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Yakov

2008年12月11日

カフカスの呼び声(2)

 本日もカフカスネタの続き。



これまた貴石の入った腕輪と髪飾り。腕輪の方は見たまんまなのだが髪飾りの方は櫛の部分がものすごくごつい。髪の量がよほど多くないと地肌に傷がつきそうである。まあカフカスの女性は正直毛ぶk(以下略)・・・いや、その・・・筆者がすだれ頭になりかかっているからそう思うだけで・・いや、ホント余計なことを書いて申し訳ない・・・ゲホゲホ。



お下げを纏めるためだろうか、こういう楕円形のピンもよく見かける。その下に見える腕輪には青い石(トルコ石?)がはめ込んであるのだが、この石はダゲスタンの民族宝飾品の定番、という感じである。



正直この二つは産地不明。猫目石のようなもののはめ込まれた腕輪には南方系のモチーフが描かれており、ソチとかそこらの避暑地向けに作られた最近のものかもしれない。
また、四角いブローチはこれとよく似たデザインがバルト諸国でブラウスの前立てに着けるものにもあるようだ。女性向け装身具には疎いもので、ここら辺も識者のご意見を伺いたいものである(ミリブロでこういうことを書くのも変な話だが)。  

Posted by Yakov at 18:16Comments(0)

2008年12月10日

カフカスの呼び声(1)

 誤解されそうな表題だが、改宗とかそういうことではない(<当たり前)。週末のバザーでロシア文学者の方(故人)のコレクションを少し購入したのだが、その中からカフカスの装身具を中心に。

ダゲスタンで作られる伝統的銀製品はそこの地名でもある”кубачи”と呼ばれることが多い。帝政時代から現代まで作られ続けているのだが、(銀のプルーフマークでも見ない限り)ぱっと見で年代の識別などできるものではない。当然税関でみっちり調べられかねないわけで、普段は「あまりロシアから持って来たくない」ジャンルのものなのである。
それが国内で手に入るとなれば・・・つい買い込んでしまうのも仕方あるまい。ま、これも一種の貧乏性なのであろう。



こうしたシンプルな腕輪は現代ロシアでも結構好まれている。・・・普段身につけるかどうかは出身民族によると思うが。



指輪と腕輪が鎖でつながったもの。祝日とかにつけるものだとは思うが、普段使用したら相当日常生活に支障をきたすと思う。・・・いち男性としては、こんな格好の嫁と夫婦喧嘩をしたらどうなるか考えただけでも恐ろしい(真ん中の指輪、正面に尖った面が突き出ているのだ)・・・。



これは首輪(チョーカーというんだっけ?)なのだろうか。林檎の種が生命を表し・・・とか何とか聞いたことはあるのだが正直なんだかわからない意匠が多すぎる。

・・・次回に続く。  

Posted by Yakov at 17:21Comments(0)

2008年12月09日

カレンダー(1)

 今回は「可愛い小物」特集ではなくちょっとミリタリー寄りで。





1944年のカレンダーつき手帳。戦前の指揮官用野戦ノート(命令書のブランク類が綴じ込まれている)を旧ブログで紹介したこともあったがこれ自体はシンプルなメモ帳である。表紙の鎌槌入り赤星の型押しがいかにも戦時中のものらしいが、特に兵隊用に特化したものではない。
1944のカレンダーだが当時の祝日が結構面白い。2月23日の建軍記念日は休日でもなんでもなかったり(赤軍20年メダルがあったくらいなので記念日ではあったはずだが)12月のスターリン憲法記念日とかその後消えてしまった祝日があったり、こうした細かいことがわかる資料というのは結構重要だ。いや、いくらネット検索が発達しても、いざ調べるとなると結構大変なのだ・・・。







以前もちょっと紹介したかもしれないが、1941年と1942年のポケットカレンダーブック。現代でも日めくり小型カレンダーの裏面に「おばあちゃんの知恵袋」的な情報を盛り込んだものが何十種類も売られているのだが、これらはなんというか便利生活手帳+理科年表のような存在である。特に41年の方は偉人の誕生日から党関係の年表、有名施設の案内から地理情報、日の出日の入りに月齢、数学の公式に度量衡、果ては毒ガス防衛の手引きまでおそろしく充実した代物である。42年の方も戦時下にもかかわらず地理・科学情報をしっかり盛り込んだ立派な構成に驚かされる。
余談だが、これらの手帳が25万部も発行されたから、でもないだろうが何故か42年版は3冊も持っていたりする(笑)。  

Posted by Yakov at 17:14Comments(0)

2008年12月08日

小熊のミーシャ(2)

 最近ミリタリーネタから遠ざかっているが、まあそのうち復帰する、ということで、また続きを。



公式画に忠実・・・という点では左の方がよく似ている。まあオリジナルは何かを企んでいそうな(<偏見)目つきをしているのだが、目の辺りがすっきりしていて多少可愛い出来になっている。右の方は個人的にはかなり可愛いと思うのだが公式グッズとして考えるとどうなのだろうか・・・。



裏の工場マークだが、ソ連では動物をデザイン化した紋章が結構多かった。毛皮工場には羊やリス(材質ではなく工場で異なる)を図案化したスタンプ、バッジの工場では象やら蝶やらが・・・と書き出すとものすごい量になってしまう。左の陶器工場印(鳥形)はかなりよく見かけるものだが工場名は不明、製造地の名前だけが読み取れる。右のトナカイ型についてはモノグラム化されているのでちょっと判断がつかない。

追記:鳥型の生産地はдулёво市ではないか、とメールでご指摘をいただきました。現代の小物には疎いもので、まことに有難い限りでございます。



珍妙な材質のゴム人形もソ連時代は結構よく見かけた。触るとなんともいえない触感(正直、キモチワルイ・・・)がするのだが製造28年を経ても案外劣化しないのが凄い。
この他、(写真を取るのを忘れた)似たようなゴム製キーホルダーも見かけたのだが、これと同じものを1988年、モスクワーレニングラード・ツアーで記念品として配られたことがあった。製造後8年も経っていたのだが、その辺はおおらかなもので・・・。不良在庫の処理だったような気もするが、今となってはいい思い出である。  

Posted by Yakov at 17:40Comments(0)

2008年12月07日

小熊のミーシャ(1)

 これまた旧ブログで何度も取り上げたネタだが、1980年モスクワオリンピックのマスコット、小熊のミーシャについて。
私事で恐縮だが、週末の某バザーで大量のミーシャグッズを目にする機会に恵まれた。基本的に筆者のコレクションを紹介するのがこのブログの基本なのだが、今回は「購入のチャンスに恵まれながら泣く泣く見送った」グッズを紹介する。(傍からは)いかにお気楽に人生を送っているように見えても立場上いろいろな配慮が必要になってくるのである。ま、世間のしがらみという奴である(泣)。



のっけからショッキングな画像であるが、これでもソ連時代の公式ミーシャグッズなのだ。ロシアによくある壁掛けなのだがろくに綿が入っていない上に妙にリアルなフェイクファーで出来ているために「熊の干物」にしか見えない仕上がりとなった逸品である(<常軌を逸した品、ではない)。かつてはオリンピックマーク入りのベルトを締めていたはずだがいつしかベルトが脱落して干し熊のようなたたずまいとなったのであろう。



これまた似ても似つかないミーシャグッズ。自然石に彫刻したかなり手の込んだ製品で、当時は結構な価格で売られていたのではなかろうか。虚ろな目つきもさることながら顔の造作がなんというか・・・。若い人ならノバウサギを、筆者のようなじじいなら「快獣ブースカ」を連想する斬新な造形センスである。
・・・重ねて言うが、これまた国家スポーツ委員会公認の公式グッズなのである。

次回はもう少しまともなグッズを紹介したい。  

Posted by Yakov at 21:41Comments(2)

2008年12月05日

情操玩具(1)

 ミリショーの準備もろくにできていないまま別件でちょっとグロッキー(死語)である。
といいつつ今日も更新するわけだが明日の更新はちょっと危ない気がする。
さて、旧ブログで散々やった玩具ネタなのだが今回は前にもましてビミョーな出来の代物を。





低年齢向きの「車輪式」T-34としか見えないのだが決して似てはいない・・・というビミョーな製品。
ソ連製「簡単玩具」の特徴として作業効率優先で部品を減らしつつそれらしく・・・というデフォルメセンスがあるのだが(<もちろん独断)適当な車体全面はともかくとしても「57ミリ対空戦車」のような砲塔はもうちょっとどうにかならんかったのか?という気がする。ただ砲身も一体で成型、その金型の抜き方を想像するとそれなりのセンスを持った技師の仕事、という気もしないではない。ま、T-34には見えるのだし。





これはPT-76なのだろうか。装軌式車両をあっさり装輪にアレンジしてしまう大胆さもまたロシア人である。いや、こんな車両もあったのか、という気もするが、車体後面の推進孔とかを見るとやはりPT-76と見るのが妥当だろう。省略する部分の選択がなんとも不可思議。



別に興味がない、という方も多いと思うがとりあえず裏面も撮ってみた。25カペイカという結構お手ごろな価格設定であったのだ。  
タグ :玩具車両

Posted by Yakov at 21:41Comments(0)

2008年12月04日

紋章学資料。

 今週末は例のユーラシアバザー、日曜はミリショーとバタバタしているのだが本日書籍の一部が到着したので(全体の1/4~1/3程度だが)ちょっとだけ触れておきたい。
表題の「紋章学」というのは言葉の綾みたいなもので、単に(語尾に~ノロギーがつく言葉の)暫定訳語として使ったまでだ。
冷戦期はともかく、現在では在野の研究者(要はマニアだ)が自費・商業出版や自分のサイトや各種フォーラムでいろいろ交流・発表しているわけで、取っ掛かりさえ掴めばこの手の情報収集は意外と楽にできるようになった。それでもロシア連邦のようにたびたび軍規格を替える国の各種規定を追いかけるのは根気の要る作業で、かくいう筆者も(探しきれない情報は)推定で埋めなければならないことも結構ある。
今回2007年版の国防省発行・「軍事シンボル集」上下刊を入手出来たので(つい浮かれて)ごく一部を紹介する次第。



基本的にはこんな感じで各兵科のシンボルマーク、軍旗・部隊旗の基本図案や各種バッジ・兵科章の説明が続くわけだが・・・。





このように部隊指揮官や参謀部の軍旗・国旗の掲揚規定や執務室のデコレートの規定などが図解されていたりして非常にありがたい。これでロシア映画のセットにあれこれつっ込みを入れるネタが増えたというわけだ(<陰険)。
・・・こういうのを見ていると西側映画に出てくる「なんちゃってソ連軍基地」に思う存分つっ込みを入れたくなってくるのだが、ソ連版の資料も探せば出てくる、ということなのだろうか。また宿題が増えた気分ではある。  

Posted by Yakov at 20:39Comments(0)

2008年12月03日

ちょっと一杯(2)

 前回デカンタがどうこう書いたのだが、西側ではあまり聞かない木製のデカンタについて。



実は旧ブログでも触れたのだがソ連時代のグルジア産(?)と思われる木製のワイン用デカンタ。上半分と下半分が分割できるのだが洗浄が楽にできるため・・・なのだろうか。30ルーブルとかなり高価な価格設定のようだが(当時1ルーブル240円位。その頃1ルーブルで簡単な昼飯が食べられた)、木製グラスが6個ついてくるのでまあ仕方あるまい。赤ワインとか飲むと色が染み付いて大変そうだ(ていうか既に染みついた)。





かなり木目の詰まった木製のデカンタ。かなりプリミティブな描線(焼けた針金で描いたのだろうか)で椰子の絵などがあるのでどこぞの南方土産かと思えば・・・バルト諸国・リガの産であった。





これはどちらかというとお茶の道具ではあるのだが・・・。中央アジアでよく飲茶に使われるタイプの茶碗である。ズナーク・カーチェストヴォ(品質保証マーク)からしてソ連時代の製品であるが、製造工場印がПЗとあるだけなので産地は不明である。

追記:印字の転記ミスで検索できなかっただけであった。製造所名は「プロレタリア工場」である。  
タグ :茶器小物

Posted by Yakov at 17:46Comments(0)

2008年12月02日

ちょっと一杯(1)

 また今日もバタバタ(忙しいなら更新しなければいいようなものだが)・・・。状況とは裏腹に暢気なネタで簡易更新を。



以前似たようなものを紹介したが酒瓶の替え栓である。酒をデカンタに入れ替える・・・ような家庭ばかりではないのでそれなりに重宝するグッズである。
ソ連時代の酒瓶をご存知の方には当たり前のことだが、80年代ごろのブランデー(ああ、モルダビアの「白いコウノトリ」が懐かしい・・・)やヴォトカのアルミ栓のできの悪さは大したもので、ねじ切ったあとは蓋が歪んでしまって空気が漏れそうな状態になったものだ。もう少し古いヴォトカ瓶は使い捨てのようなクリップ栓で締められていたし、戦前などヴォトカでもコルク栓(封蝋がしてあったが)だったりしたわけでこういう替え栓は必需品であったと思われる(ワイン程度なら即日飲んでしまったような気もするが、あ、ヴォトカも・・・)。
ウクライナ共和国製であるのだろうか、タラス・ブーリバのようなザポロジェコサック風の造形が面白い。これは「善良な兵士シュベイク」と並ぶ替え栓の重要アイテムなのだ。塗装(メッキ?)がぞんざいなので下地が出てきてしまったところからも「活用」のほどが偲ばれる。  
タグ :小物

Posted by Yakov at 18:25Comments(0)

2008年12月01日

ティータイム。

 そろそろイベントが近づいてきたのでバタバタしてきた。あんまりのんびりしてもいられないのだが、今回は簡単に、お茶の道具で一発ネタを。

ロシア式紅茶というのは伝統的には小型のポットに茶葉を入れて熱湯で煮出し、(昔ならサモワールの上に載せて保温しながら)結構長くほっておいたあと、適宜お湯で割って供する・・・というスタイルが普通だ。
ちょっと前まで、家庭で飲む時は(適当な茶碗で濃い目に作ったお茶をもとにするため)茶葉が口に入らないよう気を使ったものだが、来客時にはもちろん各種の茶漉しを使うわけだ。ポットにつけるもの、茶碗に載せるもの、はたまた茶葉を中に入れる「元祖ティーバッグ」タイプ・・・この辺も旧ブログで何種類か紹介したのだが、これは後者の例。ちなみに底板の直径3~4cmと結構小さい。





薬缶の格好をした面白茶漉し・・・というべきか。球状や卵型で挟み込み式のものはよく見るが、このタイプは初めて見た。本体と底板は外れないように90度まわして固定するシステムだが、なにぶん古いもので使用中に底が抜けそうな気がしてならない。まあ多分実用はしないと思う。

・・・現代ロシアでは伝統のザワールカ(原液)式より市販のティーバッグの方が高級、と思われているフシがあり、もったいぶってリプトン紅茶なんぞを出す店に出くわすとなんとも悲しい気分になってしまう。
・・・まあ紅茶の出し殻をいちいちトイレに流す、というのもそれはそれで面倒なのだが。  

Posted by Yakov at 16:55Comments(0)