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Yakov

2009年11月20日

玩具(11)ほのぼの&殺伐

 玩具ばかり続くのもどうかと思うのだが・・・。

玩具(11)ほのぼの&殺伐

犬小屋の餌を猫が狙う・・・という素朴系おもちゃ。木彫りや銀杏細工とかでよくありそうなモチーフだが、工業製品として量産する・・・というのが面白い。

玩具(11)ほのぼの&殺伐

猫の顔が大昔のアニメ調(杉浦茂の漫画みたいでもある)なのがこの時代風、なのだろうか。
首振り犬は針金で釣ってあり、錘でバランス・・・という古典的スタイル。裏から見るとかなりグロい。

玩具(11)ほのぼの&殺伐

生産時期はわからないのだが、モスクワ市の文化玩具製造局とかの企画らしい。生産工場名は「児童玩具」とそのまんまである。


玩具(11)ほのぼの&殺伐

殺伐とした題材だが仕上げは結構ポップ・・・な単発拳銃。

玩具(11)ほのぼの&殺伐

玩具(11)ほのぼの&殺伐

撃鉄と引き金が同じ鉄板から出来ていて、撃鉄を起こすと引き金が顔を出すのだ。
紙火薬一枚で発火・・・する単発式。

これを売っていたバイヤーは「単発式だから自殺用だな、サムライにはふさわしいぞ!」とか無茶苦茶なことをいっていたが、日本人といえばサムライ、サムライといえば腹切り、なのだろうか。まあ「死ぬことと見つけたり」といった奴もいたから間違ってはいないのかもしれないが(<適当)。
実際のところはクラシックな決闘用拳銃をイメージしたのかもしれない・・・ってやっぱり題材は殺伐系か。




Posted by Yakov at 18:01│Comments(2)
この記事へのコメント
思えばソ連じゃこういった玩具も一応「生産ノルマ」があるものなんですよね?
そう考えると面白そうだなぁソ連時代の玩具業界というのも。

>ピストル
この再生ペットボトルで作ったボールペンみたいな混ざってない具合のプラがとても良いですね。
共産圏プラネタだと「どうしたらこんな微妙なプラになるんだろう」って言うようなプラもよくありますよね。
Posted by きむちずむ at 2009年11月21日 04:50
>生産ノルマ:
まあ企画・原型製作の時点から面白ネタの宝庫のような気もしますが、さすがにそういう裏話は発掘できなさそうです。
検品担当者が病気、とか資財到着の遅れで生産がずれ込む・・・とか多分世界共通の悲喜こもごもな話が転がっていそうですな。

>プラ:
どの業界でもそうですが、外国製品複製・再現のネックになるのはやはり材質ですねえ。
昔々はソ連製の代用に「大中で売ってた中国製を・・・」とか手抜き策が脳裏をかすめたりもしましたが知れば知るほど「そりゃ無理だ」と思い知ったものです。
結局日用品にも軍装以上の熱情を傾ける羽目になったわけですが・・・(苦笑)。
Posted by YakovYakov at 2009年11月21日 08:39
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