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Yakov

2012年08月11日

射撃優秀章(4)

 ネタ枯れにつき、また記章ネタに戻るのだ(記章のネタはほぼ永遠に枯れないと思う)。



裏にスクリューが透けて見えるが、帝政期の機関銃射撃優秀章…の高級レプリカ(将校射撃課程出身者用)。
材質に銀やら何やら使っているので財政的にはちょっと痛手であった。1923年にこれとほぼ同一(ニコライ2世のモノグラムと王冠だけがない)のバッジが赤軍で使われていたのだが、飽きたら紋章だけ剥ぎ取ろう…と思ったり思わなかったり(どっちだよ)。





1940年のNKVD射撃優秀章…のレプリカ。試作品かと思っていたが実際の支給例もあるそうで。ただ、この例では「恰好がよい」ので赤軍型メダルバーにつけているだけで実際には「ジェトン」としての位置づけだったらしい。
帝政のように鎖でポケットフラップとか開襟服の襟元とかにつけると粋なのかもしれない。
・・・NKVD の粋、というのもなんか微妙なのだが。ちなみに国内軍も国境警備隊も保安警察も受勲対象になっているはずだ。  

Posted by Yakov at 17:41Comments(0)

2012年08月10日

礼装小物(2)

 以前刃抜きの短剣を紹介したので、今回は海軍用の吊り具でも。



解像度が低くて申し訳ないが、1955年以降の海軍短剣吊りベルト。上着の下に着用するタイプだが、70年代くらいになると礼装時に短剣を着用する際も上着の上に巻く金色の礼装ベルトに一本化される。まあ要するに短剣と詰襟キーチェリの組み合わせが消滅するから、なのだが。
バックルは月桂冠に囲まれた錨+小さな星で、(王冠と星を取り換えれば)帝政期の短剣ベルトとよく似ている。



1940-47年ごろまでのソ連軍短剣ベルト。海軍帝政期の長剣(サーベルとパラーシャがある)用ベルトとほぼ同一で、バックルは英国式の蛇型である。47年以降のものとライオンの顔が違うのでマニアは「善良なライオンバージョン」と呼んでいる。



これが47年以降のタイプ。マニアの呼び名は「獰猛なライオンバージョン」である。黒い絹織とベルベットの裏当てがついた高級なものだが、虫に食われやすいのが難点である。  

Posted by Yakov at 18:01Comments(0)

2012年08月09日

雑記・ステンシル

 ちょっと旧型ヘルメットの話題でも。うちでいう旧型とはエイドリアンかゾールベルクか…といわれそうだがそこまで古くはない。



今回買ってきたリエナクター用ステンシル。主に(ハルヒンゴルカと呼ばれる)36年型ヘルメットに赤星(のアウトライン)塗装するために作られたものだ。当然の話だが36ヘルメットのオリジナルペイントは非常に少なく、掘り出したヘルメットの腐食部分を埋めたり錆を全部削り落とした後に再塗装したり、シェル以外の部分を新造したヘルメットが(リエナクター用の)大部分なのでこういう「自己ペイント用品」が人気なのである。
・・・36メットの場合アウトラインの中に槌鎌が入るものも多いのだが、それを書き込むのはフリーハンドでやれ、ということなのかもしれない。





この間、ちょっと思い立って「浅草橋の某店」に開業以来置いてあるらしい海軍40型ヘルメット(船内備品)を買ってみた。規格は戦後だが、オリジナルのマーキングが面白い。左側面の「指揮官」マーキングはちょっと出来過ぎな気もするが、筆者の性格的に「自分で描き込み」たくなるのは確実なので、うちの業界的にはご褒美(略。



本体は戦争中期以降の標準的なもので49年製のペイントがはっきりと見えている。…いやはや、なぜ今まで売れていなかったのが不思議である。  

Posted by Yakov at 16:56Comments(0)

2012年08月08日

連隊バッジ(3)

 今回も地道に記章ネタを。


копия

普及版コピーであまり手の込んだものではないが…カフカス騎馬旅団の将校用バッジ。全体がブロンズの下士官用ならともかく、「気合の入った」コピーは平気で3~400$するので着装にはもったいない。この複製ではゲオルギーリボンの彩色をミスってストライプが余計になっているのがご愛嬌である。まあ安いし(笑)。


то же

知人がソ連時代に買ってきたらしい博物館で売られていたミュージアムレプリカ。材質が中途半端な合金なのだがパーツの色を変えているので将校用をモデルアップしているのだろうか。
右がイルクーツク93歩兵連隊、左がサラトフ108歩兵連隊のものと思われる。
・・・この春、ロシア軍記章資料(1993年ペテルブルク刊行)を買っておいてよかった・・・。  

Posted by Yakov at 17:35Comments(2)

2012年08月07日

筆記用具(4)

 昨年9月2日に軍~保安系の食器を紹介したが、日本国内で同一シリーズを購入したので紹介したい。食器ではないのだが。



浅草橋のの某ロシア民芸店(といっていいのだろうか?)で購入した内務人民委員部(NKVD) 軍事補給部製造のインク壺である。食器(塩・胡椒入れおよびソース入れ)と同じマーキングがわかる。



食器のほうは(構造上)裏の工場印がなかったのだが、これにははっきり記されている。ドゥーレヴォの軽工業局?陶器工場で作られたものらしい。2級…と等級が書いてあるがこの辺の法定基準はよくわからない。一級だと金線が入る…とか違いがあったら面白いが何しろ調べようがないのでこの辺はあっさりスルーしておく。  

Posted by Yakov at 17:22Comments(0)

2012年08月06日

射撃優秀章(3)

 寒いイベントの後も通常運転である。





1938-42ごろまで使われていた赤軍優秀射撃章。工場・製法による裏面の違いが5~6種類あり、赤星横の月桂冠端末処理の違いで2パターンあったりコレクター的には地獄のようなバッジである。


Питерская копия

ペテルブルク製の普及版コピーだが、実物は入手困難なもので…。1928年型優秀射撃章である。
このモデルはブロンズに七宝入りだが、細部が別パーツのもの、大型のタイプなど、さらに入手困難なバリエーションが多々ある。
  

Posted by Yakov at 18:37Comments(0)

2012年08月05日

軍学校(5)

 昨日はバタバタしていて…今日もバタバタしそうなので今のうちに更新しておく。



大戦中の海軍航空隊学校卒業章(1943制定)。画像のものは1944年型で金色(真鍮色)が飛行要員、銀(クローム)メッキが技術部門のもの。
2000年代に入るまでは実物がまだ出回っていたが現在ではペテルブルク製のコピー(出来はいまいち)くらいしか手に入らなくなっているようだ。画像のものは幸いにしてオリジナルである。



1930年代の飛行系学校の卒業章。恐ろしいほどの種類があり「実物集めだしたらアパートが買える」のものである。
画像のものは昔に買ったものだが、正直ちょっと怪しい。左が第一、右が第八飛行士学校のものだ(1932年)。
  

Posted by Yakov at 07:00Comments(0)

2012年08月03日

夏の軍装(3)

 明日からえらく寒いイベントに行かないといけないのだが…気晴らしにまた夏服ネタでパナマを。





今回モスクワで入手した60年代前半のパナマハット。この少し後の世代(60年代後半)も持っているのだが、これは霜降り生地であること、つばのミシンステッチが非常に細かい点、さらにつばの縁にワイヤーが入っていることが主な相違点である。
裏地の緑色は戦後に(戦前の)赤色裏地から切り替わったもので、70年前後にはカーキ色裏地に置き換わっていく。
4~50年代のものを持っている友人がモスクワにいるのでこの期間の変遷を今度まとめてみたいと思う(たぶん秋以降になると思うが)。  

Posted by Yakov at 20:12Comments(0)

2012年08月02日

食器(36)

 何回かに分けて50年代のナイフとフォークを。以前からちょくちょく紹介しているのだが、数多いバリエーションをちょっとまとめて整理してみたい。



これは以前旧ブログで紹介した6本セットだが、以後おいおい紹介するものも全体のデザインはあまりかわらない。
これらはPavlovo市のキーロフ名称工房でつくられたもので、画像のものはモスクワのスターリンゴシックがあしらわれている。



左の二つがそのスターリンゴシック。見たところ外務省ビルでもモスクワ大学にも見えないがレニングラードホテルかホテルウクライナか…建築物には疎いので見逃していただきたい。
右の二つはクレムリンのスパスカヤ塔だろう。



ちょっと大きめの画像にしたので工場印その他がよく見えると思う。いかにもな共産主義モチーフで筆者的にはかなり気に入っている。  

Posted by Yakov at 17:30Comments(0)

2012年08月01日

連隊バッジ(2)

 全国で3人(&某国に1)くらいしか需要がないと思うが迷わず続ける帝政ネタ。



コピーとしては中級だろうか、近衛モスクワ連隊の将校記章。ここのものも兵・下士官用と目立つ差はないのだが、七宝がそこそこ綺麗なので「将校用」のつもりだろう。馬上の聖ゲオルギーは銀色にメッキされているが特にそう決まっているわけではないので「宝飾品店で注文」したバージョンをモデル化したのだろう。


конечно,копия.

これは並程度の出来だが、まあ下士官用なのでそうこだわることもなかろう。第13ゲオルギー受勲竜騎兵連隊のもの。将校用は縁取りがゲオルギーリボンのオレンジ色と黒のだんだらになり、下のゲオルギークロスにも七宝、要所要所が別部品になって七宝が入る。
  

Posted by Yakov at 17:03Comments(2)