2016年07月29日
再録27・ドンコサック
民警の項目で少し触れたついでにドンコサックについても紹介しておこう。ただし、今回はソ連軍軍服が肩章スタイルになる前、1936年式についてであるが。
最初はドンコサック独自の太線入りズボンである。写真のものは明らかに1960年以降の生地で出来ておりドンコサック合唱団あたりの衣装の可能性もあるが、帝政から引き継がれるшароварыタイプの特徴を正確に示している。通常のブリーチタイプの乗馬ズボンと違いゆったりとした長ズボンの裾をブーツに入れるスタイルである。ただし兵・下士官の官給品は通常タイプの乗馬ズボンに赤線を加えたスタイルであり、すべてこのタイプを着用していた訳ではない。
казакинと呼ばれる詰襟服で礼装・常勤装備である。ベルト等の装具は通常の騎兵用で(兵用のYサスペンダーなど特徴は多い)クバンやテレクコサックと異なりカフカス式ベルトは通常使用しない。
写真は旧タイプ(40年まで)の袖章をつけた大尉で40年式の騎兵兵科章が付いているが購入時よりこうなっていたので仕方がない(無理に外すとピンが折れるのだ)。
同じく野戦用。常勤用と近いスタイルで(クバン等の裁断により近いが)で「山岳民族騎兵部隊」用野戦服とは裁断が異なる。劇場か映画会社で描かれたと思しいステンシル兵科章が付いているが(面白いので)そのままにしておく。
制帽およびバシュリーク。いずれ撮影しなくてはならないのでまとめて写したが、上がドンコサック用、下が一般騎兵用。クバンやテレクコサックは通常クバンカ(毛皮帽)を身に着けるが、制帽着用時は通常の騎兵用を使用することになる。以前にも紹介したバシュリークだが、下から帝政タイプ、テレク用、クバン用、ドンコサック用である。規定上は指揮官用の場合暗色の縁取りが金線になる。
ドンコサックはパパーハ(毛皮帽)も使用するが今回図版は省略した(いや、虫食いが…)。
例によって続編は気が向いた時にでも…。
(2006/8/1)
最初はドンコサック独自の太線入りズボンである。写真のものは明らかに1960年以降の生地で出来ておりドンコサック合唱団あたりの衣装の可能性もあるが、帝政から引き継がれるшароварыタイプの特徴を正確に示している。通常のブリーチタイプの乗馬ズボンと違いゆったりとした長ズボンの裾をブーツに入れるスタイルである。ただし兵・下士官の官給品は通常タイプの乗馬ズボンに赤線を加えたスタイルであり、すべてこのタイプを着用していた訳ではない。
казакинと呼ばれる詰襟服で礼装・常勤装備である。ベルト等の装具は通常の騎兵用で(兵用のYサスペンダーなど特徴は多い)クバンやテレクコサックと異なりカフカス式ベルトは通常使用しない。
写真は旧タイプ(40年まで)の袖章をつけた大尉で40年式の騎兵兵科章が付いているが購入時よりこうなっていたので仕方がない(無理に外すとピンが折れるのだ)。
同じく野戦用。常勤用と近いスタイルで(クバン等の裁断により近いが)で「山岳民族騎兵部隊」用野戦服とは裁断が異なる。劇場か映画会社で描かれたと思しいステンシル兵科章が付いているが(面白いので)そのままにしておく。
制帽およびバシュリーク。いずれ撮影しなくてはならないのでまとめて写したが、上がドンコサック用、下が一般騎兵用。クバンやテレクコサックは通常クバンカ(毛皮帽)を身に着けるが、制帽着用時は通常の騎兵用を使用することになる。以前にも紹介したバシュリークだが、下から帝政タイプ、テレク用、クバン用、ドンコサック用である。規定上は指揮官用の場合暗色の縁取りが金線になる。
ドンコサックはパパーハ(毛皮帽)も使用するが今回図版は省略した(いや、虫食いが…)。
例によって続編は気が向いた時にでも…。
(2006/8/1)
Posted by Yakov at 17:16│Comments(0)