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Yakov

2010年10月06日

帝政レプリカ(1)

 このネタはもう(適当な表題で)何度もやっているのだが、今回はチェーホフ生誕150年にからめて19世紀末のネタを。帝政ロシアといっても筆者的に第一次大戦くらいでないと(レプでさえ)集めにくくて仕方がないのだが、チェーホフが1904年に死去した以上とりあえず「日露戦争以前」のネタでやってみたい。



映画用の1882年式将校夏服。最近露土戦争を舞台にした映画「トレツキー・ガンビット」が流行ったので今年8月19日更新分のような「トルケスタン管区タイプ」のルバシカなど出物が結構あった。露土戦争の時期だと裁断が多少違うようだが、映画ではこのタイプも多少使用されていた。まあ大半はフルカラーの軍服だったし、そもそもこの服がその映画のものかどうかは不明だが。



先のものはなかなかよく出来た複製だが、実物と思しいこの例と比べると生地が見劣りするのは如何ともしがたい。バイカ(起毛綿)とは違うのだが、織り目の細かい綾織の綿地は厚いが非常に柔らかく、絹のように着心地がよい。・・・正直まったく涼しくはないが(笑)。





マニアでもあるモスクワの友人に作ってもらった夏季制帽。ファイバー製つばが一般化する以前は型押しした革、あるいは針金の芯を合皮(コールタールを塗ったキャンバスという感じだが)で挟み縫いこんだものが主流で、夏季制帽(トルケスタン管区)では布つばがデフォルトだった。
所有している実物では「合皮タイプ」同様のつくりで針金+ボール紙を帽子と同生地で縫いこんであったが、この例では革と布を縫い合わせたパターンで作られている。



将校のサムブラウンベルト(<正確にはダブルサスのタイプだが便宜的にこう呼んでおく)導入前は戦地でも使われていた織ベルトだが、実物はあまりに惜しいのでブルガリア軍改造とかで誤魔化してきた(写真は実物原反使用)。この春PXで現用大統領警護隊礼装ベルト(将校用)を見つけたので安心していたのだが現物が今なお届かない(涙)。まあ銀糸がアルミ糸に変わって輝きがあまりにも安っぽくなったことには目をつぶることにしようと思う。  

Posted by Yakov at 18:03Comments(4)