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Yakov

2008年09月19日

海軍ホルスター(2)

 本日所用につき以下略(<誠意がない言い訳)。戦後編、とはいってもPSMを使用しているという話は聞かないので自然とマカロフホルスターの話に落ち着いてしまうのだが。
海軍ホルスター(2)
戦前から使用されていたシングルピンの銀色バックルベルトだが、これは69年規定では陸軍式金バックルのついた黒ベルトに替わっている(63年導入の海軍歩兵将校にもこの新ベルトが使用されているのでおそらく導入はその時期だろう)。バックルが金色となったために(旧装備では銀色だった)金具が全て金色に置き換わったのがこのホルスターである。もっともその金具には3種類あって真鍮製のもの、銀色バックルにクリヤーイエローの塗料を塗ったもの(右)真鍮バックルにさらに金メッキをかけたもの(左)である。左のものは「将軍用」とバイヤーに呼ばれているのだが、案外PXで高値で売られている「高級バージョン」なのかもしれない。ちなみに写真で判るように、ランヤードの金具まで綺麗に金メッキがかかっているのだ。
海軍ホルスター(2)
あまりきれいな状態ではないが銀色金具のマカロフホルスターも存在する。50年代前半導入のマカロフホルスターが58年規定のシングルピンベルトにつくときは当然このタイプであったのだろう。後にこの金具にクリヤーイエローを塗りたくった暫定「新型」が生産された、と考えるとしっくりくる。

・・・99%の読者の方にはどうでもよい話だと思うが、55年規定書のイラストで海軍将校がつけている陸軍式ベルトは単なる画家のミスである(笑)。



タグ :装備品海軍

Posted by Yakov at 18:00│Comments(6)
この記事へのコメント
こんばんは~

「将軍用」という言葉に反応してしまいましたw
そんなところまで金メッキなんですね!

画家のミスですか(笑)
これに気付いた方は日本にはYakov様以外には1、2人しかいないでしょうね(笑)
Posted by あぶるっち at 2008年09月19日 22:04
こんばんは。
なんというかソ連・ロシアものをほじくっていると時々無駄に豪華なものに出くわしますよ。
真鍮の輝きとは明らかに違う光沢で、ともかくランヤードの止め具が凄い(笑)。高級将校がマカロフをこれ見よがしにつけるシチュエーションが知りたいくらいです(笑)。
>画家のミス:
ロシア人に疑問点を尋ねてこういう答えが返ってくると脱力します・・・。規定書はさすがに希ですが、向こうの研究書の中には「1ページに最低5個間違いを見つけないと一人前ではない」とまで酷評されるものまであるくらいで「疑いの心を忘れずに」をモットーにしないといけない世界みたいです。
Posted by YakovYakov at 2008年09月19日 22:58
旧軍と同様、ソ連海軍も陸軍などと装備を異にする点が非常に興味深いところです。

海軍(海軍歩兵含む)は本当に黒が好きですね。マカロフの黒革ホルスターにしても黒ですし、しかも陸軍と異なりこ洒落た吊り下げ式・・・

金メッキまでしているマカロフ黒革ホルスターには驚きました。パレード用でしょうか・・・
Posted by ak_ojisan at 2008年09月20日 12:16
空軍と陸軍は出自が似たようなものですが(あ、海軍航空隊は別か・・・)陸軍と海軍は一時期「海軍省」が別にあったくらい独自性を貫いてますね。戦前は似たような着用(上着の下に拳銃)していた航空兵も吊り下げ式(肩掛けもありましたが)のを使っていたものですが色は茶革・・・と意地でも別規格にしてました。
おそらく海軍歩兵が改造したと思われる「吊りバンドぶった切って裏に切れ込み入れた」ホルスターは処分してしまって今は手元にないのですが、「独自装備」というのは海軍歩兵みたいに「境界線の兵科」にはあんまり嬉しくないようでもあります。

金メッキホルスター、パレード時に使うのは海軍歩兵の特別な式典時オンリーですからね・・・。高級将校は「俺は格が違うんだ」みたいに常勤時にも見せびらかしていたような気がします(笑)。
Posted by YakovYakov at 2008年09月20日 12:40
やはり金メッキ仕様は特別な式典時オンリーでしょうね。そんな感じはしていましたが。

金メッキ仕様の黒革マカロフホルスター(ピストルランヤード付)が欲しい!(物欲の塊=笑)

航空兵も吊り下げ式(但し茶色)を採用しているのは初めて知りました。

陸軍と海軍の両軍に海軍省ですか・・・これも初めて知りました。旧日本軍もびっくりですね。旧日本陸軍が潜水艦作ったみたいに、独自装備に拘るのは万国共通みたいですね(笑)。

レニングラード(サンクトペテルブルグ)の広場の隣りにある海軍省は海軍でしょうが(同じ場所に設置してたりして)、また行ってみたくなりました。

いつも貴重な情報どうも有難うございます。いつも驚きです(笑)。
Posted by ak_ojisan at 2008年09月20日 12:54
>空軍吊下げ式:
もちろん戦時中の話で、現在では革ジャンパーの内ポケットがホルスターになりましたからマカロフ用は多分ないと思います(笑)。でもまあ独自装備が大好きなのは間違いないところで。
大戦中の海軍歩兵将校も初期には制帽以外陸軍野戦服を着ていた時期があったのですが、戦争後半になるとしっかり独自衣服を採用しましたからねえ・・・(あまり普及しませんでしたが)。
>海軍省:
国防省とくっついたり分かれたりしているのですが、両方が張り合っていた革命直後の数年間と50年代の一時期は何でも別、という感じだったみたいで。まあどこの国でも陸海軍は仲悪いです。
>サンクト:
旧海軍省が現在何だったかよく覚えていませんが、ずーっと海軍関連施設だったのは間違いないみたいですね。街の目立つ位置にあって良いランドマークですね。ピーチェルにはたいてい短期滞在なのでいつも歯がゆい思いです。
こちらこそ、またよろしくお願いいたします。
Posted by YakovYakov at 2008年09月20日 19:15
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