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Yakov

2016年07月30日

再録189・大戦時のイレギュラー品(1)

 根本的な話をすると戦時下、しかも将校の制服は自弁だったりする国の話であるので実を言うときりがない。まあちょっと面白い品を紹介するくらいのつもりなのでその辺は軽く流していただきたい。例によって(2)は思いついたときにでも(身勝手)。

再録189・大戦時のイレギュラー品(1)

ソ連では大戦真っ盛りの1943年早々に制服の大改定が行なわれたのだが、その移行期間には旧制服に肩章を縫いつけただけ、という将兵がぞろぞろいたのはいまさらいうまでもない。だがこの例では多少余裕があったのか(?)折り襟のギムナスチョルカを立て襟に仕立て直して着用したようである。もともとは陸軍スタンダードな隠しボタンタイプであったようだが(胸もしっかりした貼りポケット)ちゃんとボタン露出式に改造するなど手の込んだ改造を行なっている。新造した立て襟部分にはボタンホールを開ける代わりにホックを縫い付け、表に飾りボタンをつけた「改造品」である。

再録189・大戦時のイレギュラー品(1)

レンドリースで送られた(主に)英米製品だが、(ブーツやベルト、兵器は別にして)こと軍服に関しては生地(+ボタンなどの小物)で送ってソ連で仕立てる、あるいはソ連の規格で縫製した後送る、というのが基本だったように思うがこのようなものも存在したようだ。ソ連軍用ズボンの規格とは似ても似つかず(筆者は米軍の軍規格など全く知らないが)おそらく米軍用ズボンに赤ラインを縫いつけたとおぼしいズボン。画像が小さいがW29,L31のサイズ表記があるので受領後の現地改造かもしれないが。

再録189・大戦時のイレギュラー品(1)

これはなんというのだろうか、大胆な改造を施された元ギムナスチョルカの航空ジャンパー(?)。アイクジャケットどころではないこの丈の長さでは、ヨーロッパ体型でないととても似合いそうもない。ジッパーというのは壊れると修理が大変なので軍人はあまり好まないのだが、まあエリート兵科である故の贅沢かもしれない。余談だがジッパーの壊れた革ジャンパーに(コサックのカザキンのように)ホックを互い違いに縫い付けた革カザキン(?)というのを見たことがある。お世辞にも格好よいとはいえなかったが・・・。

再録189・大戦時のイレギュラー品(1)

大戦中か戦後すぐの占領地メイドか知らないが、このようなキーチェリ襟のギムナスチョルカは写真でもちょくちょく目にする。士官の例はあまり見ないが兵・下士官が故郷へ送る記念写真向きの服のようだ。まあ将校がこのタイプを着ると帝政将校みたいになるしなあ・・・。
(2007/2/23)



Posted by Yakov at 22:50│Comments(0)
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