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Yakov

2011年09月01日

90年代税関補遺(5)

 今回はソ連後期(89年型)税関の特殊例を。

90年代税関補遺(5)

旧ブログで紹介したものの再録だが、モスクワ税関の中将相当官(退役)本人から出たものと聞く。
ご覧のとおりブルーグレーのはずの生地は霜降りグレー、襟章は陸軍パレード服風(微妙に違うが)で肩章はどう見てもシャツ用、ボタンは将官用でなく一般職員用である。おまけに付属の供生地ズボンにはロンパスどころか緑の側線すらない。

90年代税関補遺(5)

供生地の帽子(89年、第43注文縫製工場製造)に至っては規格が無茶苦茶である。ベルベットのはずのバンドはウール、帽章は一般職員用(規定では陸軍式のはず)、つばには刺繍の代わりに海軍用オーナメントがぶち込まれている。本人出でなければ「フェイク」の一言でゴミ箱に捨てられそうな奇妙制帽である。・・・まあこの趣味を長くやってると「長官」クラスが変な制帽を使用するのは特に珍しくない、と思い知るわけだが。

90年代税関補遺(5)

どちらかというとこの肩章の話が本題である。紹介した上着には(4)で紹介したような「文官星」が着いているのだが89式税関制服の中・上級制服から類推すると当然思いつく階級章である。もっとも左端のような「ベルベット地」と後の3枚のような「将官織ベース」の2パターンがあるのがなんとも試作品臭いのだが。

90年代税関補遺(5)

これらはシャツ用だが、右端のグレーシャツ用、上の画像とは幅が違うのはどうしたことだろうか。
これらが試作品か実際に使用されたのか当時の画像から調べねばなるまい。ただロシア税関発行の書籍では解像度が低くて将官の肩章までよくわからないのがつらいところだ。

・・・シャツやネクタイについてはまた(6)で。




Posted by Yakov at 17:50│Comments(0)
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