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Yakov

2016年07月30日

再録71・コサック・カフカス編2

 永らく放置してきたが、少し涼しくなったので(?)コサック紹介を再開する。今回はテレクコサックを中心に。

再録71・コサック・カフカス編2

テレクコサック礼装も、基本的にチェルケスカを着用する。チェルケスカ本体はグレー、内着のベシュメートは青色である。また、フード・マフラーとでも言うべきバシュリークも青色。写真は1940年式の少尉であるので本来はバシュリークの縁取りが金色、となるようだが野戦着用時(着用例が非常に多い)まで徹底されていたわけではない。胸のガジェリは銀色に塗装した木製だが、この程度の簡易装備はざらに見かける。規定上は士官はカフカス式の銀製、兵下士官は彫刻のない金属製、のはずなのだが。

再録71・コサック・カフカス編2

兵用仕立ての内着。騎兵科の襟章を乱暴に切り取った跡が残っている。互い違いに掛けるホックの数が半端ではなく、実は欠損した部分の修繕がまだ終っていない。露出した襟元と服本体の日焼け跡の違いが「歴戦」の跡を示している(まあ映画会社の倉庫で永く眠っていただけかもしれないが)。

再録71・コサック・カフカス編2

これがブルカと呼ばれる羊毛マントである。これはクバンコサック用だが基本的に大差はない。伝統的なカフカスのマントであるが、当然都市生活向きのものではない(これを着てモスクワをうろついている人物を数回見かけたこともあるが)。
かつてクバン・テレクコサック部隊長であったジューコフ将軍が制服の上にこれを纏っている写真もある。なんというかすさまじい代物だが毛足の長い羊毛をプレスして作った一種のフェルトで、見掛けほど重いものではない(もちろん嵩張る)。

再録71・コサック・カフカス編2

クバンカの一例。アストラハン毛皮製で、トップの色がクバンは赤、テレクは青となり、十字型の縫い取りは将校が金、兵下士官が黒、となっているがまあいろいろな使用例がある。ドンコサックのパパーハは未だ見つかっていないので(家のどこかにはある)またの機会に。
手前に見える袋には銀製のガジェリが入っている。細密な象嵌が施されている上に銀製とあってはいろいろ難儀をするコレクションである。

帝政のコサックなどネタは多数あるのだが、これまたしばらく間をおいて再開しよう。
(2006/9/13)



Posted by Yakov at 02:23│Comments(0)
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