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Yakov

2011年01月11日

再びピオニール(4)

 モスクワから書籍の2/3、40kgが到着した。まあこのくらいの量だとまだ何とかなるのだが、100kgを超えると処理キャパシティを超えてしまうので実につらい・・・。
今回は簡単に制服ネタで。



ボロ市で買ったピオニールパッチつきのシャツ型制服だが、オレンジ色というのは写真集で見たことはあるものの現物を目にするのは初めてだった。ボロ市にしては結構強気な価格設定だったのだが、珍しいものと見るとついふらふらと手を出してしまうのである(馬鹿)。
何物か分からぬまま宿にしている友人宅で別の友人に見せたらひとこと「ピオニールキャンプの服だね」。どうやらアルテークとかその辺の「管理側」の服らしい。そういえば襟にあるのはピオニールでなくコムソモールのもの。大きなお友達、いや世話を焼いてくれるお兄ちゃんの服ということなのだろうか(ちなみにコムソモール指導員は30歳まで)。

あとでコムソモールピンを外してみたら、ピン自体は普通のものなのにスクリューは「戦前の軍階級章についていた」ような戦前の記章工場製であった。・・・割高なシャツであったが、どうやらこれで元がとれてしまったようだ。ま、そう思って喜んでるのは筆者だけかもしれないけど。  

Posted by Yakov at 16:57Comments(0)

2011年01月10日

電化製品(8)

 昨日はミリショー後の痛飲で更新を休んだ。会場で奇妙な自演いや事件があり、野次馬根性をいたく刺激された上にそのネタで盛り上がりすぎで酒量が増えてしまったのである。
で、気を取り直して髭剃りネタで。



60年代の電気髭剃り「キエフ」。ウクライナの工場製なので名称もウクライナ伝統的なスペル&発音になっている。充電のような気の利いた装備はついていないが、石鹸箱のようなケースに入れて旅行にも使えるコード式だ。ソ連の長距離列車や飛行機にもよく自由に使えるコンセントがついていたものだ。





割とシンプルな形状で掃除用具などの備品もコンパクトにまとめられている。説明書が購入者による修理を前提としているため配線図まできちんと描かれているのが面白い。電圧が日本に適応していないのが残念だが、まあうかつに使うとヒゲが巻き込まれそうな危険を感じなくもない。  

Posted by Yakov at 17:22Comments(0)

2011年01月08日

民警補助員(4)

 新年早々凍死しそうなイベントで疲れてしまったが、気を取り直してひとつまたバッジ・記章ネタでも。



民警補助員の腕章2種。ステンシルで文字を書いたようなタイプと異なり、きちんとした工場製(記念品の旗を作る工場と同一だと思う)なのだ。上の腕章にはご丁寧に製造タグまでついているのが面白い。



優等章の類。左端はノボシビルスク州執行委員会の内務部交通警察協力員章だが、仕上がりはなんだか記念バッジ然とした佇まいである。
その右は白ロシア共和国(ソ連時代)の優秀補助員章、その右2つはモスクワ市の民警協力員(設立?)20周年と25周年記念章だ。  

Posted by Yakov at 19:45Comments(0)

2011年01月07日

Съ Роджествомъ Христовымъ!

 皆様、聖降誕祭おめでとうございます。

本日はミリショーの搬入やら何やらでバタバタしてしまったが、ロシアのクリスマスとあっては何をさておいてもお祝いしないわけには行くまい。



今回の画像は友人が故郷のオデッサから持ち帰った古い燭台である。どこやらの廃屋だか廃墟だかから掘り出した時代物だ、大事にしろといわれたが、「大事にする」のは吝かではないにしろ「近代のオデッサ」の歴史を思うとなかなか複雑な来歴をもっていそうな代物ではある。

普段罰当たりな言動を振りまいて恥じない筆者ではあるが、せめて本日は真面目にお祝いしたい。  

Posted by Yakov at 19:58Comments(2)

2011年01月06日

寝具(2)

 2009年の12月以来のネタだが、この春購入分の荷物を紹介したい。まずはまさに「売るほど」溜まって仕方がない枕カバーから。



グレーのものやチェックパターンの枕カバーは以前紹介したが、さらに初期の純白枕カバー。兵隊がかっぱらって(もちろん他人の支給品を、である)襟布に流用してしまうため廃止されたものだが、あるところにはストックされていたようだ。
これはボロ市で軍用寝具を山ほど持ってきていたおばはんを見かけ、迷わず買ってしまった2種のうちの一つだ。枕はカバーの二重切り欠きから入れ、折り返しでふたをする・・・という、学生寮でもおなじみのタイプである。



これは側面の切り欠きを紐で縛るタイプ。こちらの方がさらに旧型のような気がするが、残念ながらタグやスタンプの類は一切なかった。



ついでに軍病院用ガウンをもう一着紹介しておく。2009年2月18日更新分のバイカ生地ガウンとよく似てはいるのだが、生地がウールなため配色も一部異なっているのだ。
78年(施行79年)の製品規格(パジャマの規格だがガウンの配色もそれに準じる)では冬用ウール(А)、冬用綿(Б)、夏用綿(В)が定められており、Аではタバコ色+明るいベージュ(襟と袖)、Бでは茶色+カーキグリーン、Вでは青+タバコ色(<パジャマの場合)となっている。そんなわけで冬用ガウン2種を並べると「微妙に」色調が異なったりするのである。

死ぬほど無駄な知識だが、マニアとしてはぜひ抑えておいて損はないと思う(当社比)。  

Posted by Yakov at 17:02Comments(0)

2011年01月05日

財務省・国立銀行(4)小切手帳。

 実のところソ連の銀行組織も西側の銀行組織も大差ない。外貨決済をやっているのだから当たり前なのだが、文革やらポルポトみたいな歴史的(に断絶した)奇形児と(おそらく意図的に)混同したがる向きがあるのは実に頭が痛い。
で、ソ連時代の小切手帳だが・・・。







小切手帳自体は特に珍しくないと思うが、実はこれ、ソ連解体の時期を挟んでいるため「ペン書きで」カザフスタン国立銀行の小切手帳に切り替えられているのだ。新規発行だと印刷が大変だ、ということなのか、下手に切り替えると偽物・詐欺が横行するためか「切り替えで無効」という最悪の事態を避けるためかよくわからないが、手書き変更だとその担保となる信頼性はどこにあるのか日本人には皆目見当がつかない(ちなみに「制限つき」の記載が消されているが、利用者が勝手に消してても判らない気がする)。
・・・きちんとした銀行システムを組んでいても、こんな大変動の時期ではどうにもならないのがよくわかると思う(手書きでよしとしよう、というのはお国柄だと思うが)。
こんな中で巨万の富を築いたオリガルヒの一匹についこの間有罪判決が出たが、「まだまだ生ぬるい」というのが正直な気持ちである。



気を取り直してついでにバッジネタも。上はソ連対外貿易銀行のバッジ。ソ連人の海外出張用チェックにもここのシンボルマークが描かれている。
下の左側は国営保険会社、右はソ連中央銀行の記念バッジだと思う。  

Posted by Yakov at 16:52Comments(2)

2011年01月04日

商業系(14)

 そろそろ大量に溜まってきたバッジ類の紹介を再開したい。まあぶっ続けに同系統のものはやらないつもりだが、記章類の紹介頻度は結構なものになると思う。



まずは商店の職員バッジ類を。たいていの場合、店員は店舗の名前入りのバッジをつけるのだが「勤務員」とだけ書いたバッジ(横長の小型2種)のみ支給される店もあるようだ。
で、左上のバッジは靴店の引渡し担当(女性職員)だと思われる。プリヨムシック(男性形)だのプリヨムシッツァ(女性形)だのは普通「荷受担当」を意味するのだが、店舗の場合は(何しろソ連時代の買い物システムなので)レジ要員と区別する意味でこのようなバッジが作られたのだと思う。ちなみに右下の男性職員用バッジはモスクワの「スバヴォーダ(自由)」という店舗のもの。同名でシンボルマークが同じ化粧品・医薬部外品(<便宜上日本式に表現した)工場があるのでおそらく化粧品店・日用品販売店だと思う(現存するか未確認)。



左上は以前紹介したもののダブりなので省略、その下はレニングラードの家庭用衛生化学用品店のもの。まあ「化学」とかいわれるとびっくりするが、洗剤とか漂白剤のことなのでご安心あれ。
右は中央デパート「ツム」のものだが、(同名のものはミンスクとかソ連各地にもありそうなので)「多分モスクワ」とお茶を濁しておきたい。  

Posted by Yakov at 18:00Comments(0)

2011年01月03日

地図+α(3)

 2009年9月10日更新分でうだうだ書いていた将官カバンの「空白」の件だが、場末のPXでやっともう1ピースが埋まった。嬉しいのは筆者だけだとは思うがとりあえず報告を。



黒いベークライトケースに入った地図用拡大鏡。商品名が単に「ルーペ」だったのでいまさら買ってどうする・・・と自問自答しつつ購入、ほとんど「無駄な買い物」くらいに思っていたら・・・。



折りたたみ式の取っ手を延ばしたら台座のくぼみにぴったりフィット・・・。まあPXで買ったのだから軍純正品=規格品なのは当然だが、納まるべきところに納まるものを集めていくのはやはりコレクターの習性なので実に気分がよい。

・・・「無駄な買い物」が積み重なっただけではないか?という自省は犬に食わせてしまおうと思う。  

Posted by Yakov at 17:03Comments(2)

2011年01月02日

交通ネタ(28)

 新年早々またこのネタである。今回はその中でもメジャーな(当社比)鉄道関係を。





某鉄道駅に程近い、モスクワ北部のボロ市で購入した「ロシア鉄道」の防水ゴム引き半コート。現在ではロシア鉄道(РЖД)のロゴは「一筆書きタイプ」となっているので、おそらく数年前の規格だと思う(まあだからこそボロ市に並んでいるわけだが)。肩の部分が二重になっているなど防水性は十分だが、日本の気候だと冬でも汗ばむほど暖かい、ていうか暑苦しい。



強気な価格設定で知られるモスクワの某委託骨董店でただ同然(約300円)で叩き売られていた現用モスクワ地下鉄ブルゾン。この店でこの価格というのはほとんどありうべからざることなのだが、モスクワっ子にとってはよほど価値のないものに見えるらしい。
モスクワ地下鉄職員はソ連時代60年代からこちら、好んでグレー制服を(夏冬問わず)着用しているのだが、鉄道式ダークブルー冬服はごくまれに「運転要員」が着用するほかはほとんど見ることがない。
そんなわけで筆者的には結構嬉しいのだが、実はパイピングのないグレーズボンというのがかなり入手難なのだ。民警の候補生が履いているズボンがどんぴしゃなのだが、扱っていたPXが閉店してしまい、筆者はマジで困っている。いよいよ民警ズボンの改造に手を出すことになるかもしれない・・・。





これが結構な謎服。ソ連時代から最下級職員には「制帽のみ着用」(あとは私服着用、という意味。「全裸に帽子だけ」とかではないので誤解なきよう)が許される勤務形態があったのだが、この服は「下級職員」のカテゴリーながら制帽+上着着用が必要な階級章がついている。で、そのベース服が明らかに「ソ連の民生品」なのだ。
確かにソ連の鉄道制服は普通のスーツに似た裁断なのだがこれとは明らかに違う。吊るしの「公務員に最適」タイプとはいえ、もともとついていた黒ボタンの一部を官製ボタンに置き換え、記章をつけた「代用制服」なのだ、どう見ても。
ボロ市で売っていたバイヤーが付け替えたというのはあまりに労力的に合わない(なにしろ売価450円である)ので、このような服を着た職員が一定数いたのだろうか?とりあえず調べてみる価値はありそうだ。  

Posted by Yakov at 17:34Comments(2)

2011年01月01日

子供の友。

 新年早々、分類不能の民生品から始まるというのがいかにも当ブログである。
お土産物に情操玩具、空き缶かカバンの一種、なんとでもこじつけられそうな今回のネタは・・・。







空き缶のようなブリキで出来た子供用の小型トランク(?)である。モスクワの子供百貨店детский мир(ジェッツキー・ミール)で販売されていたもので、アニメでお馴染みのドクター・アイボリットやブラチノ(日本ではピノキオと呼ばれている)といった人気キャラがあしらわれている。
子供百貨店自体が47年開店なので4~50年代の製品と思うが、中に玩具やお菓子でも入っていたのか「子供カバン」として単独で売られていたのか確証はないが・・・。



ただ、この表記「モスクワ美術コンビナート・外装装飾・広告トレスト」というのを見るとカバンとして売られていた可能性が高いようにも見える。ヨールカのお土産のお菓子セットとかだったら「中身」の表記が先決な訳で。

・・・もしこれが「単なるパッケージ」だったとしても、子供だったら「使用後」であっても絶対日常持ち歩いたと思う。筆者もじじいでなかったら(<ボケ老人と間違われそうで怖い)持って歩きたいぐらいである。  

Posted by Yakov at 18:02Comments(4)