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Yakov

2014年08月16日

アクセルバント(1)

 昨日ご来場の皆様お疲れ様でした。幸いブースの所在地は風通しがよく灼熱地獄はからは免れ、人気ジャンルではないので(苦笑)人ごみもほとんどできなかったのはある意味幸いで。ただまあこまごまとしたボタンのかけ違いで主役のはずのロシア人男女5人(ウラジオヴォストーク出身)と撤収するまで合流できず…という非常にトホホな展開になってしまった。まあ18日には東京都北区王子で歓迎会があるそうなのでその時には会えると思う(<当たり前)。

これから何回かアクセルバント(飾緒)について紹介していきたい。今までは(旧ブログで少し触れたが)2009年3月27日に映画用帝政ロシアのものを紹介したきりだと思う。



ソ連時代の将官パレード(ただし着用は国防相が定めた式典のみ)及び特別儀仗兵用アクセルバンド。ペンシルは二本で全体は金糸で作られている。この点は将校用(ペンシルが1本)も同様でこの糸をばらして1945年式元帥制服の刺繍材料にしたことがある(<もちろん刺繍は外注)。ほかの階級や簡易版では普通の糸で作られている固定具(ボタンに掛ける糸輪)も金モールで作られているのが特徴である。




ロシアになってからの高級バージョンで織は同一、材質だけが「金メッキしたアルミ」となっていて非常に軽い。



さらに普及版で絹(実際は化繊)で編まれている。着用対象は同じだが、まあ安くても見栄えはそれなりにするのである。

・・・ソ連時代は「帝政ロシアの反動の象徴」のイメージが強かったせいか肩章が復活した43年以降もアクセルバントは忌避され続け、特別儀仗兵と軍楽隊の一部ように復活したのが55年、(特別なパレード用にだが)普通の下士官や将校が着用するようになったのは1971年とかなり遅いのである。



  

Posted by Yakov at 17:52Comments(1)