2008年12月25日
野戦食器(7)
今回はいよいよもって軍用でもなんでもない食器なのだが、こういう時には「野戦食器」と銘打っておいてよかった・・・としみじみ思う。野外で使えば皆野戦(<乱暴)。
スターリン時代に生産された食器の一例。パヴロフ市のキーロフ工場製で郡国民経済評議会・トラスト”ロスインストゥルメント”の飾り箱に入った贈答セットである。おそらくВДНХ:国民経済達成博覧会とかで販売されていたものだろう。
「スターリンゴシック」と揶揄された先祖帰り的な装飾過多とソ連モチーフの結合した不思議なデザインセンスである。・・・まあそうはいっても、筆者などあまりにも大量に見すぎて今では全く違和感を感じないのだが(笑)。
ナイフにはモスクワの風景を描いたエッチングが施された高級品なのだが、一本だけレニングラード意匠のナイフが混じっていた。・・・不良品?
この手のデザインはこの工場以外にも生産されており、様々な意匠が見られる。
画像はこのセットとは別に購入したナイフとフォーク(時々出回るのだ)のグリップ部分のアップだが、キーロフ工場製に限ってもバリエーションが多いのがわかると思う。これらは主に1950年代頭のものだ。
スターリン時代に生産された食器の一例。パヴロフ市のキーロフ工場製で郡国民経済評議会・トラスト”ロスインストゥルメント”の飾り箱に入った贈答セットである。おそらくВДНХ:国民経済達成博覧会とかで販売されていたものだろう。
「スターリンゴシック」と揶揄された先祖帰り的な装飾過多とソ連モチーフの結合した不思議なデザインセンスである。・・・まあそうはいっても、筆者などあまりにも大量に見すぎて今では全く違和感を感じないのだが(笑)。
ナイフにはモスクワの風景を描いたエッチングが施された高級品なのだが、一本だけレニングラード意匠のナイフが混じっていた。・・・不良品?
この手のデザインはこの工場以外にも生産されており、様々な意匠が見られる。
画像はこのセットとは別に購入したナイフとフォーク(時々出回るのだ)のグリップ部分のアップだが、キーロフ工場製に限ってもバリエーションが多いのがわかると思う。これらは主に1950年代頭のものだ。
Posted by Yakov at 17:30│Comments(0)