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Yakov

2021年06月29日

PX迷彩(16)

 まだ続くのである。





6月23日更新分の緑系、そして裁断は民警型である。耳あてのボタンはドットボタンだが、通常のボタン、マジックテープその他「好きに作っている」としか思えないバリエーションの多さである。チェチェン紛争での内務省部隊など野戦配色の民警タイプ被服は90年代一杯よく見かけられる。  

Posted by Yakov at 22:12Comments(0)

2021年06月28日

現代ロシア記章(30)

 今回はもはや当たり前すぎて気恥ずかしいくらいなメダルで…。



各省庁の勤務20年を示す優秀勤務1級メダルを並べてみた。左から軍、内務省、保安省のものである。1995年制定時のリボンで、2017年からは各省庁別のベースにこのリボンの意匠を足した感じになる。ソ連時代の優秀勤務メダルと配色が逆になっているのがお分かりだろうか。
メダル本体の鋳造色だが20年は銀、15年は金(真鍮色)、10年は銅色である。この保安省メダルには七宝がないが、時代により赤い七宝が入ることもある。



裏面。ソ連時代の勤務メダルは表は各省庁共通で裏が軍、内務省、KGBで異なるというシステムであったが95年に制定されたこのメダルでは裏表ともに異なる。



軍の10年勤務メダル。先に10年は銅色、と書いたがこのように真鍮色のものも存在するのが面白い。初期生産品と思われるが。  

Posted by Yakov at 22:06Comments(0)

2021年06月27日

PX野戦帽。

 生地が迷彩でない、という理由で項目を分けただけだが。



戦闘服、迷彩服にマブタ(ソ連空挺戦闘服)型裁断は多いので戦闘帽も…と思うのだが実際のところSSOの例外を除き案外見かけない。これもSSO製品で裁断はつば部分を除けば実物によく似ている。濃いオリーブグリーンとこのカーキ味が強いオリーブのを購入したことがある。  

Posted by Yakov at 22:36Comments(0)

2021年06月26日

現代ロシア記章(29)

 また非公式メダルで。



КПРФロシア連邦共産党制定の赤軍90年メダル。赤旗勲章をモチーフにしたデザインである。旗には「我らがソビエト国家のために!」、というか「我等のソビエトたる祖国のために!」的な文字が見える。
その前年には革命90年メダルというのものが制定されており、それは十月革命勲章がモチーフだ。



裏面にはお馴染みのマークとスローガンが。  

Posted by Yakov at 22:31Comments(0)

2021年06月26日

PX迷彩(15)

 また帽子なのだが。



やはり90年代半ばの内務省軍およびOMONに好まれた都市迷彩ベレー帽。パターンはメーカーによって呼称が違うがкераиогранит(セラミック/花崗岩)などと呼ばれるウッドランド風の都市迷彩というかなんというか。ロシアの迷彩が「試作」段階から割と落ち着いてきた時期のものといえる。  

Posted by Yakov at 00:12Comments(0)

2021年06月24日

医療・衛生(82)

 内容的には現代ロシア記章なのだが。



ピロゴフメダルは国家制定でなく民間団体によるものである。授与対象は医療関係者なわけだが、メダルとプレートとの連結がリングでなく板状なのにお気づきだろうか。通常のタイプのほかに、この部分にクロスした短剣パーツをあしらった「軍人授与タイプ」があるのだ。帝政ロシアによくある「剣付ウラジーミル勲章」などのようにステータスとしての授与なので「軍人だから剣が付く」ということでもないようだが。
http://900igr.net/up/datai/196914/0013-012-.jpg
これはネットで拾って来た画像なので念のため。



裏面には「真の慈悲と人びとへの奉仕」と記されている。


さて、余談である。2020年にロシア連邦国家制定のピロゴフ勲章というものが制定されたのだが当然デザインも何もまったく異なる。昨年はロシアに行けていないので実物は見たこともないのだが(ネットで画像は見た)遠からずレプリカも流通すると思われる。
  

Posted by Yakov at 23:32Comments(0)

2021年06月23日

PX迷彩(14)

 今回も帽子である。





迷彩パターンは90年代終わりくらいによく見かけた都市迷彩。Камышとも違うが内務省軍や民警に好んで使われたタイガー風である。
折込式の耳あてもこの頃はやった裁断で夏用でもよくみられたものだ。VDNKh周辺にはvoentorgがいくつも集中していてBronik
(装甲)というショップが変わった製品を安く売っていてしばらく常連になっていた。  

Posted by Yakov at 21:22Comments(0)

2021年06月22日

現代ロシア記章(28)

 また非常事態省で。





МЧС制定メダルである、2005年制定のもの。非常事態優秀救護章とでも訳せばいいのだろうか。消防部門などとの統一がされていない時期の制定だからだろうか、制定対象が民間防衛軍兵士(内務省軍管轄だった消防等も含まれる?)および非常事態省職員、となっている。
「生命の危険を顧みず」など3分類の受勲対象が決められていたが、その後長期勤務、管理部門でも授与要件を満たすようになった。省でのステータスは比較的高い。  

Posted by Yakov at 23:14Comments(0)

2021年06月21日

PX迷彩(13)

 今や有名になったパターンではあるが。



2000年前後にSSO社が発売した「パルチザン」という商品名のSSスモック風の迷彩服と同柄のキャップ。ユーティリティキャップ型(この画像)とブンデス略帽のようなあまり洒落にならないタイプがある。発売時、現役の内務省部隊員が着用していてマニア界で話題になったものだがその後20年近く。もう見慣れてしまったというのもなんというか。自社で迷彩の原反も織っているのでマニアの思うが儘、各種SSパターンを作り続けている。  

Posted by Yakov at 22:58Comments(0)

2021年06月20日

現代ロシア記章(27)

 今回も非国家制定のメダルで。



ヒポクラテスメダル。これ以外にヒポクラテス勲章というのもあるが国家制定ではなく協会制定の民間制定褒賞に分類される。ヒポクラテスの名の通り医学系の貢献メダルということになる。授与先の研究所が同じデザインで吊り下げ部分だけ研究所独自のデザインにするとかなにやらカオスな様相も呈している。ウクライナにもにたような勲章とメダルがあるようだがやはりデザインは微妙に異なる。
まあ日本でいう出版社XX大賞を思えば別に不思議ではないが、胸に吊り下げる形式、かつ国家制定のものにきわめて似たデザイン、というのはお国柄といえよう。



裏面にあるのは順当に考えてヒポクラテスの誓いの一部だとは思うが、「長い宣言のどの一部か」というと書体が読みにくいのとロシア語訳定本が一定しないので同定を放棄した。まあとりあえずヒポクラテスの発言ではあるのだろう。  

Posted by Yakov at 23:59Comments(0)

2021年06月19日

PX迷彩(12)

 この項目は資料的価値の低い雑記と化しているのだが、まあそれでももうちょっとだけ続けたく。



90年代終わりごろ、レックスデザインが新造の79パターンというかベリョーザ迷彩の生地で装備ベストや迷彩服などを作り始め、その後splav社などもこのパターンの製品を増やしていった記憶がある(ほぼ同時期なので前後してる可能性もあるが)。色調はこのタイプが多く、ソ連国境警備隊迷彩の標準的なものよりは暗色、かつパターンが粗いとの印象だ。このキャップはユーティリティキャップ風で。2000年前後には公務員以外のストライクボールゲーマーなどにも売れていた。



似たような製品だがSSO社では色調の違う類似パターンを自社生産していた。帽子自体の裁断が西独というかブンデスの略帽に似ているのは当時の社員にリエナクトグループ(主に独軍)にも所属しているメンバーが多かったためだと思う。  

Posted by Yakov at 22:26Comments(0)

2021年06月18日

現代ロシア記章(26)

 今回は記念メダルを。





1997年モスクワ850年記念メダルである。モスクワの日・9月5-7日の祝日はたまたま長期滞在をしていた時期なのでよく覚えているが街中が祝日モード、イズマイロヴォ公園でマニアの友人たちが「軍服ボランティア」(企画の警備・案内その他)だの池に上陸用ゴムボートを持ち込んでの戦闘再現だの、まあ凄いものであった。1847年から祝われているモスクワの祝日とはいえど日にちも何度も遷り、祝われていない時期もあり、実際のところソ連時代1947年モスクワ800年以来の大型企画としてインフラ整備、記念建築建設と新ロシアが本腰を入れたものであった。

まだ若かった友人がこの時の企画に協力した貢献でこのメダルを受勲しているのだが、軍人、民警、公務員以外にも様々な市民が受勲した文化系メダルとして使い勝手もいいメダルなのだ。  

Posted by Yakov at 22:34Comments(0)

2021年06月17日

PX迷彩(11)

 また帽子で。





冬用キャップ。同じく90年代中ごろの撥水生地である。非常に軽いナイロン系都市迷彩生地だが、燃えやすいのは間違いなさそうだ。
メーカーはСплав、警備員用も内務省用もごっちゃになって売られているところでワッペン・記章も各所属のものが買えて便利な店ではあった。  

Posted by Yakov at 22:22Comments(0)

2021年06月16日

現代ロシア記章(25)超絶非公式

 たまにはプライベート系の記章も。政党発行のものなどまだまだ「公的」といっても差し支えないのだ。





モスクワにあるРНИИЦ"Евразия" (ロシア研究イノベーションセンター「ユーラシア」)の貢献メダル「ノストラダムス」。人文科学、精神医学とかの研究部門を持つ民間の研究所だが、正直よくわからない。なぜノストラダムスを選んだのやら…人文プラス医学なのでまあおかしくはないのだろうが、日本でこれをぶら下げているとあまりハクはつかないと思う。まあロシアにおいて「日本でほど」にはキワモノ扱いされていない人物だが、メダルになるほど高い評価かどうかはあまり…。  

Posted by Yakov at 22:24Comments(0)

2021年06月15日

PX迷彩(10)

 帽子もまだあるがたまにはこういうのも。



90年代中ごろ位のウィンドブレーカー上下。防水機能は大したことはなく、KZM的に羽織る簡易服という感じだ。ジッパー式が増えてきた90年代だがこれはプラのボタン式でフードや腰は平織紐で締めるソ連時代と似たような部品で構成されている。



裾と袖はゴムで絞られている。この時代だとほぼ内務省しか使われていないКамыш迷彩で、よく似た裁断の袋入り官給ウィンドブレーカーも見たことがある。それはジッパー式だったが。



ポケットフラップはけっこう面白く、斜めにカットした生地を縫い込んでコンパクトなフラップを兼ねている。
ズボンは特に特徴はないので今回は略すが、気が向いたら紹介するかのしれない。  

Posted by Yakov at 22:57Comments(0)

2021年06月14日

現代ロシア記章(24)

 今回は国防省メダルを。





1999年制定の軍務優秀メダル1級。軍務二級はシルバーグレイのラインが二本になる。これは2017年以降の型で、国防省独自制定のメダルでなく国家制定ステータスを保持している8種の旧制定メダルのうちの一つである。陸海空すべての分野で訓練、演習、実戦等で功績があり、軍の発展に寄与したものに授与される。文官、後方任務には類似した(国防)労働優秀メダルが別に存すしる。  

Posted by Yakov at 22:04Comments(0)

2021年06月13日

PX迷彩(9)

 ロシアに行けぬままはや1年半。新規に入手できるものは少ないのだが家を掘ってみれば出てくる出てくる。そんなわけでまだネタ切れにはなりそうもない。





そうはいっても今まで紹介してこなかっただけあって解説できることも少ないのであった。見にくいと思うがこの内務省系都市迷彩のキャップはOMON型裁断でありながら「組みひも顎ひも」(供生地を編み込んだもの)が帽子本体に縫い込んであって取り外しはできない。先の将官用よりもシンプル(三つ編み)なので大佐以下でも使えるかもしれないがともあれ佐官級以上の使用と思われる。
都市迷彩のパターンも90年代半ば以降はあまり見かけない目の粗いパターン(購入は2000年代初期だが店晒し臭かった)で第一次チェチェン紛争くらいまでならありだと思う。まあもともと私物購入が主なのだとは思うが。  

Posted by Yakov at 22:43Comments(0)

2021年06月12日

現代ロシア記章(23)

 ロシア内務省系の「便利なメダル」を。



2002年制定の内務省200年メダル。大体20年優良勤務を続ければ得られるものでステータスはそれほど高くはないが…。2000年前後というのは内務省系のメダルが多く制定された年であり、民警系、国内軍系、消防系など部門別のメダルがいくつも制定された。このメダルのデザインが「民警型」の鷲なのでうっかりしていたのだが、デザインこそこれだが授与対象は民警などの「オルガン」、国内軍、消防すべてが授与対象であり、現代治安系の高官メダルを組むにはかなり重要なものなのである。調べたら内務省の文官(階級付与されない職員)、予備役や障害・老齢年金を得た元職員で条件を満たすもの、刑務官、税関、非常事態省、税金警察、その他内務省を補助する役職についたもので条件を満たせば授与されるという。



裏面には内務省のモットーが見える。


  

Posted by Yakov at 22:17Comments(0)

2021年06月11日

PX迷彩(8)

 また帽子で失礼。



またもSM社製のТеньパターンの迷彩帽だが、裁断が民警新型略帽(90年代終わり)にちょっと似ている「前面に半円形の切り返し」がついたタイプ。




蒸れ防止の空気穴が帽子の後面にあるのが面白い。



顎ひもは供生地の細切りを編み込んだ「将官用」であるが、実用例は第一次チェチェン戦争くらいから比較的多い割に文書ではまだ見たことがない。
もう少し細いタイプは大佐用なのかもしれないが文書の裏付けがない、あるいは規定自体がない可能性もあるので調査中である。  

Posted by Yakov at 22:03Comments(0)

2021年06月10日

現代ロシア記章(22)

 今回は非常事態省で。



2000年12月制定の優良勤務メダル。比較的高位のものである。



裏面にはМЧС非常事態省の刻印がある。  

Posted by Yakov at 22:41Comments(0)