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Yakov

2008年12月20日

野戦食器(4)

 別に読者の皆様の意表を突くことが目的ではないのだが、例によって「野戦」とも「食器」とも言い難いキワモノの紹介から入るのである。

野戦食器(4)

帝政期~30年代くらいまでロシアの薬缶の定番はこのタイプであった。70年代の映画「砂漠の白い太陽」の冒頭、砂に埋められ渇きに苦しんでいた中央アジア人を主人公が助けるシーンがあった。砂から掘り出す時間も惜しみ、とりあえずこんな薬缶(注ぎ口には手製のキャップがついている)から直接水を飲ませる・・・という場面なのだが、薬缶を水筒のように持ち歩く・・・というのは中央アジアでは当たり前の風景なのかもしれない(<多分偏見)。

野戦食器(4)

右の銅製薬缶は10年前、ウランバートルのボロ市で購入したもの。帝政期のメダルが刻印された(「モンドセレクション」マーク入りのビスケットみたいだが)有名工場の製品だと思うが刻印は擦れてよく読めない。磨り減るほど薬缶を使う、という状況がよく判らないが(笑)。
左のステンレス薬缶は普段使っているごく普通の製品(80年代)なのだが、先日博物館でこれとほぼ同型のものが戦争中も生産されていた、と知って驚いた。

野戦食器(4)

野戦食器(4)

銀色の方は50年代の生産品と思うが、デザイン自体は30年代くらいの記録写真で時々見かけるタイプ。琺瑯の方も多分4~50年代の生産品であろう。
こういう民生調度品を集め出すと生活空間が段々異次元化してしまうのはいかんともしがたい。まあもう手遅れなのだが。




Posted by Yakov at 17:34│Comments(0)
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