緑が3級というエナメルの色による区別はこのころから始まっているのがわかる。



同時期のスポーツ射撃優等3級。この類の種目別バッジは比較的よく出回っている。



体育文化優秀章。戦後の比較的早い時期に制定されたものと思うが、1939年には非常によく似たデザインのスポーツマスター章が作られているので、あるいはもう少し古いものかもしれない。
複数のプレートをピン止めして作ったかなり豪華なバッジである。  

Posted by Yakov at 17:45Comments(0)

2012年09月14日

レトロ空き瓶(2)

 軍ネタばかりだと普通のソ連マニア諸氏(意味不明)に見放されそうなのでまたちょっと懐かしネタを。



この間の骨董市でソ連時代のアルメニアブランデー(未開封品)を買ってきた。腐るもんでもないので実に嬉しい。
今でもアルメニアブランデーは買えるのだが、80年代に「ベリョースカ白樺」に並んでいたパッケージは懐かしくて仕方ないのだ。
この外箱から見るにロットは70年代っぽい。3つ星ブランデーは現代の感覚でいうと「並」みたいだが、酒税が高かった昔は…。



うちに転がっているウオッカの空き瓶(ソ連ロット)。最近はレモンウオッカもハンターウオッカも再び買えるようになったが90年代半ばはちょっと毛色の変わった種類が軒並み消えてさびしかったものだ。まあストリチナヤだけは途切れずどこでも売っていたのだけど。

…空き瓶以外にラベルだけ残したものとかもあるのだが、また時々空き瓶ネタはやっていこうと思う。  

Posted by Yakov at 17:16Comments(0)

2012年09月13日

海軍系記章(4)

 本日は所用にて以下略。またメジャーどころを軽く流していこう。



80年代ロットの潜水艦長章。金と銀があるが正式に規定されているのは銀色(いぶし銀)だけで、金のものは個人的に注文あるいはPXで販売されている「数寄者」用と考えてよい。まあソ連海軍の伝統で「運航要員は金、技術要員は銀記章」というのがあるので艦長、副長、機関長の3者協定で記章の色を決めている艦とかも(ひょっとしたら)あるかもしれない。実例を知ってるわけではないので、念のため。



水上艦長章。潜水艦長章のアナロジーのようなもので受領対象もそれに準ずるのだが、制定がそもそも1987年とかなり最近なので(<爺的認識)古めの報道写真では見かけることはない。



これはソ連末期に制定された航空母艦乗船将校用の胸章。規定上銀が運行および航空指揮の将校、銅色が技術将校となっているのだが…画像のような「金色」のものが存在するというのが海軍の数寄者度の高さをうかがわせるというかなんというか…。佐官クラスとかが勝手に自費購入して着けている気がする。  

Posted by Yakov at 19:23Comments(0)

2012年09月12日

準軍事訓練(3)

 軍事訓練というかまあスポーツ・体力検定の続きでも。



1940年式体力検定2級章。ほぼ同型で吊り下げ式の1936年式も持っているはずだがすぐには出てこないので飛ばした(笑)。



上は40年式一級章、右下は上の画像と同じタイプだが「優秀」の文字が入ったタイプ。左下は戦後1946年のものでサイズが小さくなっている。

・・・この項は異常に種類が多いので覚悟しておいていただきたい。今から集めようという人も少ないと思うが。  

Posted by Yakov at 17:16Comments(0)

2012年09月11日

友の会(23)医療系

 このネタは旧ブログでもやったはずだが、あそこはブログ内検索が難しい上に画像も小さかったはずなのでこちらで再び紹介したい。



戦前の民間防衛組織「アソアヴィアヒム」が発行した衛生訓練(ファースト・エイド)の修了・等級バッジ。
上の右は成人用の1934年型(1級)で中央が同年型の2等級用。左端の吊り具は青少年用で下の部分にはなぜか成人用がくっついていた。下はそれらの優秀章だが、制定年は資料の不備でちょっとわからない。  

Posted by Yakov at 16:50Comments(0)

2012年09月10日

帝政記章(1)追補

 帝政の連隊バッジについてしばらく紹介したが、この項目でまとめるのはどうにも枠からはみ出がちなものを紹介していく落穂拾いである。



アレクサンドル三世時代(露日戦争もこの時期)の義勇兵十字。主に制帽のクラウンに縫い付ける、または挿して止めるもので、戦時の義勇兵が使用した(ジェトンや胸章タイプもあることはあるのだが)。まあ1812年のナポレオン侵攻以来の伝統なわけだが。十字には帝国のスローガン皇帝と祖国への忠誠(言葉としては「信仰」、に近いが)と刻まれている。
ちなみに異教徒用には十字ではなく、8角形の中央に皇帝のモノグラムが入ったものが使われていた。



同じくニコライ二世時代のもの(第一次世界大戦時)。モノグラム以外はまあ基本同じものである。これにも異教徒用の8角形タイプが存在した。  

Posted by Yakov at 17:33Comments(0)

2012年09月09日

海軍系記章(3)

 写真を撮りだめしていないので似たようなネタが続いてしまって申し訳ない。この辺ありふれた記章だけに解説を詳しくしないと怒られそうだ。


Конечно,копия

1942年制定の潜水艦艦長章のコピー。実物はもっとつるつるというか細部が省略されたデザインなのだが、実物がほとんど残っていないのでまあ仕方がないとも思う。モデルとなった潜水艦はЩ型でシューカ(カマス)と呼ばれて親しまれたタイプである。
ちなみに制定時には全ての艦長ではなく、厳しい基準をクリヤーした非常に限定された人物にのみ授与されていた。



1943年型の潜水艦長章。このデザインのままソ連解体まで使われ続けているが、もちろん後期型は材質・加工共にクォリティーが下がり、最末期には星の七宝がペイントに変わったりしてしまう(今後紹介していく)。
このタイプになってからは潜水艦長以外にも副官や機関長などの上級士官も着用が許されるようになる。



  

Posted by Yakov at 17:18Comments(0)