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Yakov

2024年11月20日

一次戦水筒補遺

 ちょっと依頼があって真剣に一次大戦前の装備を調べ直している。



帝政ロシアのアルミ水筒、ときどき体にあたる部分の凹みがなく、まん丸いものを見かける。何しろ雑な業者が多いので(べこべこに凹んだ水筒に水を入れて冬場外に放り出しておくと凍って膨張する)放置し過ぎたのかと思っていたら(ソ連製でそういうのを見かけたら大体それだ)最初からこの形の1910年タイプらしいと発覚した。まあ資料の読んでいなかったとこに出ていたのだが。



製造刻印。年号は見えなかった。



カバーつきのこれもそうだろう。カバーがレプロかどうかは微妙。  

Posted by Yakov at 20:05Comments(0)

2024年11月19日

普通のマトリョーシカ(18)

 日本の骨董市でまた見つけた。



黒髪ではないものの、セミョーノフ風?みたいな正統派マトリョーシカ。高さ25センチくらいで7個入り!なのに安かったのでつい買ってしまった。筆者はデカくて安いとつい買ってしまうわけだが、どうも舌切り雀の意地悪婆さんのような末路を辿る気がしてならない。まあ家の中がすでに天罰が下ったあとみたいになっているのだが。いのります。  

Posted by Yakov at 19:35Comments(0)

2024年11月18日

医療・衛生(103)

 まあ空き瓶マニアの暴走のようなものだが。



日本の骨董市でグルジアで買って来たというディーラーから購入。そんなに安くなかったが、マニアなのでしょうがない。元の中身は白い粉だったというのでヤンデったらiod-hypersolumというアテローム性動脈硬化症の調整薬であった。薬瓶だけなら帝政含めて何個もあるが、ソ連のラベル付きは珍しいのでつい…。業の深い趣味である。瓶は洗ったらしく残留物はなかった。  

Posted by Yakov at 19:06Comments(0)

2024年11月17日

偉人(9)

 レーニンをこの分類にしてしまうとこの項目が脹れあがるのだが。



同じようなデザインが多いのでちょっと確認したが、ペテルブルク、フィンランド駅の銅像で良さそうだ。手の辺りが違う気もしたが、2009年に爆破未遂があった時の手の形はこれだった。英国製装甲車の上に立つ有名な銅像である。  

Posted by Yakov at 21:32Comments(0)

2024年11月16日

続・時計ネタ(23)

 ノラホルカでの買い物で。



ホフロマ塗りの壁掛け時計である。民芸小物としてはよくあるパターンだが、結構デカい。直径30cm越えであった。ふ~ん面白いねえ、くらいのつもりでいたら終了を前に世間のしがらみで買う羽目になった。時計はヴェスナ(春)ブランドの電池式だが、薄々予想してた通り壊れていた。市販のムーブメントに交換しなければならない。。。壁に掛けさえすれば場所は取らないのだろうが。  

Posted by Yakov at 19:50Comments(0)

2024年11月15日

観光地(115)

 観光地ネタが続くが、撮り溜めた画像の都合なのでネタ切れという感じでもない。



表面にかかったレジンがやや劣化して読みにくいが、ウラジーミル州のヴォルガとオカ川の間、古都ゴロホーベッツの市章である(1781年の師匠とわずかに異なるだけでほぼ同じ)。名前の由来である「えんどう豆」の苗が下半分に見えるが、最初『何の象形文字か?』と思ってしまった。2007年御の改定ではほぼ全部がえんどう豆の苗になった。といっても農業の街というわけでもない。
フィン・うゴール族が住んでいた土地がスラブの街となったのが1168年、モンゴル襲来、大動乱でのポーランド人、ウク系コサック襲来など動乱の地であり要塞を少し移動移設したりもしたようだ。
安定してからは商業的発展、造船業の発展、と工業都市としても発達していった。  

Posted by Yakov at 19:10Comments(0)

2024年11月14日

観光地(114)

 前回と割と近い場所で。



1628年建設のシベリアの一大都市、クラスノヤルスクである。文明の歴史は古く、35000年前の発掘品が出土している土地でもあるが。先住民はともかく、ロシア人がここに到達したのは1608年頃とされている。コサックが中心となったシベリア開発の典型で木造の城を建て、何度も改築されるとともに街として発展していった。モンゴル系キルギス軍による包囲、反乱など17世紀は動乱に襲われたわけであるが。18世紀には工業発展と教育面でも大幅に進歩し、現代にも続く基礎がつくられた。19世紀にはデカブリストで有名になり、20世紀にかけては鉄道関係と、歴史好きにはたまらない街である。  

Posted by Yakov at 20:21Comments(0)

2024年11月13日

観光地(113)

 またちまちまとこのネタで。



クラスノヤルスク州の街、イガルカの市章バッジ。1928年にできた輸送港が始まりで31年から市に昇格した。エニセイ川に面した場所で石油輸送ほかかなり大きな港である。この当時の市章のように。林業、製材も盛んであったのもわかるが。現在の市章はクロスした2タイプの錨で、港一推し、という感じだが。シベリア内陸だけに寒暖差は激しいが、平均すれば寒冷地には違いない。  

Posted by Yakov at 19:32Comments(0)

2024年11月12日

レプリカ肩章(2)

 思い出したようにこのネタ。



新造ではあるのだが、原反の出どころがはっきりしないNKVD後方支援部隊(この場合法務将校)の肩章。医療部隊と民警(織りのパターンが違うのだが実のところうやむやに混在している)もこのサイズである。この7-8年で仲間の映画衣装コンサルタントが織物工場に肩章の織りを大量に発注したおかげで映画用記章がだいぶ豊かで安価になったのだがどうしても織りが化繊比率が増えて触るとバレバレだったりする。これとは別にコサック用品ショップが主に金属織りの各種金線を売り出してくれて映画業界とコサック諸氏は嬉しくてたまらないのだがこの肩章のような絹織(実際には綿生地っぽいのも多い)は幅から言っても需要が少ない事この上ないのにモスクワ~ペテルブルクのミリタリーマニア界では90年代からこのタイプの肩章が多数流通しているのである。どこかからソ連時代の原反を大量に発見した奴がいるのかと疑っている。日本ではほぼ筆者にしか需要がない気がするが。  

Posted by Yakov at 20:02Comments(0)

2024年11月11日

謎十字。

 今回はアタリを付けて買ったのに予測が外れっ放しのものを。



日本の骨董市で(しかも数百円)買ったのでそもそもの何の保証も情報もないわけだが、下から上にぶっささった剣、月桂樹の葉、中心のヘルメット兵士をみてチェコ加ポーランド辺りのミニチュアメダルと思ったわけである。あの辺の国ならリボン(たいてい正規メダルもミニチュアもリボン自体は同じはずである)みればわかると思ったのだが。



裏面は昇る太陽のデザインだが、そもそも文字が読めない。かなり精度の高いルーペで見たのだが、どこにある文字もどうにも読めるような形ではないのだ。これは本章見ないとどうしようもない、と諦めた次第。ご存知の方はあられるだろうか…  

Posted by Yakov at 21:08Comments(0)

2024年11月10日

観光地(112)

 バルト三国(一山いくら的なくくりだが)のネタで。



ラトビアにあるトゥライダ城のバッジ。ピンの向き的に文字が横になるが、まあラトビア人のすることなので…。1214年に当地の司教ありベルトの命により着工し、ちまちまと16世紀までかけて建設され、火事で焼ける、ナチドイツの爆発物集積所になるなどを経てソ連時代も建設が続いた。
城とか要塞のうち、ザモク(錠前の意味もある)に分類されるせいなのか、城の鍵が描かれているのが何というか駄洒落っぽい。…  

Posted by Yakov at 20:07Comments(0)

2024年11月09日

観光地(111)

 だいぶ冷えてきたが、テーマは避暑地である。



ロシア南部、クラスノダール地域に属するゲレンジクの観光バッジである。亜熱帯のリゾート市でリゾート地として特別行政地区にもなっている。年間を通じて冬と感じるのは数日だけ、と書いてあるのでよく見たら地域の全域でいえば平気で零下20度くらいになっているのでロシアにおける冬の概念が特殊であるのには注意されたい。全体として温暖なのは間違いないが。  

Posted by Yakov at 20:33Comments(0)

2024年11月08日

十月革命シリーズ(9)

 このシリーズは無限に続くが、まあ昨日が特殊な更新だったので。



色つきの透明アクリルだと思うが、レーニンを綺麗にまとめている。



これもそのパターンだが、ちょと選んだ画像が怖い。しっくりハマってはいるのだが。  

Posted by Yakov at 19:31Comments(0)

2024年11月07日

С Праздником!

С днём великой октябрьской революции!
ということで今日は友人たちとロシア料理を食べに行くのでこの時間の更新である。



流石に当時の旗という訳にもいかず、1940年代初めくらいのものだが。国内戦の象徴ブジョノフカも交通GPUのものだがまあご容赦下され。
万国のプロレタリアート団結せよ!



の文字が見える旗の全景はこれ。いよいよ展開する場所がなくなって屋根に載せて撮った。

皆さま、よい祝日を!  

Posted by Yakov at 16:49Comments(0)

2024年11月06日

観光地(110)

 見たまんまの地名と紋章なわけだが。



プスコフに近い古都(1166年)、ヴぇリーキールキー(偉大なる弓)の紋章である。見たまんまでかい弓が意匠で、ソ連以来頻繁に紋章が変更されるロシアには珍しく今もこの紋章である。由美は語源的には川沿いの湿地とかを指すらしいがリトアニアその他の侵略者との戦いの地でもあり、戦闘的栄誉の地、として位置づけられている。  

Posted by Yakov at 19:50Comments(0)

2024年11月05日

近隣国(183)

 またセルビアで。連邦構成共和国ではないので昨日の諸民族統一の日、には絡めず。



帽章のようなバッジと一緒に買ったセルビア国旗バッジ。付け根に文字が彫ってあるように見えるので今日高倍率のレンズで見たが、単為文字っぽいだけの鋳造跡っぽい。考え過ぎであった。さて、スラブ三色旗である現セルビア旗、ロシアで各官庁や公的機関が新規マークを考えている時期に自国のロシア国旗を上下逆、この配色にしているものが結構あった。まあ新規改訂の時期はそういうものなのであろう。  

Posted by Yakov at 19:35Comments(0)

2024年11月04日

動物シリーズ(7)

 本日ノラホルカにご来場の皆さま、ありがとう7ございました。今日はさらっと平常運転。ロシアでは民族統一の日、なわけであるが。



ロシアの狩猟がテーマの食器(杯とかハンター用スキットルなど)のモチーフによくなっているヤマウズラとかシャコとかの類だと思う。鳥類に疎いのでよくわからないが、まあその辺の近縁種であろう。七宝で作ったようなデザインがいい感じだ。  

Posted by Yakov at 20:43Comments(0)

2024年11月03日

民芸小物(6)

 明日は秋葉原ハンドレッドスクエアでノラホルカに出店。もちろん準備は今からするのである。
さて、民芸細密画とは違うのだが、塗り製品ということで。



日本の骨董市で発見したニコライ2世の塗小箱。実は2年ほど前に気づいていたのだがちょっと値段が折り合わず、ずーっとちらちら見ていたのだが値札が貼りかえられた機に購入した次第。塗箱はバレフのように細かい金塗りが施されて良い出来だが、ニコライ2世像は印刷を貼って金で加筆したものだと思う。金をケチって購入を渋っている間に日光で退色したらしく、赤い部部分が皆白っぽくなっている。1882年式制服(近衛第4皇帝家拝命銃兵大隊)の赤いパイピング、帯、聖ウラジーミル勲章のリボンと本体が脱色したおかげでゲオルギー勲章と見誤ってしまった(笑)。G.マニゼルによる元の肖像画が有名なのでもろバレである。まあ退色する前に買っておけばよかった気がしなくもないが。
箱の製作は90年代だと思う。  

Posted by Yakov at 18:56Comments(0)

2024年11月02日

防寒小物(33)

 このブログではワレンキ(ヴァーレンキ)についてネタ的に触れるばかりで一般的なものをまだ紹介していなかったと思う。



圧縮フェルトで一体成型された防寒靴「ワレンキ」である。ロシアの厳寒期にはなくてはならないものだが、雪が積もっていないと丸い底のおかげで転倒必至、さらに雪解けすると水が浸みるので本当に厳冬専用のオーバーブーツである。転倒や水浸み対策にゴム製のオーバーシューズ(オーバーブーツのオーバーシューズということになる)ガローシャというものがあるhttps://voenkom.militaryblog.jp/e786035.html
わけだが。時々ワレンキの下部にゴムが溶着されているガローシャ一体ワレンキというのもあり、都市部ではそのほうが有用だと思う。
某所で資料用に欲しいらしいのでモスクワから一時帰国した某氏に子供用の小さいものを持ってきてもらった。大人用だとトランクがそれで埋まってしまうので(笑)。  

Posted by Yakov at 19:42Comments(0)

2024年11月01日

偉人(8)

 久々に銅像。



日本の骨董市で掘り出してきたカールマルクスのブロンズ像。当ブログ的にはドイツ人、ということで扱いはよくないのだが、何故紹介するのかというと…



1969年、トムスキーによる原型、ソ連製なのである。今後ロシアでマルクス像が作られることもなさそうなのである意味貴重である。  

Posted by Yakov at 19:42Comments(0)