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Yakov

2011年04月10日

医療・衛生(21)

 今回も地味な記章ネタで。



現ロシア・モスクワ市の救急要員パッチ。モスクワの滞在先は最寄バス停が予防医療センターなので実に頻繁に救急車とすれ違う。もちろん乗員の服など見えやしないが。



ソ連時代のサナトリウムバッジでおそらく職員用であろう。上はソチのヴォロシーロフ名称・・・とあるので国防省所轄だと思われる(まあ意匠に「赤い星」があるので間違いなかろう)。中段はファブリツィウス記念サナトリウムの50周年、下はモスクワ近郊ポドリスクにある「エリノ」サナトリウム25年記念バッジ。ついさっきググって知ったのだが(Yandexを使ったので「ヤンデった」というべきか)現在でも人気の有名な施設らしい。



筆者以外誰も興味がないかもしれないが上二つがリヴォフの薬局博物館、下が赤十字(ソ連では赤十字および赤新月社という)博物館の記念バッジである。  

Posted by Yakov at 18:22Comments(2)

2011年04月09日

小熊のミーシャ(8)

 久しぶりに五輪ネタ。



厚手ビニールの書類はさみ。ソ連製で14カペイキの当時ものである。サイズは変則的でB4くらいあるがソ連にB判はないので(B判は美濃紙サイズ)「やや余裕のある万能サイズ」くらいの考えだと思う。
ボロ市で古雑誌を買ったらおまけにつけてくれたのだが、これ自体の価値のほうが高そうだ。



またバッジ類を買ってきた。アルミ製に混じって木製のバッジがあるのがなんというかソ連的である。
それにしても、左上の「パンと塩」を差し出すホスピタリティにあふれたデザインの奴が一番目つきが悪いのはどうしたもんだろうか。



ティピカルな五輪バッジだが、左側の表示に1980-2000とあるのはどういうことだろうか。20年も同じネタで引っ張るつもりだったのだろうか?



・・・写真の撮り方が悪くてミーシャが「グレイ」のようになってしまったが、これはこれで面白いのでそのまま載せておく。現物はもうちょっと可愛かったので念のため。  

Posted by Yakov at 16:57Comments(2)

2011年04月08日

続・森林警備官(6)

 この項も久しぶりだが、分野が明確に区分できないものが増えすぎて、そのうち「農林関係」とかに項を改めなければならないかもしれない。まあ今回は普通に森林官で。



以前紹介したロシア時代の森林警備官の袖章(森林警備局直属職員)に合わせるとボタンから帽章から設定を合わせねばならない。



そんなこんなで組み上げてはみたが、ああ・・・特にどうということはないのであった。



気を取り直して記章ネタ。昨年9月17日に紹介した学校に常駐する森林保護技術者のバッジだが、微妙に職制の異なるバッジをさらに2種発見。これ以外にもまだ存在するのだろうか?



ロシアの国家狩猟監督官のパッチ。管轄は微妙に違うのだろうが森林警備局と同等の制服を着用、ほとんど局内の別部門のように思われる。友人が鹿撃ちやら猪狩りに出かけるときには所轄の監督官に・・・(略)。皆さんは大人なのでこれで理解できると思う。ちなみにどちらも大変美味であった。  

Posted by Yakov at 18:15Comments(2)

2011年04月07日

戦略ロケット軍(3)

 このネタも久しぶりだが、同じ制服はよく出るものの目新しいものはそうそう出るものではない。小物やら記章やらの落穂拾いということでよろしく。



フローラ迷彩のピロトカだが、現代ロシアの通常部隊でこの裁断の帽子(パイピングなし・綿製)を使用することはない。いわば戦略ロケット軍の専用装備なのだ。発射管制室では主にソ連式の綿略帽と略服を着用していたことはこれまで書いてきたわけだが、97年以降にも(一部で)このような迷彩バージョンが作られていたことは興味深い。
もちろんソ連時代の服と色合いがやや変わった同裁断のロシア版、アフガンカ+アフガンキャップ、その迷彩版・・・と幾多の制服が混用されている現状なので「これでなくてはいけない」わけではもちろんないのだが。



ズボンのほうは高級将校が夏季演習などで着るような「カーゴポケットなしのストレートズボン」を着用する。ひざに切り替しがあるだけで割と普通のズボンである。上着のほうは普通の戦闘服、シャツ裁断の迷彩服どちらも存在するようだ。



戦略ロケット軍30周年記念章2種。違いについては不明だが、ひょっとしたら部隊・管区ごとに勝手に作ったものかもしれない。





大型の卓上記念メダル(<こういう言い方をするのである)。先のメダルと併せ、なぜか同年代の物がそろってしまった。  

Posted by Yakov at 17:15Comments(2)

2011年04月06日

法務系(2)

 本日は渡航準備でバタバタしていたので以下略。今回も簡単にソ連時代の記章を。



ソ連検事局50周年バッジ。真鍮製でシンプルなデザインながら重厚、豪華な記章である。



同じく検事局60周年メダル。合金に鍍金をかけた、これまたそこそこ出来のいい記章といえよう。



革命軍事法廷より後、ソ連成立後に設立されたソ連最高裁の50周年および60周年章。
貴重は貴重なのだが文章で補うべきこともないので唐突に終わる(苦笑)。
この項、次は新生ロシアの記章を紹介する。  

Posted by Yakov at 19:26Comments(0)

2011年04月05日

放射線防護

 ・・・といっても今回は防護具ではなく線量計と関連器具を。γ線からの完璧な防護服など地上作業では実用不可能な以上、作業終了後、危険領域から早急に離脱するのもまた放射線防護・・・ということで。



ソ連のγ線量計ДКП-50Аと調整機ДП-24。線量計のほうは(ご存知の方も多いと思うが)クリップ側を下にしてアクリルキャップを光にかざすと内側のスケール(0-50レントゲン)上にヘアラインが現れて被曝線量を示す・・・というものだ。原潜搭乗員や原発職員の胸ポケットからのぞいているアレである。



調整機本体はЗД-5と呼ばれる。線量計本体は使い捨てではないのでこれで目盛りを調整(リセットというべきか)するのである。このセットは線量計5本が付属するが50本付属するДП-22-Вも本体はこれとまったく同型である。
画像の品はエストニアの民間防衛本部から出たもので、あまり大規模な演習を想定しない部局の備品だったのかもしれない。



残念ながら電池は空なので線量計のリセットはまだやったことがない。日常生活でガンマ線を浴びるようなことがあったらもはやこれまで、なので意味はないともいえるのだが。

・・・これを購入したときには考えもしなかったのだが、どんどんネタの方向性がタイムリーになっていくのが悲しい。  

Posted by Yakov at 17:06Comments(0)

2011年04月04日

法務系(1)

 旧ブログで法務省や検事局の制服はたびたび取り上げたが、それなりに入手しにくい記章類を中心に淡々と更新して行きたい。今回はまず軍法務部から。



軍事法廷50周年バッジ。学卒バッジよりふた周りも小さい地味な記章だが、配布対象は十分すぎるほど少ない。革命後の革命軍事法廷:レフ・ヴォエン・トリブナール(РВТ)から起算されているのだが、後日紹介する最高法廷もこれを起源として記念章が作られているようだ。



70周年ともなるとソ連最末期、かなり安普請なバッジとなってしまった。デザインはそこそこ凝ってはいるのだが。



2002年発行の「第94駐留軍軍事裁判所・63028号軍事法廷」の50周年記念章。ローカルなものなので起点はここが作られた52年、当然スターリン存命中・・・どうにもよいイメージが湧かない。
ちなみにВ/Ч以下は部隊の識別番号(これ自体は施設の看板にも表示するので機密ではない)なのだが、いつも翻訳には苦労する。
なんにしても、きわめてピンポイントな記念バッジなのは間違いない。この類の記念章、ロシア全土でいったい何種類作られているのやら・・・。  

Posted by Yakov at 17:25Comments(0)

2011年04月03日

国防省御用達(2)

 本日は来客の予定があるのでこの時間に更新してしまおう。実は朝方都内の骨董市をぶらぶらしていたのだが、そこで思わぬものを発見したので急遽ネタ変更。



ヴォストーク工場製のカマンディールスキー腕時計である。古手のマニアは80年代末に業者が馬鹿高い値段で売りまくり、その数年後には並行輸入(笑)で一気に相場が暴落した経緯をご存知のことと追う。
そんなわけでソ連軍マニアの間ではもっぱら「実際に使用されていたか怪しい謎グッズ」の扱いで、当然真面目に集めている人間は少ない。そのため骨董市でもあまり高値がつくこともない・・・ので気安く手にとってみたら・・・。



・・・ソ連国防省発注品であった。まあ実際にPX(voentorg)で扱っている品である以上、本局が贈答用に発注することも不思議ではないのだろうがこのシリーズ、(どうもキワモノデザインが多いので)あまり注意してこなかったのである。
当局も多少気にしたのかこのシリーズの中では大人しいデザインのもの(17石)が選ばれたようだが、かつて大量に販売された「兵科シンボルマーク入りの23石」にも国防省発注品があるのかどうかはわからない。

今回はそんなわけで幸運だったわけだが、正味な話、すべての運をここで使い切った・・・ということにはなって欲しくない(苦笑)。  

Posted by Yakov at 16:01Comments(0)

2011年04月02日

大統領警護連隊再び(4)

 今回はまた落穂拾いで簡単に。



94年から2008年ぐらいまでの大統領警護隊、連邦保安局の制帽は陸軍式の兵科色違い(ロイヤルブルー)といっても差し支えないものだが、97年に軍や内務省の制帽用国家章(双頭の鷲)デザインが変更されてからも94年型の鷲章を使い続けてきた。この制帽はこの時期の准尉制服についてきたのだが、帽章が(コカルデを除き)豪華な刺繍となっている。
以前にウェイブグリーンの警護連隊用後期型礼装制帽を紹介したが、この制帽のようなカーキ地に金刺繍帽章タイプがモスクワの警護連隊(将校待遇)のデフォルトなのか「見栄張りによる特注」なのか今ひとつ決め手に乏しいのが実情である。なにしろ「その他大勢が着用する帽章まではっきりわかる」報道写真など殆どないのだ・・・。



大統領警護隊が属する連邦警護局には当然ながら迷彩服を着用する警護要員が存在する(クレムリン周辺で対空機関砲を操作する演習写真も公開された)。
記章類にも低視認性のバージョンがあるわけだが、制服が(黒に近い)暗青色に変わって以後、変更された「帝政将校デザイン」(左上)にもこのようなものができたのが面白い。

・・・ご理解いただけるかわからないが、(サブデュードの帝政型帽章などこの何百年かで初めてなわけで)、マニア的にいうとこの違和感はかなりなものなのだ。  

Posted by Yakov at 17:52Comments(0)

2011年04月01日

海軍略帽。

 本日がエイプリルフールだから、ということでもないが、とりあえず珍妙な写真から。





2枚目の画像は少々発色が悪いのだが、黒のウール地に真紅のパイピングがついた紛れもない海軍略帽である。ソ連・ロシア軍マニアなら海軍制帽・略帽のパイピングは兵科にかかわらず白・・・と刷り込まれているので、ほとんどの皆さんは違和感を感じられたことと思う。
この略帽は例によって某施設の棚卸廃棄ガラクタに混じっていたのだがマニア的な意味ではガラクタではない。1962年製造のきちんとしたものなのだ。



1960年代前半のごく短期間、海軍の記章に兵科ごとに異なるパイピングが導入された時期があった(資料的裏づけあり)。画像のような船舶・航海要員は黄色、航空隊は青色というように階級ラインと同じウールパイピングがついた肩章はモスクワの業界で時々出回り、筆者もかなりの数を目にした。
この時期に帽子のパイピングをそれらの兵科色に合わせる予定があったとしたら・・・。赤ラインの略帽は沿岸警備、もしくは支援兵科(法務、医療)用のもの(おそらく試作)ではなかろうか?
実際の使用例(報道写真)も資料も乏しいので60年代に多色パイピング海軍制帽が支給されていたとは筆者もあまり考えていない。・・・ま、マニア的にもそのほうがありがたいのだ(笑)。  

Posted by Yakov at 17:46Comments(0)