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Yakov

2014年09月30日

光学器(11)

 久しぶりに双眼鏡ネタで。





ソ連野戦型双眼鏡ケース。合皮でなく目の詰まった綿地で覆われているが、革に代る代用材質装備が(<ちょっと白い白馬的トートロジー)開発され出した1938-1939年には比較的多いタイプである。革のパーツもそこそこいいものなので割と古いものだと思うが例によってスタンプは判読不能であった。





この双眼鏡はケースとは別に入手したもので「郵送に楽」なのでケースと組み合わせただけではあるのだが「大戦型の戦後ロット」(たぶん40年代後半)なのでまあリエナクメントには十分であろう。刻印のタイプが違うだけなので光学器マニア以外には「同等品」で通ると思う。  

Posted by Yakov at 18:04Comments(2)

2014年09月29日

食器ネタ(53)

 このシリーズ(27)でやった食品ストック容器だが、また何種類か買ってきてしまった。



今回はプラスチック製のものを(何種か買ってきたのだが)。2ℓ、1.5ℓ、1ℓの3種類があるようで、ラプシャ(乾麺)、小麦粉、マンカ(生成小麦粒・カーシャ用)、米、麦(全粒)が写真に写っているものである。当然ながらマトリョーシカのように小さいものは大きいものに収納できるのだ。



刻印を見ると「乾燥食品用、4箱一組」と書いてあるのだが、1ℓよりさらに小さいケースが存在するのか単純に販売時4小組なのかいまいち定かではない(投げっぱなし)。  

Posted by Yakov at 18:04Comments(3)

2014年09月27日

電化製品(20)

 当ブログはキワモノブログと認識されているので真面目な軍事ネタとかが続くと「ついに頭がいかれたか」(<元からである)と謗られるのが常態になっている。仕方ないので恒例の電化製品ネタを投下しようと思う。当のソ連でも実はマイナー製品だったらしいが。



概ね10㎝立方の(各辺7-8㎝位)の卓上機器「チャイカ27」である。



もちろん上から見たのではわからない。横から見ると…実は卓上掃除機(ブラシ付き)なのである。



蓋を開けるとこのような感じ。単三電池3本(本当に3本だ)で駆動するモーターにより下面中央の吸気口からゴミを吸い上げるのだがゴミをどこから捨てるのかわかりにくい(下の部分を捻るらしいが壊れそうであまり強く捻りたくない)。モスクワの友人がそろいもそろって「こんなの見たことない」といっていたのだが確かにソ連製なのである。本体には価格表記がないので1990年くらいのものかもしれないが。  

Posted by Yakov at 18:42Comments(5)

2014年09月26日

試作装備(4)

 あんまりこの題名を乱発すると本当に珍しいものが埋もれてしまうような気もするが表題が思いつかないのでこのままいきたい。



パッと見第二次大戦中のスコップケースだが、使用パーツも新しい戦後の試行錯誤時の試作品らしい。左は戦前によくあったタイプの裁断でキャンバスがみっちり目の詰まったポンチョ生地風(微妙に違うが)になっているくらいの違いである。
右の革製アウトラインカバーは第一次戦タイプ(全体を覆う)や二次戦簡易タイプとも微妙に違ったかなり簡単シースルータイプである。まあ採用されなかったわけだが。



まあ想像通りの裏面だと思う。

  

Posted by Yakov at 18:50Comments(0)

2014年09月25日

デンビルアルバム。

 ソ連・ロシアの伝統で徴兵・入隊中に撮った写真を綺麗なアルバムにまとめる、ということがある。今回はボロ市で買ったその一例を。



かなり立派なアルバムであるがもちろん市販品である。



冒頭に軍の命令書が貼ってあり、見返しに風景が・・・ん?そう、ドイツ駐留ソ連兵の記念アルバムなのだ。



スナップ写真が多数。パラフィン紙でよく見えないが見返しには…



ドイツの街の紋章と国への手紙の宛先を書いた封筒風の印刷がされているのだ。紋章はシールだ。



さまざまな街のシールともどもこんな感じでページが進む。



真ん中辺には警句が。『泣くのも微笑むのも同じ…なんてことはあるものか。我々は軍隊で「涙を流しながら微笑む」ということを学んだのだ』
うーん、感動的なのか否定的な自虐なのか微妙である。



裏表紙の見返しは古い紙焼き観光ハガキを切り抜いたコラージュなのだ。

  

Posted by Yakov at 18:25Comments(0)

2014年09月24日

通信・電話局(16)

 昨日ビクトリーショーご来場の皆様、お疲れ様&ありがとうございました。
今回は2012年3月30日に紹介した郵便局制服なのだが、前回細部の画像がなかったこともあり「ご要望(約4名)」にお応えする感じで。



全体の画像は以前アップしたので記章を大きめに。襟章は80年代のものなので中級勤務員(大尉相当官)にもかかわらず(実は佐官待遇も同じだが)ビニールプリントになっている。1950年代の布製パイピングおよび金刺繍ラインの襟章もあるのだが同デザインの炭鉱採掘省制服に使ってしまったのだ(どうでもいい情報)。
右胸には優秀電信員記章(職能)、左襟には郵便局勤務員章がついているので郵便局総合庁舎内の電報主任位に相当するのだろうか。



制帽全体の画像がなかったので…1970年くらいのモスクワ・マヤーク帽子工場製でつばは旧デザインのプラつばである(先日アルマアータ性制帽についていたのを紹介したタイプ)。



50年代の鋳造真鍮ボタン。真鍮プレス、鉄製プレス、アルミプレスといろいろなバリエーションがあるが万年中二病マニアなので時代考証より「格好いい方」を選ぶのである(苦笑)。

  

Posted by Yakov at 20:00Comments(4)

2014年09月22日

頭部保護(4)

 明日がミリショーだというのにまだカバンに詰めていない、というかカバンの容量が間に合うかも確認していない状態である(諦)。
今日はヘルメットネタで。



といってもヘルメットカバーなのである。某博物館の廃棄品だがロシア初期(開発はソ連時代)の迷彩(俗称ショフィールドパターンだが、もちろんロシアでは通じない名前だ)で製造時期は不明ながら、現場の手作りでない工場縫製品なのだ。



実は二枚はぎの極めてシンプルな構造である。36年メットカバーが3枚はぎだったことと比べても結構しょぼい。内務省向けに5-6枚の布を「地球儀のように」ついだものも見たことがあるのだが。



おまけ。近日公開(@ロシア)のニキータミハルコフ映画用のファイバー製アドリアンヘル。映画の効果班が優秀なので非常にリアルな塗装がなされているのだ。



中身がこんな感じなのはしょうがない。どうせモブはヘルメットを脱がないのだ。
  

Posted by Yakov at 17:28Comments(0)

2014年09月21日

70年代兵士の身だしなみ。

 火曜日(祝日)にビクトリーショーがあるのだが、相変らず準備を後回しにして雑事にかまけているのである。
今日は某博物館の不要廃棄品を漁った戦利品を。



1973年製ソ連兵用背嚢に日用品見本が入ったまま床に放り出されていた(リュック自体の画像は省略)。行軍用のカーシャ缶詰(大昔のものはさすがに食べたくない)、アフターシェーブクリーム、歯磨き粉、石鹸箱である(いずれもソ連製)。



蝶番式の石鹸箱の中身はスラブ系ながらよくわからない言語で刻印が打たれていた。チェコ語かウクライナ語か(だいぶ違うぞ)その辺だろうか。





この歯ブラシケースも入っていたのだが、なんと1938年くらいの赤軍将校洗面具の付属品と同じなのである。色がかなり鮮やかな赤で戦後ロットだとは思うのだが(戦前も赤、赤茶色、緑などバリエーションは多いのだが)ともかくコンプリートに向けて一歩野望に近づいた気がする(<錯覚)。
  

Posted by Yakov at 18:16Comments(0)

2014年09月20日

謎の海軍夏服

 今回は一発ネタだがいまいち明確に解説できないものを。



よくソ連海外派遣服(国連軍および駐在武官)によくあるカーキ生地で出来た半袖服である。裁断の方は左胸にポケットがあるだけのデザインで青い海軍熱帯作業服(兵下士官艦上用)と同じデザインなのだ。



この間手に入れたカーキの熱帯帽(海軍型)とは色が違うのだが…。海軍の熱帯服なのかと思うが、ひょっとしたら海外派遣(国連軍)の兵下士官用の可能性もあるところが決め手に欠けるのだ。
    

Posted by Yakov at 17:18Comments(0)

2014年09月19日

試作装備(3)

 またソ連最末期のネタで。





2本入りマガジンポーチとウェブ(ナイロン製)ベルトのバリエーション。何とも西側かぶれのデザインだが、ゴム引きキャンバスのソ連野戦ベルトは無茶苦茶重かったのでしょうがない、という気もする。ただこのデザインのベルトは正式採用されず、90年代終わりくらいまでPX品の装備に時々見られた程度である。



このバリエーションは(1)で紹介した装備キットのクリップがそのまま止められるようになっている。これも正式採用はされなかった。  

Posted by Yakov at 18:17Comments(0)

2014年09月18日

試作装備(2)将校用

 野戦装備のバリエーションを紹介する前に将校の野戦/常勤装備を。



正確な年代はわからないのだが、革の質からいうと60-70年代と推定される将校ベルト。第二次大戦で繁用された35年式将校ベルトのようにギボシとベルト穴で固定するタイプなのだがバックルに何も装飾がない。



6-70年代のソ連の佐官(将官用はホック式なので構造が違う)用ベルトに大戦型と微妙に異なる星型バックルが時々見られたのだがこの構造は「コルプス」自体は普通のバックルを(ピンだけ外して)流用した体である。関係諸国向けに適当な国章を貼りつけても使えそうな気がするが、革ベルトが付いたままバックルに溶接するのはあまりに剣呑だしなあ…いや、改造しようとかしてないから(動揺)。  

Posted by Yakov at 17:45Comments(0)

2014年09月17日

試作野戦装備(1)

 現代ロシアの最新?と思われた方には申し訳ないがソ連最末期の試作品ネタである。
旧ブログにこれと似たようなものを紹介したことはあるが、今回はまた微妙に異なるタイプなのだ。



バックルが欠落していたので手近にあった60年代のソ連バックルをつけてみたが(<ここ笑うとこ)実際にはカーキの80年代ソ連野戦バックルがつくと思う。ベルト本体は無改造のソ連野戦ゴム引きキャンバスベルトなのだがクリップの穴がついた特殊なバックルを4つつけることでサスペンダーを吊っている。まあ一個欠品だったので将校用の革タブで誤魔化しているが。



サスペンダーがY字からX字に変わったので微妙な組み換えがなされている。



パーツをぶった切って縫い付けたいかにも「試作品です」という体裁である。マガジンポーチは80年代末にかなり大量に作られた「新型」で、ロシア軍1994年規定のイラストにも書かれてはいるのだが実戦部隊への配備例は全く目にしていない。「お蔵入り装備」ならいつかごそっと出そうな気もするが今のところ10個くらいしか現物を手にしたことはない。  

Posted by Yakov at 19:41Comments(0)

2014年09月16日

業務連絡

 本日やっと荷物到着。整理中につき今回は更新お休みということで。キワモノばかり溜まっていくのだが、私の居住環境はどうなっていくのだろうか?  

Posted by Yakov at 18:07Comments(0)

2014年09月15日

再び靴ネタ(25)

 この春に買ったものがまだ届かないので(月末?)また靴ネタで。



手入れが悪くてうっすらカビが浮いているが…とりあえず撮影後に消毒して磨いたところまあ原状復帰できた。1950-60年代ぐらいだろうか。コンビの靴…ではないのだが切り返し部分とか割とおしゃれ外出靴という感じである。



例によって輸入品―東ドイツ製であった。メーカー名の後にVEB(公社)のマークがあるので東ドイツ建国後の製品であるのがわかる。筆者宅にはどちらかというと「占領ドイツ」製のものの方が多いのだが。  

Posted by Yakov at 17:44Comments(0)

2014年09月13日

天然資源開発(14)

 また地質学者の続きである。



取り外し式のフード。旧ブログで紹介した民間防衛隊(ГО)のシュツルモフカ用と同じである。



このタイプは少し変わっていて肩から覆うタイプのフードなのだ。大戦中には陸軍の防風フード、黒い合皮で作った海軍用(突撃魚雷艇用に繁用)フードとよく似ている。民間用らしく帽子のつばに似たひさしはついているのだが。



70年代化学防護服インナーの帽子についた保護用パーツにも少し似ている気がする。  

Posted by Yakov at 18:05Comments(0)

2014年09月12日

再び靴ネタ(24)

 民間靴のネタは終わりがない気がしてきたが取あえず。





ステッチやパンチ穴が多い「お洒落紳士靴」という感じのデザイン。これはソ連製だが製造時期は…40年代後半から50年代くらいだと思う。



個人的にエナメル靴というのも好きなのだが長期保存中にエナメル層が劣化というか周囲のものを巻き込んで剥がれたりしがちなのが悲しい。1950年代のものがそのまますんなり実用できる…というのがヨーロッパで保管した場合の長所なのだが日本に持ち込むと高温多湿ゆえ現地にあるときのような「永年保管」というわけにはいかないのだ。


  

Posted by Yakov at 18:05Comments(0)

2014年09月11日

天然資源開発(13)

 また地質学ネタで。



前回と似たようなものでもちゃんと裁断が異なっているのはどうしたものか。こうして手持ちコレクションが増えていくわけだが、こうなったらもう山岳服(ゴルカ)の代わりに普段着にしてもいいかもしれない。



パッと見はゴルカに見えるのだがフードが取り外し式であったり、ロシア民間服の分類では「シュトゥルモフカ」に当たる裁断なのである。





ズボンの方は腿に工具・測定具(登山具?)を止めると思しいストラップがあったり空挺作業服やゴルカのズボン的な「実用性」に富んでいる。戦中―アフガン戦初期までのプルオーバーゴルカのズボンが割とよく似ているのだ。



尻ポケットは一個。誰ひとり興味はないと思うが一応。
  

Posted by Yakov at 17:44Comments(2)

2014年09月10日

再び靴ネタ(23)

 たまには民生品ネタを(<いやいつもやってるだろ)。旧ブログで紹介したものも混じってる気がするがノリで更新するのだ。



3-40年代のものだろうか。ソ連製は間違いないが同時代の紳士短靴(軍用・民間問わず)によくあるハイカットタイプである。
ソ連将校の革製レギンスと組み合わせるといい感じだがもったいなくて履く気が起きない。



踵は補強済みで軍人の私物かもしれない。これによく似た革靴(黒)は海軍将校用に1960年くらいまで作られ続けてはいたのだが、デザイン的には踵の当て革など微妙に異なる。



50年代中期から60年代くらいだろうか?紳士用のベンチ穴付き夏用革靴。妙におしゃれなデザインだが…。



チェコスロバキアの輸出用だった。まあソ連でも夏用革靴を作ってはいたのだがこれよりやや野暮ったいデザインが多かった。これも十分野暮ったい、とかいわないように。
  

Posted by Yakov at 18:16Comments(0)

2014年09月09日

雑記・地域特性。

 またしょうもないネタで申し訳ないが。欧州圏の軍隊において将校用の制服はオーダーが当たり前なので(任官間もない下級将校が吊るしの服を着ることもあるが)かなり当時のモードが反映されているわけだが、制帽の方は高級将校や洒落ものでもない限り普通にvoentorgで出来合いのものを買うことが比較的多い。これはすなわち『既製品が流行を反映する』というか自然と売れ筋が決まってくるわけで1960年を過ぎると制帽クラウンがどんどん巨大化して90年、91年には度を越した「サーベルタイガー的」巨大クラウンをそこらじゅうで見かけるようになるわけだが…しかしそれにも地域差というものが存在するのである。



撮影角度のせいで大きく写っているが1970年から80年頭くらいまでの「控えめな」ハイクラウン裁断な90年製制帽(このころだと砲兵や工兵の統一規格になっている)。





つばはプラ製なのだが58年規定の塗りつばを思わせる形、軍よりむしろ70年代の鉄道制帽や郵便制帽にみられるタイプがついているのだ。



実は製造工場の所在地はアルマアタ、適当に在庫しているパーツを使ったのか型紙の更新をしていないのか、ともかく「1990年製の70年型制帽」という変なものを手に入れたので紹介してみた次第。大した資料的価値のない雑ネタなので軽く読み飛ばしていただきたい(<逃げた)。
  

Posted by Yakov at 19:04Comments(0)

2014年09月08日

天然資源開発(12)

 ご想像の通りまた「地質学者」パーカーである。



またキルギスから送ってもらったものなのだが、(11)で紹介したものとは裁断が違う(主に胸ポケット)のでまた自室に抱え込むのである。



袖の当てはソ連兵用戦闘服風である。袖の地質学省パッチはカーキと黄色が基調であった。



シンプルなタイプのフード(民間防衛隊用に似ている)。別タイプはまた次回に。  

Posted by Yakov at 17:40Comments(0)