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Yakov

2010年10月03日

紅茶ネタ(4)イルクーツク・・・

 本日はロシア人の依頼でバタバタしていてロシアンカフェなど何件かの不義理を重ねてしまったのだが・・・。それでもまた本日は掘り出し物があったので(「不義理」を省みず)ネタとして取り上げるのである。



ご覧の通りの帝政期サモワール。真鍮色のメッキが剥げていたり蓋の取っ手と蒸気抜き、煙突の蓋が欠けていて正直あまりよい状態ではないのだが・・・(向こうのボロ市で細部部品の入手は可能なので)結局買ってしまった。
仮に向こうで完全品を買えても税関やら何やらで無茶苦茶面倒くさいわけだし、まあ買っておいて損はない(すでに1個持ってるけどな)。

購入時、煙突に昭和2年1月の日日新聞がねじ込まれていたので店主に尋ねたら仕入れ時からそのままだった由。・・・1927年ということは・・・。



蓋には購入先の刻印が。革命前の正字法でイルクーツク・・・間違いなくシベリア出兵時に持ち去られたものだろう。当然買ったものではなく、下手すりゃ住民を殺しt・・・
あ~う~、この辺は極力考えないようにしようと思う。すでにわが家には「発掘したナチドイツ&ルーマニア&イタリヤ兵の遺品」がいくつも転がっているのだし(<あまり笑い事じゃない)。



帝政のサモワールによくある「受賞メダル」の刻印。クッキーのモンドセレクションマークのようなものというかなんというか。1809年とか1904年とかいくつもの品質優秀メダルを受けているものだ。製造工場はイルクーツクではなくてどこか(刻印が一部不明瞭なのだ)ヨーロッパロシアのものかもしれない。



ロシアの水は大抵硬水なので当然中にはミネラル分が固着している。実用する気はあまりないのだが、自宅まで持ち帰る間にちょっと剥離して中が小片まみれになっていた。

・・・手持ちのサモワールを見たら、蒸気抜きの固定は一度(栓の)ピンを抜いて分解するなどちょっと面倒なことが判明した。またボロ市でああでもないこうでもないと悩むことになりそうだ。



  

Posted by Yakov at 17:49Comments(8)