2016年07月31日
再録438・武装警備員(1)
本日急な来客で手間取ってしまったが永年の懸案事項であった武装警備員を。人形アニメ・チェブラーシュカで動物園の警備をしていた老人(70年代の段階でモシンナガンを背負っていた)のように軍服まがいの制服を着てはいるもののまったくの別組織である(自室警備員とかではない)。
ソ連の役所や工場の武装警備員は必ずしも同一の制服を身につけていたわけではなく、記章・帽章など同時代でも結構いろいろな種類がある。それもあって結構難儀なジャンルであるわけで正直私のコレクションも完全なものとは程遠い。それでもまあ見当のついたものからボチボチ…という感じで進めて行きたい。
67年製の指揮官用制服(65年改定型)。紺色と黒の2種類を入手したが製造上のバリエーションなのか見当がつかない。襟章の他肩章ループが着いているのだが、ロシアのマニアも襟章の資料しか見た事がないようで、まさに謎アイテムである。…肩章ループを取ると1932年式鉄道員制服によく似ており、いずれ改造される運命にあるのだが…。
製造年不明だが60-70年代の製品には間違いなかろう。ポケットが上二つのみ(しかもフラップのみ露出型)、襟章が同時代の陸軍型と言うところが相違点である。
階級章は35年型の陸軍襟章によく似ているが七宝がなく金属地肌がむき出しである。三角形(下士官)、正方形(尉官)は陸軍用よりふた回り小さいが長方形(上級指揮官)は陸軍用と同寸法。七宝を入れて軍用に化けてしまったものも多いのでは(ロシアのリエナクターならやりそうなことである)。ボタンは65年型だが、後の時代には陸軍風の槌鎌つき星にライフルクロスが加わったボタンに変わっていく。
この項も休み休みの連載になると思う。
Posted by Yakov at 21:55│Comments(0)