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Yakov

2011年01月15日

武装警備員(10)

 本日は所用につき早めの更新で。
新作チェブラーシュカ(ロシア語版)の上映が本日から(一週間限定)渋谷でも開始されるので非常に助かる(ヒルズは嫌いなのだ)。それに直接関係するわけではないが、今回は旧作チェブラーシュカ当時の武装警備員ネタで。
映画ではカーキ色の専用ギムナスチョルカ+カーキ制帽とバックルベルトを着用、モシンナガン小銃を担いだ動物園の警備員が出てくるのだが・・・。

このアニメ全体にいえるのだが、「制服系」人形は映画制作時から微妙に古めの(5~60年代)制服の特徴を加味したイメージ(「記号」なのだから当たり前だが)で作られており、すでに廃止されて久しいカーキ色の制帽と新型の平行四辺形襟章が当たり前のように併用されている。
この辺は「グレー制服なのに袖に赤ラインと銀色肩章の民警(58年制服のイメージ)」や「詰襟キーチェリに新型肩章と旧袖章が両方ついた河川艦隊の船長(40年代末のイメージ)」さらには「63年制服のはずなのに55年式制服の記章と帽章がついたグルジア人鉄道員」などを思い浮かべていただけるとお分かりだろう(・・・旧作をごらんになっていない皆様、申し訳ない)。
脱線が過ぎてしまったがようやく本題である。





60年代半ばの制服に70年以降の襟章をつけた「中級勤務員」の制服。旧作アニメの下級職員と異なり、管理職はこの手の制服(ベース服は旧ブログで大昔に紹介した)を着用していたのだ。これよりもう一世代古いものは貼り付け4つポケット裁断で肩章用のループがついていた。



60年代半ばだとこのタイプの襟章がデフォルトだった(詳しい制定年度は忘れた)。



襟章のバリエーション(中級管理職:正方形と上級管理職:長方形のもの)。この画像は手近にあるものを並べただけだが、このほか下級管理職:三角形、高級管理職:ダイヤモンド型が存在する。
ちなみに金属製の縁がつく襟章は非公式のもので、職員が自費で勝手に「国境警備隊用襟章」を購入・改造したものだ(比較的よく見かけるけど)。



「中級管理職以上用」帽章のついた武装警備員制帽(68年製)。60年代に入ると警備員制帽は(ごく一部の例外を除き)大体この配色に落ち着いてくる。帽章の同定はウクライナ人・クツェンコ氏の帽章資料本に準じたが、正直いまだ確信はない。



こんなものにも専用規格があるようだ。帽子自体は50年代のもので、とりあえず68年帽章がついている。

・・・チェブラーシュカネタで始めた記事だからといって、別にこれを着て映画を観に行こうというのではない。ないったらない。・・・多分・・・。  

Posted by Yakov at 14:23Comments(4)