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Yakov

2016年08月06日

海軍航空隊。

 戦後ソ連の海軍航空隊制服(将校以上)は袖章をオミットして航空兵科色の肩章をつけるだけなので将官パレード服(服本体に刺繍と兵科色パイピングが付く)以外はさほどハードルは高くないのだが…。



将官ズボンはそれなりに入手が難しい。この裁断は50年代流行の「ドカン」ズボンだが、側面のサイズ調整タブやズボン吊部の特徴からして60年代に近い58年式の製品と思われる。
・・・常勤用海軍航空隊少将の肩章は持っているので一気にハードルが下がった筆者である。サイズ?吊ればいいんだ吊れば!  

Posted by Yakov at 21:49Comments(0)

2016年08月05日

海軍歩兵レプ。

 また一発ネタで。



44年に導入されたといわれつつ、記章とボタン以外誰も現物を見たことがない海軍歩兵陸式野戦服であるが…帽章をレプで作ったようである。
7月31日、再録469に実物の記章があるが、黒ベースでなくカーキベースに刺繍されている。パイピングのない陸軍式ピロトカにつければいいような気もするが(図解では白パイピングのカーキ色海軍歩兵略帽があったことになっているがこれまた誰も現物を見ていない。
実物帽章は大事に保管しておくとして、レプだから着装して遊んでみたいのだが。…現物を参考に糊(木工用ボンドが似ている)でガチガチに固めたい気もするが。  

Posted by Yakov at 21:00Comments(0)

2016年08月03日

続・近隣国(94)

またまたキューバネタで。



当然と言えば当然なのだが、ソ連生地でキューバ裁断(米軍風)というのも結構見られる。もっとも資料館にあったものなので「大量供与」か「とりあえず作って少量サンプル納品」なのかは見当つかないわけだが。しかしこんな感じでモスフィルム用に「米軍ぽい服」とか一杯作ってくれれば面白かったのだが。



背中の切り返しはこんな感じである。  

Posted by Yakov at 19:45Comments(0)

2016年08月02日

祝日。

旧ブログ「ロシア着倒れ食い倒れ」無印の移転作業で7/31の海軍記念日に出遅れてしまった。とりあえず本日8/2の空挺軍の日には間に合ったわけだが…。



空挺軍ネタがすぐに出てこないので便利な乾杯セットでお茶を濁す。杯は6個セットだったのか元々4個だったのかよく知らないがまあ許してほしい。

С праздником!  

Posted by Yakov at 20:12Comments(0)

2016年08月01日

再録612・ロシア初期記章(5)移転分終了




今回は警察・保安業務を中心に紹介したい。
 ГСВО…国家域外警備局とでも訳すのだろうか。まあ早い話が夜警である(国営の武装警備員というかなんというか)。パッチの造作はこの上もなく簡単で不織布と不燃紙の中間のような材質に夜光塗料のようなおかしな塗料で直接印刷されている。ミシンで服に直接(一気に)付けないとグズグズに破れてしまいそうである。
 電車への誘導担当民警連隊のパッチ。製造はかなり初期だがその後デザインが変更されたのかどうか…あまり出くわさないタイプの部署なのだ。
 リャザン市の公共保安担当民警の刺繍パッチ。なかなか地域性の出た面白いデザインである。



これで2006‐2008年旧ブログの引っ越し分は終了。デンビル気分である。  

Posted by Yakov at 17:09Comments(0)

2016年08月01日

再録611・海外派遣ネタ再び(4)



 国連マークは基本的に同一規格なので、ロシア・ソ連軍であってもどこ製かわからない標準記章を身につける場合は結構多い。ベレー帽やスカーフ、ベースボールキャップなどはいい例で、「空挺用ベレーを国連ベレーの代用に」なんて例は見たことはない。まあユーゴ停戦監視に青ベレー被った本物の空挺が行った事はあるが、記章はちゃんと軍用なので変なつっ込みを入れないように。
とはいえ、やはりソ連・ロシア独自の国連パッチもないわけではないのだ。標準国連パッチと並べると判るように馬鹿でかい印象である。実際にはUNの文字を省いて地球儀を外枠一杯に広げたものなのでパッチの大きさ自体は大差ないが。この例ではポリ塩化ビニール印刷のいかにもな製品である。
 これも同様に刺繍バージョン。服についているものしかないので服ごと紹介する。服自体はソ連時代のものだ。

もちろんこれ以外にもソ連・ロシア製の国連パッチは存在するのだがさすがにまだ入手できていない。  

Posted by Yakov at 17:05Comments(0)

2016年08月01日

再録610・海外派遣ネタ再び(3)




 今回は国連軍として派遣されたロシア・ソ連軍の記章を。
 左はボスニア・ヘルツェゴビナ派遣の空挺隊のパッチで布印刷の豪華なもの。バリエーションがいくつかある。右はコソボ派遣の通信部隊。ポリ塩化ビニールのロシアらしいつくりである。
 左は99年のコソボ派遣空挺隊パッチ。NATO主体の自称「平和維持軍」のなかで、セルビア系市民にとっては唯一の生存権庇護者となった部隊である。右は90年代初頭のユーゴスラビア派遣部隊章。いずれもミシン金刺繍の豪華なものである。
 ロシア大隊と呼ばれるユーゴ派遣軍の胸章。背景の黒帯に文字のないもの(本部)、黄色帯にSECTOR EASTの文字があるもの、黒帯に文字入り(忘れた)のある3種類が知られている。  

Posted by Yakov at 17:04Comments(0)

2016年08月01日

再録609・海外派遣ネタ再び(2)



今回も海外ネタで。CIS内の平和維持軍を中心にいきたい。
 タイムリーなネタでグルジア-オセチア紛争の平和維持軍胸章。通常型の「МС」2文字と違ってフルネームで書かれている。
 これまた域内平和維持軍の国家章。ロシア語圏(旧ソ連全域)向けの仕様である。

…コソボだボスニアだといった国連ネタはまた項を改めて。  

Posted by Yakov at 17:02Comments(0)

2016年08月01日

再録608・海外派遣ネタ再び(1)




 ブログ開設早々の時期から思い出したように特集している海外派遣ネタだが、国連がらみ、CIS内の平和維持軍も含めれば小ネタには不自由しないのである。荷物の到着がさらに遅れそうなので気分的にかなりまいっているのだが(当社比)、小ネタを考えるのはそれなりに良い気分転換ではある。
 1995年から主に「国連・外交がらみ」の海外派遣服に着くパッチが制定された。右の鷲章がそうだが、95年くらいだと文字がロシア語のバージョン(金刺繍)とかもあって使い分けがよく判らない。CIS平和維持軍とかだとそもそもこのパッチを使用しないので尚更、なのだ。ちなみに92~94年には通常型三色旗入り盾形ロシア軍パッチ(記載はロシア語)が普通に使われていた。
左は海外派遣とは特に関係ないのだが、この当時(95年)に制定されてすぐ別デザインに変更された陸軍の兵科パッチ。

 右も92~94年ごろの海外派遣用国籍パッチなのだが、文字の色違い(白/黄色)以外に三色旗の色合いまで違っている。これまた小ネタだが、91年から使われ始めた三色旗には暗い青を使っているものが非常に多いのだが(逆に水色、というのもある)94年以降の青はセルリアンブルーというか鮮やかな青なのだ。水色だとロシア語では全く違う言葉なので論外だが、セルビア民族旗か何かのような(これは上下逆だが)暗い青を使った「ロシア国旗」を見るたびに「初期ロット」ではないのかと疑ってしまう。
左は軍ではなくМЧС(非常事態省)の最近導入された「文民要員(軍隊式の階級を持たない要員)」用の国籍パッチ。英語表記なのはもちろん海外出張が多いため、であろう。

 ついでに載せておこう。ソ連時代の航空つなぎに着けた国籍パッチ。国際協力探索隊(宇宙ポッドの回収とか事故救難とか)にはまた独自デザインのパッチがつく。
 ソ連宇宙服にはこれがつきもの。報道写真でよく見るアレである…といっても今の若人には古老の呟きかも。


これがその後学生義勇建設隊のものと判明。
  

Posted by Yakov at 17:01Comments(0)

2016年08月01日

再録607・番外編・旅行の友



 明日はミリショーなのだが、各種雑用で準備もろくに終っていない。こんなときには番外編の一発ネタである。
 突然何か、と思われるかもしれないが多分英国あたりで開発された旅行用折りたたみ式ハンガーである。帝政時代の正字法でパテントの表示と番号が書いてあるのでまあそういうことだろう(現代のソ連式表記法が出来たのは1919年)。


本体の解説は(みればわかるので)大胆に省略、ここで正字法の小ネタをひとつ。
先にソ連正字法は1919年実施、と書いたが軍用地図の世界はさにあらず。地図には全体を分割して検索を容易にする番号/アルファベットの罫線が引いてあるのだがソ連参謀本部作成の軍用地図では30年代も終わりになるまで旧字体、旧文字が使われていた("i"とか)。そんなわけで大戦前の将校用マップケースに付属する透明定規を「帝政のもの」と誤認するマニアが(ロシアでは)あとを絶たないのである。  

Posted by Yakov at 16:53Comments(0)

2016年08月01日

再録606・ロシア初期記章(4)




 何となくロシア「初期不良記章」と言った方がいいものも時々出てくる様な気もするが、まあ気にせず続ける。
 ロシア特殊部隊の「黒歴史」といえば英語文字パッチであろう。このモスクワ市警OMONパッチは90年代の前半からあるデザインだが本体パッチの上に着くTEAM SPECIALはまことにいただけない。90年代初頭、アメリカなど外国に派遣された連中がつけていたのでそれ専用かというとそうでもなく街中でも当時はよく見かけたものだ。アメリカがナウい(死語)と思われていた時代は同時にエリツィンの無茶苦茶な経済運営の時代でもあり、英語ブームは(少なくとも公職の人間には)そう長くは続かなかったわけだが。
 少し脱線するが、ちょっとタイムリーなオセチアOMONのパッチ。北オセチア自治共和国のもの(ロシア国内の自治共和国独自の記章も結構ある)か南オセチアのどちらか正直判らないが、いずれ統一されるのだからかまわないであろう(笑)。デザインは全く同じである。
 これがちょっと恥ずかしい初期不良パッチ。右が正式の「自由飛行航路管理官(空軍所属)」がつける国籍パッチ(95年制定)なのだが左は…。国旗の上下を間違えて文字を入れてしまっている。もちろんコンピュータミシンで作っているわけで、この逆転ロシア国旗のパッチはものすごく多量に出来てしまったようだ。報道写真で着用例を見たことはないのだが、平気でつけている奴が一杯いるような気がしてならない。  

Posted by Yakov at 16:52Comments(0)

2016年08月01日

再録605・ロシア初期記章(3)




 
気まぐれ更新の駄ブログではございますが今後とも精進してまいりますのでよろしくお願いいたします。
…と殊勝なブログ主を装っては見たものの、基本的に趣味暴走ブログということで、ご訪問の諸氏のニーズから逸脱することも相変わらず多いと思う。今回もそんなマイナーネタの続きである。
 92年-94年の移行期と来ればこの手のパッチも外せない。内務省国内軍の後期型パッチ(69-80年代終わりまでは暗赤色の陸軍式盾形章)からМВД СССРの文字を削っただけである。生産段階で文字を消したものが多いのだがこのように「手で」削ったデンビル並みのアバウトな品も使用されていたのだ。
 民警パッチの最初期にこんなものもあった。帽章も同じく初期型なのだが後の単なる同心楕円コカルデとはかなり印象が違う(帽子は後期型だが)。このパッチが使われた期間はもちろんごく短い。…もっともソ連式装備をそのまま使っている警官すら90年代後半まで時々見かけた、というのが現実だが。
 コムソモールスク・ナ・アムーレの民警特殊班のパッチ。生地は悪いが丁寧な刺繍がなされている。  

Posted by Yakov at 16:49Comments(0)

2016年08月01日

再録604・ロシア初期記章(2)




 前回の更新でいただいたコメントだが、昨日の段階では「推定」だったのだが先ほど資料(例の空軍本)を見たら全て明記してあるではないか…。最終結論として、上辺が角ばっているパッチが1992年制定、カーブを描いているのが94年式である(書く前にきちんと調べとけ、という話だが、まあハズしてなくて幸いであった)。
 というわけで安心して掲載できる旧タイプ(92年式)右腕用袖章(上段中、右)。92年命令書にはサイズ説明があり、94年式より一回り小さい。もっとも織物バージョンのサイズはこれからかなり外れているのがまたアバウトなのだが。内務省や軍の94式と比べていただきたい。94年式のはためく旗はチェチェン人(一般人も含め)からは「アクアフレッシュ」と小馬鹿にされているらしいが。
 おまけ。97年以降にPXで売られている中には鷲章と組み合わせたデザインのものもある(中)。別に公式デザインではないのだが、つけていて怒られることも内容である。右は94式の刺繍バージョン。左は…例の沿ドニエストル共和国のパッチ。ロシアで予約生産したものである。
 旧型の連邦対諜報局のパッチ。この組織も連邦保安局に吸収されたり独立したりと扱いが二転三転している。

   

Posted by Yakov at 16:47Comments(0)

2016年08月01日

再録603・ロシア初期記章(1)





 段々「ローカル記章」の範疇からはみ出てきたのでこの題名にしてみた。例によって(題名からすでに)アバウトな更新である。
 ロシア最初期の非常事態省パッチ。版ずれのひどい布プリントである。非常事態省というのは頻繁に名称変更がなされていてこの頃はロシア国家非常事態委員会、というなんだか別の(恐ろしげな)ものみたいな名称となっていた。民間防衛本部と非常事態省は以前は同一組織で後に分離、現在はふたたび統合されたのだが内務省から消防組織を引き抜いてきたので組織肥大がものすごい。当然ながら現在ではもの凄い優良装備を誇る組織なのだ。
 最初期のロシア軍パッチで、銀色の文字のものは極めて短期間で消滅した。前にも書いたがベボとか呼ばない様に。
 これまた似たような造りの内務省パッチ。1994~2000年代初頭の特別儀杖部隊ではこのタイプのパッチに金コイル刺繍で縁取りをつけていたのだ。このタイプもかなり寿命は短かった。
 前に紹介し忘れたスポーツ服用(?)国家章の追加。絨毯に使うような込み入った刺繍だが実のところ使用目的はよく判らない。  

Posted by Yakov at 16:45Comments(0)

2016年08月01日

再録602・情操玩具(9)




 久々に玩具を取り上げるが、例によって倉庫発掘ネタなのである。
 左は1985年の戦勝記念に生産されたもので、かつてメダル部分に40の文字が入っていた。実は1989年の正月、レニングラードのプリバルチカホテルの売店に(4年間も)売れ残っていたのを見たことがあるのだ。これ自体は95年くらいにボロ市で買ったものですでに「40」のシールは剥がれ落ちていた。右の短髪バージョンは製造してから勝手に髪の毛を(子供が)切ったのかとも思ったが顔の造作が違うのでもともと「男の子」として生産したものだと思う。ある程度のポーズが付けられて決して悪い品質ではないのだが、もらった子供が嬉しいかどうかはいささか疑問である。
 ポンチョやピロートカの出来はかなり良い。さすが本国製である。
 これはさらに後の時代のものらしく横にすると目を閉じるギミック付き。ボタンやポケットなどが塗料で描いてあるところは省力生産モデル、というところだろうか。なぜか兵長の肩章が付いていたり凝っているところも多いが。調理班のエプロンがついているので頭にはもともとプラトークか何かがついていたのだろうか。

…実はこの人形は友人からもらったものなのだが、どうやらロシア人(いや、私の友人たちだけかもしれないが)にもイヤゲものという文化があるらしい。誕生日とかの度に「これは絶対喜ばないだろう」というようなジョークグッズやら本人に似ているもの(ささやかな悪意を感じるレベル)をボロ市で探してはお互いに贈り合っているのである。…そのうち日本製のイヤゲものを贈ってやらないと…(張り合ってどうする)。
追記・今や3体ともゴスロギである。  

Posted by Yakov at 16:42Comments(0)

2016年08月01日

再録601・ローカルメイド記章(5)




 今回もさらっと流すのだが、再度平和維持軍ネタを。
 左はタジク派遣の201機械化ライフル師団のパッチで90年代初めのもの。鷲の国章が1997年採用の横長タイプそっくり(聖ゲオルギー像が三色旗)なのだが、もともと帝政期デザインの発展系ゆえ(国境警備隊は以前から「似た」デザインを使用している)軍全体が採用する以前のパッチと思われる。例によってほぼ手作りのような型を使ったバリだらけの代物だ。右の58軍19師団パッチ(2000年以後)のクオリティーとは天地ほど違う。
 厳密な年代は不明だが、これまたちょっとひどい国旗パッチ。適当な生地を染めただけの三色旗だがこれまた平和維持軍の使っていたもの。
 諸般の事情で解像度の低い写真しか残っていないが中央の国連平和維持軍パッチ(三色旗をベースに空挺マーク)は西側でもよくあるようなミシン刺繍で決して低いクオリティーではない。コソボ派遣の最初期にも使われているが、もう一世代古いもの(92年2月のユーゴ派遣)には第一ロシア大隊(おそらく編成番号でなく「最初」の派遣軍という意味)の文字が入っている。  

Posted by Yakov at 16:40Comments(0)

2016年08月01日

再録600・番外編・歴史再現サークル




 今回はいままでちょくちょく触れてきたクラブRKKAのネタで。某雑誌やら何やらで何回もその設立の経緯について述べてきたのだが、何しろ古株マニアの集合体である。いつ、どこで、誰が…と追求し出すと途端に矛盾する証言が出てくるのでいやになる。
まあ要するにソ連時代から活動しているリエナクターグループなのであるが、各種国家・地方自治体公式行事の企画・演出・出演を自力でこなす、れっきとした公認団体なのだ。…時々銃刀法違反の物を持ち出して没収されたりもしたらしいが。ともかく軍服はおろか、自力で発掘・再生した軍用車両や野砲(入手先が笑える)まで自前で持ってくるのだから実に重宝なグループであろう。最近は第一次戦やロシア革命ネタまで幅広くやり始めているのだが、その最初期に作ったもの等を紹介する。
 戦前の赤軍優等章をかたどった刺繍パッチ。メンバーの多くがヴェトナム戦テーマでエアガン戦もやっていたりするので米軍ファティーグにこれをつけていたメンバーも多い。初期メンバーは真鍮で作った「偽赤軍優等章」を持っている。
 1999年、レニングラード州ヴァロンカで行なわれたWW2イベントで筆者が授与されたメダル(No.10)。1938年の赤軍創立20年メダルによく似せてある。最近は(着用禁止の)実物メダルと紛らわしいのであまり使われていないが。
 兄弟サークルでナチスドイツ軍のリエナクターグループ・「第22歩兵連隊」のサークルTシャツ。まあ世界中、マニアがやることはよく似ている。  

Posted by Yakov at 16:38Comments(0)

2016年08月01日

再録599・国家章パッチ(3)





 今回はまたまた「正体不明」の羅列になってしまうが、こればかりはもう如何ともしがたいので大目に見ていただきたい。
 ロシア社会主義連邦共和国の国章でこれまたスポーツウェア用と思われる。ソ連時代のスポーツ大会ではもちろん国内各共和国代表が試合していたわけでおそらくこの頃のものだとは思うが、ロシアに関してはちょっと微妙な現実もある。三色旗はすでにソ連末期に制定されていたとはいえ、双頭の鷲の国章とロシア連邦の国名(Россиская федерация)が制定されたのは93年末、事実上94年までは国名も紋章もソ連邦時代ロシアのままだったわけなのだ。95年にウラジオストクに行ったときにまだ市庁舎にこの紋章がついていてびっくりしたものだ。…まあモスクワの中央電報局玄関には今なおソ連の紋章がついているのだが。
サテン地の刺繍にはちゃんと縁取りがなされており、裏には(不織布でなく)きちんと裏地がついている。
 これは宇宙服または救難飛行服(えらい違いだが)についていた国家章。ソ連時代には珍しく不織フェルト地に刺繍されている。
 これがまた正体不明で…。大佐・将官用軍服に使われるような綾織高級生地にこれまた豪華な刺繍が施されている。国際機関出向者用の何かなのかはたまた宇宙関係、試作品…ちょっとこの辺は保留ということで。
 1989年に試作されたソ連軍共通国家章パッチ。結果的に採用されなかったものだが、同デザインのものだけで4種類(赤一色プリント、フルカラーだがベース色違いなど)が確認されている。また、これ以外に「ベポ」風の盾形織刺繍(黒に金刺繍)も存在するらしい。

長々と書いてきたが、実はきっかけはak_ojisan氏のブログに紹介されていた海軍歩兵が(デンビル服で)写っている白黒記念写真なのであった。その部隊もしくは同期の流行だったらしく左腕に恐ろしく豪華な刺繍国家章(縁に「ソヴィエト連邦」のフルネームも着いている)をつけた兵士数名がそれぞれポートレートになっているのだ。
おそらくスポーツ服からの流用とは思うのだが紹介したパッチのどれとも似ていない。いつの日か正体がわかるといいのだが(まあ期待薄ではある)。  

Posted by Yakov at 16:36Comments(0)

2016年08月01日

再録598・国家章パッチ(2)




 本日所用につき以下略。まあ実際気の利いたコメントが付けられるようなパッチではないので仕方ないのだが。
 スポーツ衣服用のソ連国家章。これに関しては以前報道写真で見たレスリングウェアについていたものと同型なので間違いはないと思う。金糸でサテン地に機械刺繍された上品なものである。独軍マニアのように「ベポ」とか呼んではいけない。
 これまたスポーツウェア用…だと思う。宇宙飛行服にもこの手のマークが付くのであるがこのようないかにも、な綿地刺繍のものは宇宙服にはつけないと思う。
 前回のプリドニエストル共和国の分離元・モルダビア共和国(ソ連時代)の国章。多分スポーツ服用だろう。サテン地にちょっと雑なプリントがなされている。  

Posted by Yakov at 16:33Comments(0)

2016年08月01日

再録597・近隣諸国特別編




 南オセチアとアブハジアの国家承認記念、ということで沿ドニエストルのネタを。実は知人(友人の義理の父)がアブハジア人なので「国家承認歓迎」とかあまり熱心に(特にロシア語で)書くと友人から「お呼びがかかりそう」で怖いのだが。もちろんそういう理由でシンパシーは持っているのだが、さすがに義勇兵とかには行きたくない。
さて、肝心の沿ドニエストル。(ロシアがモルドバとの関係を推し量って)今現在は微妙な位置づけにあるのだが係争地という意味では今でもナゴルノカラバフ同様のгорячая точкаに間違いない。
 国境警備隊のパッチ。国章はソ連のものにかなりよく似ている(ソ連時代のモルダビアにはもっと似ているが)。以前内務省の帽章をみたことがあるが、緑色のペイントが目立つ点以外はほとんど「ホワイトメタルで作ったソ連民警大佐用」であった。
 迷彩服。なんとも気持ち悪い渦巻き迷彩で裁断はアフガンカ…と思うとさにあらず、変なプリーツの入った長い胸ポケット、背中についたベルトループなど微妙に異なった造りなのである。
 帽子はほとんどアフガンカであった。帽章は旧ソ連軍用がついていたが、独自の軍帽章が存在するかどうかは残念ながらわからない。ちなみに袖章は親衛部隊のものである。  

Posted by Yakov at 16:31Comments(0)