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Yakov

2021年05月31日

現代ロシア記章(21)

 久しぶりにチェチェンを。この表題であるからには、当然カディロフ新体制になってからのものである。



2004年制定のチェチェン共和国貢献メダル。文民軍人問わず国の経済科学文化厚生発展、共和国防衛に貢献したものに授与される。
チェチェン共和国は高度な自治を与えられているのでまあ連邦内王国のようになっているのは事実だがかつての状態を思えば安定した現状は評価すべきと思う。



裏面には共和国大統領の文字が。ロシア内共和国メダルは大体「共和国名」が表に来るのだが、まあそういうことである。  

Posted by Yakov at 21:39Comments(0)

2021年05月30日

PX迷彩(3)

 またこのネタ。SSO製品は今の住所に引っ越す前から知ってるが(というか2回引越してる)駅から不便なところに大量の在庫をため込んでいるという感じだ。自社縫製工房の横にミリタリーコレクション部屋があって(2011年8月14日更新分参照)実物装備をアレンジした独自規格の服をよく作っている。



90年中後期の内務省迷彩"Камыш"をもとにした青系迷彩(パターンもSSOアレンジが多い)のマブタ服、袖ポケットが斜めについていたり実戦的ではあるのだが好き嫌いはやはりあるようだ。一時一次戦二次戦のリエナクターが多数在籍していてそれ系のレプも作っていたが大半がコサックショップに移籍したりしてSSO製の帝政レプリカは今や貴重品である。  

Posted by Yakov at 23:05Comments(0)

2021年05月29日

謎メダルの顛末。

 筆者はモスクワ中から集めてきた中には時々わけのわからないものがある。バッジ交換市ではある程度確認・納得して買うのだが時々「お前こういうの好きだろ?」とばかりに箱一杯の記章を押し付けられたりするのだ。そのうちの一つを。



まずリボンはオリジナルではない。ロシア時代だが公式のものではなくウルマートフソ連代議員による評議会設定(非公式)メダルらしいがその名称らしいものがないのだ。下部にある「後世への模範として」のような内容はセバストポリの記念碑にあるものらしく、上部にはソ連海軍最高司令+ソ連邦英雄メダルと1955-89の年号が見える。クズネツォフ元帥の事なのだろうが裏を見ると・・・



このように真ん中丸坊主である。ここに、受賞者が別途文字でも刻むのか…と思っていたのだが、ヤンデックスで検索したら…

https://bezproblem.ru/upload/iblock/c5a/c5a0e0ee1ca2c1e39b67aabae5f46ed0.jpg

真ん中のメダリオンが脱落していただけなのであった。溶接の後もないので接着されていたのかメダリオン!…家をもう一度探せばあるいは落っこちたメダリオンが見つかるかもしれない。しかし脱落するような構造はホント勘弁してほしい。  

Posted by Yakov at 21:54Comments(0)

2021年05月28日

С Праздником!

 今日は国境警備の日である。今頃モスクワではゴーリキー公園の噴水で熱い交歓が(語弊)繰り広げられていると思うが(気温20度なら平気で泳ぐだろう)こちらでは粛々と祝うのみである。



気の利いた画像も持ち合わせていないので国境警備部隊スペツナズ・偵察中隊のパッチ画像など。

おめでとうございます!  

Posted by Yakov at 21:28Comments(0)

2021年05月27日

PX迷彩(2)

 またもレックスデザイン製のを。



同じくクークラ迷彩の戦闘服上下。ここのメーカーは正規裁断が多い、とは言ったがこれはそうでない方、「なんか西側っぽい」レベルの鵺戦闘服である。



やたら大きいポケットフラップのプリーツ付きポケット、隠しボタンはダブルである。チェチェン(ドゥダーエフ時代)の怪しげな迷彩服にも似ている。たくし込み式で裾はだらっと長い。



大きめのカーゴポケットがついたズボンもソ連/ロシアのものには似ていない。なんちゃってNATO風というか。



ケツ、いや臀部には補強の当て布がある。この迷彩はほぼ内務省でしか使われていない、とスペツナズ隊友誌ブラティーシュカで知った。2004年くらいの話なのでその後は不明だが。  

Posted by Yakov at 22:01Comments(0)

2021年05月26日

現代ロシア記章(20)

 久しぶりにこのネタ。今回はカラシニコフである。



2014年発行の国防省発行メダル・ミハイルカラシニコフである(実際の授与は2017年かららしい)。軍人、国防省文官、兵器産業等で兵器開発に15年以上従事したものに授与されるとのこと。記念メダル(ロシア共産党制定含む)はいくつかあるが、国防省制定の公式一般メダルとしては今のところこれだけである。リボンのベースにオレンジと黒があるのが(国家制定でない)国防省制定メダルの識別点である。



裏面はまあ普通の国防省メダル、ということで。
  

Posted by Yakov at 22:50Comments(0)

2021年05月25日

海軍歩兵仕切り直し(20)

 ちょっと記章ネタで。



現代ロシアによくある情報過多なパッチである。隊員の有志で作ったのかもしれないが。太平洋艦隊第56突撃強襲旅団165海軍歩兵連隊(ウラジヴォストク)の肩パッチだ。



バルト海艦隊海軍歩兵第336特別旅団(ベロストーク)はいいのだが、2はなんなのか。第2連隊だとは思うのだが。



で、これがまた変わっている。第877特別旅団は上にある336旅団から分かれて編成された部隊なのだが、旧母体と連名のパッチなのはなぜか?
そしてさっき見つけたサイトには877旅団本部が空き家となって2015年以来放置されているという(廃墟探索サイトで見た)。これはなにか?再び元の部隊に復帰したのか?暇を見て調べてみたい。
  

Posted by Yakov at 23:20Comments(0)

2021年05月24日

PX迷彩(1)

 2000年前後、モスクワの各voentorgで買ったものをぽつぽつ紹介していきたい。



2000‐2010年ごろ、モスクワのВДНХ(VDNKh:経済発展博覧会)周辺は軍用グッズの一大集中地点だった。内務省と軍用品に強かった今は亡きレックスデザインは軍用裁断で面白い迷彩服を作っていて当時愛用していた。さすがに警察用品は買えないが顔見知りになると微妙なジャンル(治安系)の記章も軍籍証明なしでよく売ってもらえたのである。これはマブタ裁断DPMパターン、ロシアでいうクークラ(人形)迷彩である。
後日紹介するSSOがデザインのアレンジが激しいオリジナル志向なのに対し、ここの製品は軍裁断によく似ていて重宝した。



ズボンもちゃんとマブタ裁断、パラシュートナイフなりゴムナイフなりが欲しくなった思い出である。  

Posted by Yakov at 22:46Comments(0)

2021年05月23日

法務系(13)

 パッチ系を。



戦闘服用の胸章とバックプリント。連邦法執行庁のもので刑務官や警備員が所属している組織なわけだが…。



この組織にもスペツナズは存在する。主に護送、警備任務だとは思うが派手な装備で一組組み上げたくなる。

ちなみに囚人の作った製品は連邦法執行庁・各地方のお買いものサイトで直売しているものが結構ある。特に食品が人気だ。  

Posted by Yakov at 22:28Comments(0)

2021年05月21日

続・近隣国(156)

 イチコロ、かぁ‥‥いや失礼。雑念は振り払ってまたルーマニア。



上着。サマーウールのような生地で、日本で着るのにはありがたい。



細部。将官肩章のベース織り目が月桂樹だか柏葉だかワカメだかのように織り出されているのが面白い。



将官ズボンのロンパスが非常に幅が狭いもので驚いた。まあ外国なので仕方ないのだが。  

Posted by Yakov at 22:41Comments(2)

2021年05月20日

袋物(53)

 今回は試作品を。



某施設から出た手榴弾ポーチ。50年代だろうか。F1の3連から2連用に変わる時期の試作品と思われる。革タブで外れる2室からなっているが…。



大きい方のブロックには間仕切りがあり、F1なりRGD5なりが二個収納される。背が高いので信管があってもなくても収納可能なはずだ。



もう一つのブロックには信管を入れるループが二つあるが、スペース的に余裕があるのでここに3個目(信管外したもの)が入るかもしれない。



裏面。ベルトループからしてサスペンダー部分にはめ込むのだろう。定数は1個だと思うがまあ採用されていないのでこれ以上書いても意味はなかろう。  

Posted by Yakov at 22:01Comments(0)

2021年05月19日

続・近隣国(155)

 ミリタリーショー用に委託物を預かったので。



ルーマニアの将官制帽。何となく英軍風のデザインセンスで他のワルシャワ条約機構軍とはイメージが異なる。



つばはソ連だと「日本式規格」と呼ばれる縁にあて革があるタイプ。帽子全体としてはパイピングがクラウン上部だけで、本体の上から赤い布を巻いてある辺りがまた周辺国とは異なっている。



戦前みたいなぺったんこに平たいフォルムではなく、適度な綿が入ったシルエットは同時代のワルシャワ条約機構軍のものに近くなっていると思う。  

Posted by Yakov at 22:56Comments(0)

2021年05月18日

不明ホルスター(2)

 不明なんだから紹介してどうなる?という気もするがお気楽ブログなので何でも取り上げるのだ。







柔らかい革製で形状は軍用っぽいがもちろん官給ではない。コロビン拳銃TKのホルスターは何度も紹介しているがピストル型ライターか、と思うくらいに小さいのだ。
ベルトループの幅もズボンサイズでまあ上着の下につける護身銃といったところだろう。戦間期にはチェコ製その他の小型拳銃はそこそこ流入していたようでそのような民需品か、二次大戦で英雄、高級指揮官が授与された捕獲拳銃にさらっとホルスターを作って付属品とした、という可能性と半々な気がする。Жук著の世界の拳銃(スケール統一作図)を見ても候補が多すぎてらちが明かないのだが。
  

Posted by Yakov at 23:12Comments(0)

2021年05月17日

国家保安(21)

 あっさりとパッチネタで。



FSO(国家警護局)長官旗と同じデザインである。まあ本部要員というか秘書室、警護員含めた長官直属の腕章であろう。特別警護部隊、クレムリン連隊、大統領警護隊といくつかの時代にわたって紹介してきたがまだまだ関係記章は多いのだ。  

Posted by Yakov at 23:37Comments(0)

2021年05月16日

ファッション通信再び(46)

 今回は普通の女性用ベレーなのだが…





裏地を見ればわかるように純然たる民生用、軍の女性用ベレーにもよく似た黒の「バスクベレー」である。まあ女性用に使うのが最適なのだろうが、例によって代用策をちまちま考えるのである。
1963年に海軍歩兵が専用装備大量導入で本格化した当初、ベレー帽は現代のものと違い(海軍作業用に使われていた)女性用に準じた(縁取りのない)バスクベレーの黒バージョンを使っていたのだ。帽章も小型の星章のみ、60年代現物の入手はほぼ絶望的なのでこれを使おうか、とちょっとと思っている。  

Posted by Yakov at 23:37Comments(0)

2021年05月15日

雑記KGB

 モスクワのバイヤーから「とりあえず持って行け」と送り付けられたシリーズを。



どうということもないKGB上級中尉の常勤制服だが、襟章は医療部隊である。当然内部に医療部隊は存在するのでそこに配属されたのであろう。



一般大学の医学部卒業章が最初からついていた。



出所が同じ(上下二着と制帽1個がセットだった)なので上級中尉が少佐の時の制服だろう。しかし襟章は通常兵科…。



同じ大学卒業章でアカデミー卒業章などはついていない(略綬はピン式だったのだろうか)。まあ通常軍種に医学部卒が所属することももちろんあるわけだが…まあ専門知識を何に使っていたのかはあまり追求しないというか、服の持ち主についてバイヤーに聞くこともあまりしたくない。  

Posted by Yakov at 22:33Comments(0)

2021年05月14日

製造ミス?

 ソ連・ロシア製品の製造ミス、さすがに途中でハネられるのが普通なわけで、これまでに紹介した多くもその類である。
しかしどうもvoentorgで売られても問題ないレベルの不良品とも結構出会う。これはコレクターの手に落ちたわけだがやはり不良品だろう、というものを。



フラッシュの関係で暗く写ってしまい、色調補正をしたが、ベースの色は本当に空軍/空挺用の水色であった(プリントも正規の黄色)。ロイヤルブルーベースの騎兵部隊はソ連唯一の第11特別騎兵旅団しか存在しない時代、国境警備隊を除けば騎兵兵科章があるのは第11旅団だけのはず。
最近作られているレプリカのプリントとは明らかに異なり純正そのままのプリント形状でもあり、ベース生地を間違った、あるいは同じ青系として代用した、と思われるのだが。「ヘリ空挺に騎兵記章が」というのは都市伝説なので信じないように。90年代の国境警備騎兵部隊も含め、騎兵部隊は本当に馬に乗っている。  

Posted by Yakov at 23:48Comments(0)

2021年05月13日

試作シャツ

 今回の試作品は年代不明だが、タグが不織布にずらっと数字が並ぶタイプであることから80年代終わりー90年くらいのものと思われる。



裁断は大佐~将官用の礼装シャツそのままで特筆すべき点はないのだが…実はボタンが重要なのだ。



表から見ると胸ポケットやカフスボタンそのものなのだが、全部スナップになっているのだ。



すべて同サイズ、通常二穴ボタンのところもすべてスナップになっているのだが…。確かにボタンの意図が取れると付け替えが面倒ではあるのだが、ソ連のスナップ、特に経時変化があるものは食い込んだまま外れなくなって生地ごと切れることも多いのだ。実際、怖くてこのスナップを開閉する気が起こらない。採用されずに良かったと思う(実用上)。  

Posted by Yakov at 21:33Comments(0)

2021年05月12日

帝政レプリカ(69)

 以前ケレンスキーのゲオルギーメダルを紹介したが…。





ニコライ二世肖像入りのゲオルギーメダル。1-2級用の黄色合金モデルで、通し番号を彫る段階で等級も打刻するタイプらしい(レプリカだが)。
戦功メダル自体は1805年からあるのだが、1913年ゲオルギーメダル(戦功の文字入り)と戦功メダルは微妙にデザインが違ったり佩用場所が違ったりするようで名称も区別されている。どちらもゲオルギーリボンがつくのは同じだが。このタイプは第一次大戦で有名な4等級を胸に並べて付けるものだ。  

Posted by Yakov at 23:27Comments(0)

2021年05月11日

不明ホルスター

 どうも帝政期のものらしいキワモノを。





状態のよくない小型のリボルバー用ホルスター。帝政ロシアには各タイプのブルドッグリボルバーが出回っていたのでそれ用と思われる。型押しした革製なのだが…。



芯にボール紙、裏地に薄手の布を貼った面白い構造である。堅いのでなかなか使いにくいとは思うが。  

Posted by Yakov at 21:23Comments(0)