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Yakov

2009年12月11日

ベレー帽(2)

 順当に進めるなら空挺ベレーの年代別変遷とか内務省ベレーとか国境警備以下略・・・と行きそうなものだが、気まぐれブログなのでいきなり謎アイテムを紹介するのだ。



ひょっとして知らないのが筆者だけだったらどうしよう・・・とちょっと不安になっているのだが、カーキにスカイブルーパイピングのベレー帽はソ連時代の規定では存在しなかった・・・と思われる。
新生ロシアまたはその過渡期にはわけのわからない装備が大量に作られたような気もするのだが、この製品では(ラベルが6~70年代風なところもさることながら)、汗止めの合皮からなにからロシア時代のものとは思えず、明らかに工場生産品なのである(パイピングも後から足したようには見えない)。
デザイン的にはデンビルが思いつきそうなものなのは置いといて(笑)。
明らかに使い込まれているのも謎で、ソ連時代の記録映像では(少なくても筆者は)見たことがない???

・・・申し訳ないが、この件は投げっぱなしである。



内務省ベレーについては後日紹介するが(写真を撮り忘れていたのにいま気がついた)、ソ連最後期から(90年と91年の刻印を見たことがある)カーキウールのベレー帽が内務省軍の兵下士官限定で導入されている(その後も臙脂・カーキが併用されているのでややこしいのだが)。
で、おそらくそのヴァリエーションであろうと思われるのがこのカーキキャンバスのベレー。
民間の作業用ベレーにはほぼ全て汗止めがないのだが、これは完全に軍型の裁断となっている。
ちなみに裏の工場印(逆三角に変形したベンツマークのようなもの)は刑務所(内務省管轄)で作られたとの表記である。自給自足?
  

Posted by Yakov at 17:12Comments(0)

2009年12月10日

デンビルの逆襲(10)

 思い出したようにデンビルネタ。汲めども尽きぬ泉というかなんというか・・・「星の街」に行ったときには友人と博物館職員(女性で軍務経験はない)と3人で「これまでに見た一番馬鹿なデンビル服」の話で盛り上がったほどロシアではメジャーな話題なのである(<適当)。





海軍の定番・コムソモール章の「台座」である。この例では潜水艦でかなりよく作りこんである。ま、モチーフはあまりに「そのまんま」なのだが。ソ連の潜水艦長章がモデルなのかもしれないが、艦上勤務時につけていたら艦長にマジで殴られそうな気がする。



こりゃまた大仕事、バックル切削系である(<今つけた名前だが)。見た目より根気の要る作業なのだが、いまいちインパクトに欠ける・・・というのが涙を誘う。



根気の要る作業、という点では負けてはいない。「星の街」での雑談にも出てきた針金(多分ばらした電線)を准尉(&任期延長兵)用肩章の織目に通した・・・というかぶち込んだ「ラメ系」肩章。
インパクトも申し分ないが、正直な感想は・・・というと、「あんた馬鹿ァ?」に尽きるのである。  

Posted by Yakov at 17:12Comments(2)

2009年12月09日

ベレー帽(1)

 なんともアバウトな表題だが、お察しの通り、回数が進むにつれてスタンダードなネタからどんどん遠ざかっていくと思う。


・Реконструкция

いきなりこれか?という気もするが、1967年の革命50周年軍事パレードに登場したラズベリー色の空挺ベレー。記章はついていなかったため、初期型の将校及び兵用の帽章(パーツが分離式)とペンネント(再現)を並べてみた。
67年のパレードでは海軍歩兵型の三角ペンネントが付けられていたようだが、パラシュート型のペンネントがこの頃に別途制定されていた。
これについての命令書は某図書館で見つけたものの交付年を写し忘れた為(苦笑)後日補足する、ということで。


・Реконструкция

1970年製の空挺ベレー。ラズベリーベレーはあっさり廃止、1968年の軍事パレードではお馴染みのブルーベレーが制定されたわけだが、当初はパレード用に「パラシュート型」ペンネントが制定されていた。実際のところいつまで使用されていたのか「忘れた」ので後日某友人に聞いておきたい(他力本願である)。当然のことだが、写っているペンネントはテキトーに作ってみた「着用見本」である。
さて、中古のベレー帽だと汗を吸って全体がフニャフニャになってしまっていることが多いが、新品のうちはこのように全体がぴっちりと「エッジが立っている」のがわかる。帽子の前半分全面にパット、というか芯材が一枚縫いこまれているためなのだが、(デンビルよろしく)これにさらにボール紙の芯を(勝手に)入れる兵隊も時々見かける。


Колекция "REDARM"-а

これがその実物、某フォーラムの有名人、REDARM氏(もちろんHN)のコレクションである。
実寸を示すため、定規と一緒に写した写真もあるのだがそれを載せないところが筆者の意地悪なところである(笑)。



  

Posted by Yakov at 18:17Comments(0)

2009年12月08日

コサック、みたいな?(2)

 今回はコサックと似て非なるものから。





以前にも書いたが知人に騎馬警官がいる(あまり個人情報を出すとアレなのだが非常に破天荒な性格)。
そいつからこの「現代ロシアの騎馬警官連隊礼服」を(文字通り)もらったのだが、同席していた友人のマニアの前で「これは現代の服だが、規格は帝政騎兵の正確なコピーだ」などといってしまったためその友人はその後約一ヶ月の間、変なものや出来の悪い複製を見るたびに「おお、正確なコピーだ」と底意地の悪い冗談を言い続けていた(笑)。
黄色のパイピングはオレンジに近い配色で金糸織も現代のアルミ糸だが、まあ「帝政の服を意識した」程度の服ではある(コサックの服には似ていないが)。黄色パイピングのズボン、ソ連型の礼装ベルトを組み合わせて着用する。騎馬警官はソ連時代も一貫してコサック型サーベル(シャーシュカ)を使用していたわけだが、この部隊の場合、剣吊りは(金糸でなく)革製のものを使っているようだ(実際のパレードを見たわけではないのでこの件は推定)。
写真は後日になるが、騎馬警官はソ連軍型の6つボタン騎兵外套(ボタンはロシア規格だが)をそのまま使用し続けているようだ(民警型は5つボタンで袖の折り返しがない)。





これは多分映画用だと思われる帝政型ドンコサックのカザキン。ソ連型は襟章式しか存在しないので(現地改造した例が皆無とはいえないが)自然そういうことになる。身体にぴったりした裁断が「粋」なはずだがこの服は裏地がキルティングでパンパンになっていてまるで肉襦袢である。痩せ型の俳優が恰幅よく見せるための服なのか、冬季用(笑)なのかなんとも微妙・・・。
幅広ストレートのズボンはバイカ生地製でなかなかよい感じだ。
  

Posted by Yakov at 17:31Comments(0)

2009年12月07日

コサック、みたいな?(1)

 相変わらずふざけた表題だが、映画用レプなのかゲ現用コサックなのか、冗談なのかマジなのか・・・といった微妙なものを中心にまとめてみた。





これはまあ、疑問の余地なく映画(あるいは劇場)用の小道具なのだが、内着(ベシュメート)とチェルケスカが一体になっていて着替えが非常に楽な手抜きアイテムである。色合いはクバンコサックに典型的なアレなのだが、肩章がグッサール(軽騎兵)的な組み紐でありながら微妙にパターンが異なる変なものになっているのがSF(ちょっと不思議)。二次戦のROAとかの肩章とも違うようだし・・・まあ「適当につけた」というのが順当な様な気がする。



おそらく現用コサックの服だと思うが、購入時にボタンが前の3個以外取り去られており、記章もついていなかったので本当のところはよくわからない。もともとついていたのはソ連末期のコサック勃興期によく見られた真鍮プレス帝政紋章入りだったので、軍事組織として服装規定が確立する前の「にわかコサック、なんちゃってコサック運動家」のものかもしれないのだ。
変に現代化した胸ポケットとかはエリツィン期のコサック制服に取り入れられたものだが、工業的仕立てとは微妙に異なる???なものなのだ。



相当前に購入したドンコサック制帽だが、ロシア軍将校用を小型にした(というか普通より下側まで縫いこんだ)つば、帝政末期の流行にのっとったシルエット、ソ連将官用に準じた高級な内装・・・と「宵越しの金はもたねえ」的なキレイ系制帽である。・・・ま、買ったときは投売り状態だったのだが(笑)。  

Posted by Yakov at 17:36Comments(0)

2009年12月06日

続・映画用衣装(2)

 昨日と全く同じ理由で簡易更新。







映画コンサルタントの友人宅で、映画第9中隊の考証を行なった別のコンサルタントと知り合った。
そのコンサルタントが監修したアフガン現地人の民族衣装である。丈長のプルオーバーシャツと幅広ズボンの組み合わせでブルー、グレー、黒の三色を購入してみた。パシュツーン帽まで複製を作ったようだが、日本のほうが本物が手に入りやすいのでこの辺には余り食指が動かない。
映画小道具なので、エアブラシで汚しがかけられているのもあった。

発注者がいうには、ブルーの上着は第一次大戦のドイツ軍によく似ている(当時はズボン下だけでパンツを履かなかったため、裾が非常に長い)ため、ちょっと大量に作ったらしい。  

Posted by Yakov at 22:32Comments(0)

2009年12月05日

小熊のミーシャ(4)

 本日は某バザーで多忙なため(実は飲み会で忙しかっただけだが)簡易更新で。



1980年版オーデコロン・"タリスマン"のデッドストック。「お守り」という商品名なのだが、オリンピック用にわざわざ作られたブランドなのだか既製品の特別ヴァージョンラベルなのかはよくわからない。

(筆者的に)オーデコロンといえば酒代わり・・・というイメージが定着してしまったもので、現地の友人に「美味しくないから中身が残っていたのだろうか?」と冗談を飛ばしたら、「80年にはウォッカがいっぱい飲めたから、オーデコロン飲む奴なんかいなかった」・・・とマジレスされてしまった(苦笑)。
まあそりゃそうだ。国民に多大な負担をもたらした、という意味では、現代ロシアでゴルバチョフとエリツィンの評判が最も低い、というのが伺える話である。



オーデコロンの次に持ってきたのに他意はない。高さ5cmにも満たない小さな陶器のショットグラスだが、なかなか可愛らしいミーシャが繊細なタッチで描かれている。やれば出来るじゃないか、ソ連人(<どこの共和国製かよく判らない)。高級品にはそれなりに魂を込めている、ということだろうか。

モスクワ五輪ネタはまたまた大量に仕入れてきたので、気が向いた時にでもまた続編を、ということで。



  

Posted by Yakov at 22:14Comments(0)

2009年12月04日

小熊のミーシャ(3)

 前回ミーシャネタを紹介したのは某ユーラシアバザーの頃であった。今週末もまた経堂でバザーがあるので非常にバタバタしているのだが。



今回厳選して買ってきた80年当時のミーシャキーホルダー(の別ヴァージョン)。何かを企んでいるような目つきの奴とかいろいろあるが、ブルーの奴はなんというか絶望的に似ていない、というか似せる気もない、という佇まいである(まあ色がブルーというだけでもうダメだが)。
それでも五輪マークがついているのでやっぱりあのミーシャ・・・(絶句)。
キーホルダー部分にも結構ヴァリエーションがあるのが見て取れると思う。

で、なぜわざわざ「厳選」と断ったかというと・・・。







毎週恒例のバッジ交換会に、知り合いがたまたま(気まぐれで)持ってきたキーホルダーだけでこの騒ぎである。全金属製の奴やらなにやら、多分これ以外にも物凄い数がありそうである。
バッジに至ってはもう・・・。チェブラーシュカバッジすら(筆者が見かけただけで)40種類は軽く越えるのだから、全部集めようと思ったら全人生を費やすことになりそうである。



・・・とかいって放り出すのもなんなので面白いものをちょっとだけ。
物凄く無気味な表情のミーシャと射撃競技(押し込み強盗にも見える)ミーシャ。
わかりにくいと思うが、射撃競技のほうはちゃんとマルゴーリン拳銃を持っている。・・・拳銃マニア以外の方にはスターウォーズ第一作でレイア姫が持っていた銃、といったほうが判り易いかも(笑)。


・・・まだこのネタは終らない。

  

Posted by Yakov at 18:06Comments(0)

2009年12月03日

続・山岳装備(2)

 予定していた小熊のミーシャネタは後回しにして(笑)、(1)でコメントをいただいた現用ロシア山岳服(?)の話題でも。



コメント欄でご紹介いただいた「黄色味の強いフローラ」というのは多分これのことだと思う。
全体的にダボッとした服で2ポケ、(空挺2ポケ服と違い)どことなくマブタのような佇まいだが、微妙に丈が長い服なのである。この服の特徴を掘り下げる前に先ず、なぜ「黄色味が強い」のかというと・・・。



何のことはない、元の色は普通の(緑気が強い)生地が風雨に晒されて黄色っぽくなっただけなのである。ただ通常の使用条件では、ここまで褪色しないのも事実であろう(復員後も使い続けでもしなければ)。



空挺用2ポケではたくし込むべき裾(しかも空挺2ポケの裾には調節紐など不要だ)も黄色く変色している。マブタ「風」の着用がされていたのは間違いない。
ま、着こなしはともかく、全体的には(細部も含め)マブタにはあまり似ていないのだが。



背中のボックスプリーツもアフガンカ以降のロシア標準型(マブタとは異なる)だが、腰の絞り紐がそのまま裾に移ったようなつくりだ。



ズボンも特徴的で腿のポケットが省かれており、(パラシュートコード切断用)ナイフポケットのような特殊なものはついていない。

・・・中古が手に入ったおかげで(日焼けのために袖や胸のワッペン跡がよくわかる)どうやら山岳部隊系の特殊な服らしいと見当がついたが、新品で持っていたら普通のフローラと勘違いし、あっさり見落としていたかもしれない(もともと筆者は現ロシア装備に疎いし)。
いろいろチェックしてみると、過酷な環境で使用される山岳系の服と考えてもそれほど見当違いではなさそうだ。
ただ、フード付きのゴルカとの使い分け(?)もしくは支給切替についての情報を一切持っていないので、気の利いたまとめが出来ないのが残念・・・っていつものことか(<開き直り)。

今回はなんとも重箱の隅をつつくような展開で申し訳ない。


  

Posted by Yakov at 17:51Comments(2)

2009年12月02日

ソ連のアニメキャラ(4)

 世田谷区経堂のバザーも近いので(笑)久しぶりにチェブラーシュカを。



旧ブログで読者の度肝を抜いた鉄製帽子掛けのロット違い。プレス型はどう見ても同じなのだが、塗装のタッチが少し変わっただけで結構可愛く見える。まあイラストとか描く人にとっては不思議でもなんでもないのだろうが。・・・あ、でももしかすると筆者の目が慣れたせいかも・・・(弱気)。



・・・ソ連時代のチェブラーシュカによくある「目がイッている」タイプ。塗装がはげてこうなったのか意図してこうなったのかなんともはかり知れない
プラ製であるが、ポリエチレンにしては硬く、スチロールにしては軟らかいというソ連独自の謎材質だ。



これはさすがに買ってこなかった。イズマイロヴォ市場のボロ市で撮ったものだが、なんというか・・・似てないにもほどがある。

・・・周りの商品群だが、時期的にヨールカ祭用の飾り付けが目につくのはともかく「人形の脚」みたいな交換部品(というより真のガラクタ)まで並んでいるというカオスっぷりは何度見てもめまいがする(正直人のことはいえないが)。



旧ブログで紹介したかどうか忘れてしまったが、定期券サイズのポケットカレンダー。
チェブラーシュカはこういう日用品のモチーフとしても大変メジャーなのである。
ちなみに映画公開後10年ほど経った1980~82年ごろのものだ。



これはチョコレート・ジェッツキー(”子供用”という銘柄)の包装紙。チェブラーシュカが交通警察の指示棒を持って信号を指しているが、筆者などはこういうものを見るとつい「チェブラーシュカとゲーナ、泥棒に入る」(有名なアネクドート)を思い出してしまう。

  

Posted by Yakov at 17:41Comments(0)

2009年12月01日

続・山岳装備(1)

 実のところ、すでに旧ブログで靴やらピッケル、官給ゴルカ・・・と一通り紹介しているので落穂拾い的な内容となるわけだが・・・。







某公的機関流れの官給フローラ迷彩山岳服。襟周りの裁断からもわかるように、ソ連軍後期型山岳服をそのまんま迷彩生地で作ったような構造になっている。

PX品で売られているゴールカの殆どは「ロシア国防省規格準拠」と謳いつつも微妙な裁断アレンジを加えているのだが、これをみると「ロシア国防省規格」では生地以外ソ連軍そのままの服を「ゴールカ」としているのがわかる。



この春購入したPX品のゴールカ。襟周りの裁断はほぼソ連軍規格に忠実で、代用装備としては最適・・・といえそうだがなぜかエポレットが付け加えられている。

PX品のマブタの多くにも言えることだが、規定で「一切記章をつけない」服にまでエポレットを付けたがる最近の風潮はどういうことなのだろうか。
スペツナッズ系の被服を常勤で着たがる、というのはなんとなく「陸サーファー」的な匂いを感じるのだが。
ま、ナウなヤングにバカウケだから(<死語)・・・で済む話ではある(笑)。





オマケ。このパーカーはボタンでわかるように軍用でもなんでもない。ソ連では一般的な作業服で、学生義勇建設隊(ССО)などが好んで使いそうなものなのだが、70年代頃、アルファチームなどの山岳訓練写真にほぼ必ず登場するのがこのタイプの被服なのだ。
女性軍人用と思しいベレー帽、プラ製の建築作業ヘルメット、航空整備士用作業服・・・といった装備を混用しているこうした(カオス的)映像を見ているとだんだん「官給志向」が馬鹿馬鹿しく思えてくる。

・・・ま、こういうのもまたマニアの罠なので、くれぐれもご注意召されたい(笑)。
  

Posted by Yakov at 17:45Comments(2)