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Yakov

2016年07月30日

再録171・夏帽(2)

 突発的にはじめた項目なのだがそれなりにネタがあるというのが恐ろしい。

再録171・夏帽(2)

以前日露戦争頃の夏制帽を紹介したが、これは帝政期の警察官制帽。グルジアの映画会社のスタンプが押してあり、帽子自体は間違いなく当時のものと思われる。径時変化で汗止めがボロボロだが・・・。当時の巡査制帽は都市の紋章が入ったりなんなりで非常にややこしく、正直言ってこの帽章が正しいかどうかは不明。ただ帽章のピンが腐りかかっていて外すのに忍びない・・・。まあなんというか以後の研究課題である。

再録171・夏帽(2)

ソ連の民警は1930年代初めから全体が白色の夏用制帽を導入した。それ以前は普通の制帽に防暑カバーをつけたようなスタイルだったのだが。鍔に細かいステッチが入っているのが特徴である。

再録171・夏帽(2)

1940年になると通常制帽に防暑カバーをつけるスタイルが軍、警察、治安機関などその手の機関で一般的になる。写真の例は当初から夏用制帽として作られたタイプで、カバーをずらして内部を露出させてみた。まあ戦後の海軍制帽でもお馴染みのスタイルで、普通の制帽にカバーをかけるタイプとこのタイプとが並存している(まあ出費を抑えるには冬用+カバーの方が都合がよいわけだが)。

再録171・夏帽(2)

これは1926年型とも民警30年代型とも付かない鵺のようなスタイル。まあ政府高官がメーデーなど夏期に被っていた帽子は大抵このような曖昧なフォルムだったりするのだが。製造時期はおそらく戦前であるということしか判らない(パイピングを欠くので41年以前であろう)。
(2007/2/5)



Posted by Yakov at 21:07│Comments(0)
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