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Yakov

2016年07月29日

再録42・ティータイム・スターリン時代の陶器

 こう暑くなると軍服の写真を撮るのも苦痛である。今回は趣向を変えて食器の紹介でも(HP開設直後にもやったのだが)。

再録42・ティータイム・スターリン時代の陶器

帝政時代のサモワール(もちろん炭火式)と戦前の純正赤軍用(軍食堂の備品だろうか)の食器類。写真は大皿と塩入れ(丸いもの)、芥子壷、砂糖壷にミルクピッチャーだが、胡椒入れ、小皿、スープサーバーその他アイテムは数多く、モスクワから船便で送るリスクを考えてもコンプリートは出来そうにない。ちなみにティーポットは赤軍用ではなく、戦前の備品である(多分旅行者食堂)。コップホルダーは真鍮に銀メッキで国家章をイメージした赤旗が11本描かれているので1945年以前の製品なのがわかる。
サモワールには取り外し式の煙突があり、野外で起こした炭火を中心のパイプ部分に入れ、ブーツをふいごのように使って温度を上げる、という技があるのだが東京都内で火を起こすのもそれを室内に持ち込むのも剣呑である。そんなわけで未だに煙突を購入する踏ん切りがつかない。

再録42・ティータイム・スターリン時代の陶器

今度は海軍のティーセット。実はカップだけが貴重品で1950年代の品。海軍がВМСの名称を与えられていたのは1946-55の期間のみでその以前&以後のソ連海軍はВМФと称されていた。ちなみにティーポットと砂糖壷は80年代の軍用。意味なく転がっているフォークは帝政期のもので伝説の巡洋艦"АВРОРА"の艦名が彫り込まれているが信じるも信じないも自由である。ただ、殆どメッキが剥げた中で艦名部分にはクロームメッキが残っているのだが、(購入価からして)そんな手の込んだ細工をした偽物とも思えない。

再録42・ティータイム・スターリン時代の陶器

塩コショウいれ(同型)と芥子容れ(小型スプーンをさす穴がある)はNKVDの食堂備品。ナイフとフォークも同様で、テーブル番号(27番)が掘り込んである。当時そこでくすねたとしたら相当な心臓だが、まあ「改装による廃棄品を拾ってきた」あたりが妥当なところだろう。値段は決して安いものではなかったが、モスクワのボロ市にはこんなものも転がっているから侮れない。
ティーカップとソーサーは30年代の民生品だが中々洒落たデザインである。さて、テーブルの敷物は…(笑)。
(2008/8/18)



Posted by Yakov at 21:03│Comments(0)
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