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Yakov

2012年09月28日

再びピオニール(6)

 久しぶりにこのネタを。ピオニールといえばコムソモールも紹介しなければならないがそっちは「友の会」に回した方がいい気もする。選定基準があいまいなのはお許し願いたい。

再びピオニール(6)

1923年制定のピオニールバッジ。燃え上がる焚火のモチーフは戦前非常によく使われ、戦後もレーニンの顔と燃え上がるバッジを組み合わせたデザインがよく使われている。スローガン「常に準備よし!」はロシア語やドイツ語では一語で表せる語があるのに(英語や日本語には相当する語がないので)翻訳すると間延びがしていけない。

再びピオニール(6)

再びピオニール(6)

下に戦前のコムソモールバッジが写っているが、本題は上のネクタイ(赤スカーフ)留め具である。1934-42に使用されたもので別デザインのものも知られている。実は30年代後半に事実上廃止(新規生産が停止され既存品の使用は許可された場合が多い)され、スカーフは首に(留め具なしで)直接結びつけるのが普通になっている。なんでも軍の新制服導入・定員増に従いエナメルの軍階級章の生産量が増大し、留め具の生産に割く労力・資源を節約したためといわれている。

再びピオニール(6)

44-58年のピオニールバッジ。これのほかに1~3の等級数字が入った「優秀章」も存在する。




Posted by Yakov at 16:46│Comments(5)
この記事へのコメント
>常に準備よし
朝鮮の少年団では「常に準備せよ」とかなってますが、確かになんか語呂いまいちですよね。
この辺りのは他の社会主義国でも
大体同デザイン・スローガンで共通したバッジがあるのが興味深いです。
Posted by きむちずむ at 2012年09月28日 21:35
言語学的にどうなのかわかりませんがГотов!Bereit!みたいな概念は必要だと思うんですけどねえ。英語だとOKかなあ(口語的過ぎてスローガンにはできないけどw)
>共通:それでいてスカーフの色だけ変えたり共通部分と独自性のせめぎあいが面白いです。
Posted by YakovYakov at 2012年09月28日 22:23
日本ボーイスカウト連盟の標語が「備えよ常に」で
エンブレムにも「そなえよつねに」と平仮名で書かれていました。
昔の話なので今はどうかわかりませんが、
似たような文言で歴史的経緯としての裏付けがある、
という意味では適切な訳と言えるかもしれません。
ご参考までに。
Posted by 津久田重吾 at 2012年09月29日 14:38
ああ、なるほど。調べてみたら1910年のボーイスカウト帝政ロシア支部のバッジにも同じスローガンが彫られていました(もちろん現物は持っていません)。
説明するときにソ連のボーイスカウト・・・とよく言われますがスローガン的には直系なんですねえ。
Posted by YakovYakov at 2012年09月30日 16:44
誤解のないように補足するとボーイスカウトとスローガンが同じなのは1923年型でその後の「常に準備よし」は別のもの(レスペクトはあるにせよ)です。便利な言葉、レスペクト。
Posted by YakovYakov at 2012年09月30日 20:50
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