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Yakov

2008年11月24日

パピロス(1)

 タバコについてはこれまた旧ブログで散々紹介したのだが、この夏、某力士の大麻吸引でにわかに有名になってしまったパピロスについてもう一度。

パピロス(1)

4つとも戦前から存在する銘柄だが、現代ロシアで見かけるのはほぼ左下のベロモル(正確にはベラモルカナール)・白海運河くらいになってしまった。このブログでは(ものの大きさを比較するために)よく持ち出されるのだが、某力士の事件ではマスコミや警察の広報がまるでわかっちゃいない報道を垂れ流したため「これに大麻が含まれている」と勘違いした向きもあるかもしれない。実際には「田舎のおじさんが吸う安タバコ」であって「中身を詰め替えるのが簡単」なので大麻吸引に使用されたに過ぎないのだ。
パピロスというのは右下の「ゲルツェゴビナ・フロール(ヘルツェゴビナの花)」のようにハトロン紙に包まれた葉タバコに(吸い口として使う)紙の筒がついた構造をしていてフィルターがついていない。そこからタバコの葉を抜けば「吸う道具」ができあがるというわけである。中身を入れ替えるにはいろいろコツがあるらしいが・・・(あまりそういうことを書くとなんとか教唆になりそうなので省略)。
ベラモルはソ連のタバコ等級で一番低い5級だが、右上のカズベクや右下のゲルツェゴビナ・フロール、左上のカニャークなどはかなりの高級タバコである。まあ同じベラモルでもレニングラードやモスクワ・ドゥカート工場製のものはかなりマシらしいが・・・。

パピロス(1)

本当はこれが書きたかった情報だ。高級パピロスのバガティーリはベラモルの10倍もする高価格品なのだが最近金属ケースに入ったもの(右端)に置きかわってしまった。ソ連後期の黄色いパッケージ、ロシアになってからの黒パッケージともに高級な紙箱に入っていたものだが、なんというか時代の流れを感じさせる。ま、野外のリエナクトで転げまわっても箱がつぶれたりしないのは嬉しいが。リエナクメントにはやはりパピロスがよく似合う。

余談。今回兵役経験者に聞いた話だが、ソ連時代の軍売店には専用の銘柄は存在せず(現ロシアには「プリマ」の軍隊用などがある)一般市民が誰も買わないような不評安タバコ(普通のシガレットタイプ)が回ってきたらしい。アホートニィ、パミール(楕円タバコ)、アストラ(フィルターなし)等々、聞いたこともないような銘柄のオンパレードだったようだ。ソ連タバコの銘柄が知りたければ(ロシア語で)検索してみると結構優良サイトがhitする。
http://ilia.web2doc.com/pages/chto_kurili_v_sssr_chast_1
(パート2もある)など、タバコ自体の寸評が辛辣で面白い。



タグ :小物喫煙

Posted by Yakov at 19:49│Comments(2)
この記事へのコメント
うひょ。一日遅れですがソ連タバコと聞いて参上ですよ(謎
確かにベラモル、正直なところ吸ってる見た目は結構怪しいので
(某モンゴル料理屋で一発でモンゴル人にバレるぐらい。そんなとこで吸うなよって話もありますが。)
テレビでやってりゃそりゃそうも思うのは分からなくはないですがねぇー。
当方も吸っててラリったことはまだないですよ。
しかしパッケージが変わってしまったのはやはり向こうも一緒ですか。
日本の金鵄のグレードダウンに比べたらすごいグレードアップだと思いますけどねぇw

>銘柄サイト
おおこれはなかなかよいサイトを。
って、よく見ると「瞻星台」とか「汲水台」とか…パッケージ違いもってますよー
っと脱線ネタ。このサイトのって
「ソビエトに輸出されていた外国製品タバコ」ってことで、いいんですかねぇ。
Posted by きむちずむ at 2008年11月25日 23:20
どうもどうも。
>グレードアップ:
向こうは結構まめに替えてますね。まあベラモルに関しては工場の格差も凄くて、モスクワはつやありの上質紙(マニア的には改悪だけど)したときにも地方のは逆にグレードダウンでザラ紙になったりしてました(笑)。
缶入りになったバガティーリはもともと高級タバコなんですが何もここまで・・・という気がします。リッチな成金はそもそもパピロスなんか吸わないしなあ・・・。
>サイト:
ソ連時代、どんなのを吸っていたのか?という項目なのでロシア以外の共和国やワルシャワ条約その他兄弟国のも含まれる・・・という感じです。ページ下のリンクにあるパート2では主にソ連タバコの紹介をしています。
俗に呼ばれていた愛称(ほぼ蔑称)や注意事項(フィルターがいつも湿っていたので干さなきゃいけないとか)が書いてあって非常に面白いです。・・・あのサイト、説明のトーンがなんかうちのブログの味わいに似てるんですが・・・ロシアンスタンダードなんでしょうか。
そういえばアジア系のタバコの説明は少し間違ってます。ま、北朝鮮のタバコを「ホーチミンのポルチャンキ」とか呼んでたそうなので当時のソ連人もみんな間違えてたんでしょうが。
Posted by YakovYakov at 2008年11月26日 11:34
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