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Yakov

2010年04月27日

略綬の泥沼(3)

 今回は「変な材質」の略綬ネタ。

略綬の泥沼(3)

東ドイツの略綬で透明プラに印刷した紙を敷いたものをよく見かけるが、ソ連ではこのタイプは非常に少ない(もちろん皆無ではではないが)。60年代によく流行ったこのタイプは断面が蒲鉾型の(多分)アクリル柱の裏を塗装(?)したタイプで(デカールのようにも見える)、ポーランドとかの外国略綬もきちんと作製している。ここらは専門の工房に予約しないとどうにもならない感じだが、特殊な外国勲章でもリボンの在庫を気にせず作れるので重宝な手法だ。

追記・・・下の略綬を上下さかさまに置いてしまった。
ゲオルギーリボンを「栄光勲章」のものと誤認してついこんな風に置いてしまったわけだが、してみると最後のゲオルギーリボンは戦勝25年品バッジ、ということか。
・・・このバッジにゲオルギーリボンを充てるという事は、理屈の上では3段階の栄光勲章、対独戦勝、25周年の5つ同じリボンがつく略綬プレートが存在しうるということになる(もし第一次大戦にも参加していればさらに最大8個の同じ略綬が加わるかも)。

略綬の泥沼(3)

50年代製のヴァリエーション。工法は同じようなものだがクリヤーレッドを繁用したりしていてかなり高級感がある。工房の違いか時代的な要因かは謎。

略綬の泥沼(3)

70年代のもの。製法はこれまた同様だが、面取りをした分厚いアクリル板を使っているのが面白い。
・・・左側は、いかにも「やっつけで連結しました」という体裁が面白い。

セルロイド製など、その他のヴァリエーションは(4)で紹介する。





Posted by Yakov at 17:34│Comments(2)
この記事へのコメント
アクリルに塗料で作るこの形式はモンゴルとかブルガリア、北朝鮮辺りの他の共産圏でもよくある形式ですね。
リボンそのものを挟み込むのは50年代の中国でもあります。
北朝鮮だと切ったプラのラインを組み合わせて組み立ててるのとかあって
そっちのほうが手間かかるんじゃね?と思いますが、まぁ職人魂なのかなと・・・。
ペイントも結構じーっと見ると手間掛かってて大変だなぁと思いますが
リボンそのものの略綬を使ってるのよりは破損・汚れの心配がないから良いのでしょうね。
Posted by きむちずむ at 2010年04月27日 20:21
この辺はいろいろ面白いですよね。今度はまた別材質のをいくつか紹介します。
各国で見られる奴には「出張先で作った」ものもあるのでしょうからどこの国が「震源」なのかわかると面白いですね。
・・・まあ調べようがないとも思いますが(笑)。
Posted by YakovYakov at 2010年04月27日 20:43
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