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Yakov

2014年03月28日

時事ネタ:パクロンスカヤの謎

 もうすぐVショーでバタバタしているのだが相変らず小ネタに走る筆者である。
最近各所で有名になったクリミア州検事長ナターリヤ・パクロンスカヤ上級法務参事官(先だって大佐相当官に昇進)だが、ウクライナ検事局の制服については整理された資料が発見できず制服改訂の三面記事と旧ソ連時代の規定に推定を交えながら考察していきたい。
・・・そう、筆者は世にひしめく「パクロンスカヤのイラスト」の制服描写に満足いかないのである。


 小汚い写真で申し訳ない。88-89年ソ連最末期に導入された検事局の制服(購入時、クリーニング前の撮影)である。
濃紺の地に緑の縁取り、というのは1954式を踏襲しており、肩章が導入されたのが特徴である。女性用も合わせが逆で各所に絞り(体形にフィットさせるデザイン)が入るくらいの違いしかない。



さすがにウクライナの服など持っているわけではなくロシア法廷管理局の制服であるが、現ウクライナの制服も裁断と配色は非常に近いと思われる。ウクライナではパイピングが緑から明るい青に変わり、ベース服は濃紺(この服では黒だが)で写真だと黒に近く写る場合が多い(紺色なのは間違いないが)。ただし昨年7月に「女性検事はダブル以外にシングル裁断の服も着用可」という小改定がなされたのでパクロンスカヤの服がシングルの可能性もある(記者会見では判断不能)。
妙に明るいグレーの折肩章に二本のライトブルーライン…というのは当ブログ読者の方々にはお馴染みと思う。



襟章はソ連時代の軍隊式縁取りと法務マークで間違いなさそうだ。作画予定の方、ご参考まで。



ハリコフの軍納入業者の商品見本。どうやらこのタイプのボタンを使用しているらしいのだがさすがに報道写真からは読み取ることができない。


*とりあえず推定要素を多分に含んでいるゆえ、パクロンスカヤ女史本人に怒られても責任は負えない。作画は自己責任でよろしく。
(クリミアロシア連邦編入によりこの制服もいずれロシア式に改定されると思う。ロシア新制服の資料が手に入ったら再度特集したい)

  

Posted by Yakov at 18:47Comments(1)