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Yakov

2016年07月29日

再録41・若きソビエトの軍服(1925-29)

 前回、航空隊の記章について少し触れたが、1925年には早くも制服ともども改定が行なわれた。今回は20年代の航空隊と騎兵について簡単に触れておきたい。

再録41・若きソビエトの軍服(1925-29)

1925年に制定された制服はカーキの開襟(英国式)服の上下、制帽であった。ワイシャツ及びネクタイもカーキ、記章は黒縁のスカイブルー。空軍のエンブレムは必須となった。(写真は無記章のままだが後述する26年式を参照されたい。また、技術・整備士の腕章が追加された(24年には気球科と軍事飛行科のみ)のもこの年。

再録41・若きソビエトの軍服(1925-29)

26年式のフレンチ。再び濃紺の制服が復活した。下には白ワイシャツと黒ネクタイと規定されているが、私物の柄物ネクタイを着用した例も多い。写真のものはオーダーものらしくかなり変則的な裁断だが、まあ飛行士は洒落者、ということで納得するしかない。
ちなみに25年式、26年式の混用状態はかなり長く続き、20年代終わりの写真でも両制服が同時に使用されていたのが確認できる。

再録41・若きソビエトの軍服(1925-29)

カーキ色の制帽のうち下が25年の航空隊制帽、上が28年に制定された全兵科(騎兵・騎馬砲兵を除く)共通の制帽。主な相違点は側面の換気穴である。その横は1929年式の騎兵・騎馬砲兵の制帽だが、これに統一されるまでは大変だった。

再録41・若きソビエトの軍服(1925-29)

その大変な制帽(1927年制定)。帝政期の連隊別に色分けされた制帽へのオマージュであろうか、全部で120以上のカラーバリエーションが採用されたのである。帽体とパイピングが騎兵師団ごとに定められ、鉢巻の色が所属連隊を示す「順列組み合わせ」の練習問題のような話である。それに一般の騎兵、軍学校、銃兵など共通規格の制帽を加えた結果が前述の色数なのだ。レプリカで揃えたとしても気の狂いそうなこの制帽、コンプリートしようなどという人間がいるわけも無いが。ちなみに画像の制帽の一部はレプリカだが、実物と思しいものも2,3個混じっているのが恐ろしい。
今のモスクワでは価格的にもはや到底手が出ない…。
写真左列下から騎兵科共通制帽(総合職等)、第7師団(サマラ)の工兵及び通信兵、騎馬銃兵、右列下から第6師団(チョンガルスク)31連隊、軍高等学校、11師団(北カフカス)88連隊の制帽となっている。
冬服その他20年代ネタは尽きないが、まあもう少し涼しくなってから、ということで。
(2006/8/17)



Posted by Yakov at 20:58│Comments(0)
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