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Yakov

2016年07月29日

再録43・重要!for your eyes only.

 珍しく敵性語(笑)の表題だが、二日酔いで頭が回らないので仕方ない(嘘)。昨日の来客、本日の「野暮用」といろいろあったためのお手軽記事なのだ。

再録43・重要!for your eyes only.

10年前に(日本の店で)在東独ソ連基地ルートから購入した航空スタッフカバン。サブバッグ、本体ともに紐を通して封蝋(実際には粘土を使用することも多い)するスペースがついている(革の円形部分。カバン本体は名札の裏に封蝋スペース)。全体がキルザ(ブーツに使用するキャンバス製人工皮革)なので恐ろしく重い。
まあ重要書類カバンに鍵と封蝋をつけるのはどこの国でもやっているだろうが、ロシア・ソ連はこの手の封印が特に息長く続いている国で、現代でも公共施設(図書館、博物館等)では最後の退室者がドアに紐と粘土(型押しスタンプは別の場所に保管)で封印するシステムが生き残っている。実は飛行用計算尺や分度器を収めるプレートがあったはずだがどこかに入り込んでしまった。

再録43・重要!for your eyes only.

年代不明の本革製カバン。前の所有者が(面倒だからか?)封印部をカバーする革タブを取り去って使用していたらしい。止め具や型押し革の特徴は50-60年代といったところだが製造年を示す布タグが失われていたのが残念である。

再録43・重要!for your eyes only.

合皮製のカバンだが、全体が袋のようになっていて上端を折り曲げて金具で止める特異なデザイン。ネームプレートがあるので公的機関で使用されていたのは間違いないが、革タブの構造などかなりぞんざいな造りである。軽量なのが救い。

再録43・重要!for your eyes only.

これはまたより後世のものだが留め金に鍵がなく、封蝋スペースだけがご立派な造りである。一般人には無価値だが管理は必要な書類でも収納するのだろうか(適当)。構造は前掲のものと同じ「折り曲げ式」だ。キルザ製よりはましだがそれなりに(無駄に)重い材質である。

封蝋スペースのない官用とも私物民間用ともつかない革鞄、郵便用の布製集配カバンなどこの手のネタは尽きないが、まあ「機密もの」という位置づけで今回紹介した次第。
これらのカバンはコレクションというより実用品として持ち歩いているのだが使うたびに剥がさねばならない封印をするのは(帝政時代の封蝋など恐ろしくて使えないものは持っているものの)お遊びにはあまりにもったいなく、専ら油粘土に30-50年代の封印スタンプを押している。まあ変態の道楽だから仕方ないか…。
(2008/8/20)





Posted by Yakov at 21:12│Comments(0)
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