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Yakov

2010年10月13日

お知らせ

 例によって10月14日~11月13日までモスクワ出張のため更新を停止いたします。
帰国後早々に更新再開する予定ですが、こればかりはその場にならないと判りません(笑)。



それではまた!  

Posted by Yakov at 18:07Comments(0)

2010年10月12日

連邦保安局(8)

 明後日はモスクワに出発するのだが毎日のように雑用が飛び込んできてもう死にそうである。
落穂拾いで制服ネタなど。



以前大統領警護隊の服を紹介したのであまり変わり映えしないが、連邦保安局、警護局同型の常勤服(国境警備隊は兵科色が緑になるだけ)。色が極めて黒に近い紺になった他はかなりソビエト時代(58~91)に近い裁断となったのがわかる。
画像はいちいち載せないが、白シャツもポケットのプリーツがなくなって66年以降のソ連型となっている。軍のユダシキン制服用シャツは変な切替が入ったりして「独自性満点」だが、この例のようにユダシキンが絡まないデザインの方がやはり素敵だと思う。



ブルゾン。さすがにソ連のボタン式に戻ったりはせず、92年式以降のジッパー裁断の色違いである。



兵科章は保安局の場合旧型(94,97年式)と同じだが、連邦警護局の方はこのようなデザインに変わってしまった(旧型は双頭の鷲がベースに三色シールド)。
細かな制服変更のたびにマニアは悶え苦しむのである(でもちょっと楽しい)。  

Posted by Yakov at 18:01Comments(0)

2010年10月11日

学業優秀(1)

 本日はチェーホフ関連の文化イベントに参加させていただいた。ご来場の皆様ありがとうございました。
・・・と下手に出るときはいつものように簡易更新なのである。正直もう疲れたので休みたいのだが。



旧ブログでも少し紹介したが、中等学校の学年別優秀章がまた溜まってきたので画像を上げておく。この春にもまた大量に補充したのだが荷物いまだ届かず(涙)。
左端は学年別ではない学業優秀章だが、正直中等学校のものではないかもしれない。
個別の説明は煩雑になるので省くが(眠いのだ)、レーニンの言葉「学べ、学べそして学べ」をあしらった吊り下げメダル型の一年生用、本をデザインしたモダンなデザインのものの後、上級学年用には当然のようにコムソモール章があしらわれているのがいかにもソ連らしくて面白い。

・・・中身のない画像紹介で申し訳ない。  

Posted by Yakov at 23:28Comments(0)

2010年10月10日

帝政レプリカ(2)

 明日はチェーホフ雑貨市なのだが14日にはまたモスクワへ出発・・・と非常にバタバタしている。
筆者は別に雑貨コレクターというわけではないので(当社比)ちょっと古風なイメージの雑貨を並べるほかは「仮装記念写真」用サービスにちょっと映画用衣装でも持っていこうと思っている。ネタとはいえ、正直「誰得」な気がするが(笑)。



モスクワの友人に作ってもらった薬剤官の制帽。1910年以降の規定しか知らないのだが、薬剤官は基本的に文官の扱いで基本色は紺色、帽章も文官用である。これに対し軍医は通常の将校帽章をつけ、基本色(帽子の上部)はツァーグリーンとなる(まあ野戦では両者とも全部カーキになってしまうのだが)。
制帽リボン部はビロード製が基本で、ウール生地のものは調剤助手・医療助手のものになる。



移動時上衣である半コート。劇場から出たもので一部仕立て直しとおぼしい部分があるが、生地が帝政期のものなので仕立て自体はそう新しいものではないだろう。



襟章は最初からついていたもので、まさに規定どおりのものだった。実物肩章も何組かはあるのだが、赤色の褪色がかなり激しく(オレンジ~肌色にしか見えない)安普請の劇場出のパーツで代用してある。



その実物肩章。下に見えるのが以前紹介した「シベリア出兵持ち帰り肩章(軍医用)」で、織物ベースの幅が微妙に狭いのが判ると思う。軍医用と薬剤官用は事実幅が違うのだが(軍医の方が幅広)この程度の差だと単なる製造時のばらつき・・・という気がしなくもない。

帝政レプはそれこそ山のようにあるのだが今回はこの辺で。  

Posted by Yakov at 17:06Comments(0)

2010年10月09日

白樺。

 ソ連軍ヲタ的には白樺(ベリョーザ)といえばテトリス柄の2色迷彩、昔ながらのソ連マニア的にはソ連国内ドルショップである「ベリョースカ」を思い浮かべるところだが、今回は見たまんま、民芸材料としての白樺である。
木材としては「(大方の)マトリョーシカやスプーンの素材」でもあるが、今回は白樺の皮細工の一例を。



白樺の皮は型押し加工が楽なので細かい模様も自由につけることが出来る。ブローチや装飾小物によく使われるわけだが、それなりに気密性の高い容器として卓上調味料セットや紅茶保存器に非常によく使われているのだ。



ロシアの民衆画(左には歳時記が記されている)をあしらったあるいは細密、あるいは素朴なデザインの包装容器として永く愛されてきた材料なのだ。



・・・それにしても見えにくいところ(いや、よく見えるのだが)になるとあっさり手を抜くロシア気質というかなんというか特徴がもろに出ている・・・。右側など、それなりに高級なつくりなのに、蓋の止め具に楊枝をそのまま使わなくてもよいのではなかろうか。まあ面白いからいいけど。  

Posted by Yakov at 17:02Comments(0)

2010年10月08日

食器ネタ(18)

 もともと食器マニアの気がある筆者だが、チェーホフ雑貨市のからみでますます食器ネタばかり続いている気がする。
好きなものは好きだからいまさら仕方ないのだが、ミリタリーマニア諸氏に見放される日も近いかもしれない。というかミリブロから追放されるかも(笑)。





昨年1月ごろに紹介したトレンチアート系「創作スプーン」。「女体型」は以前紹介したものとよく似ているが(多分製作者は別)真ん中のスプーンは何を象っているのやら。実はバウハウス系の芸術派だったのか、あるいは「逆に使えばフォークにもなる」てな感じの超即物的リアリストだったのか(いや、この形じゃ刺さらんだろ)。





5~60年代に流行った復古調・帝政風のスプーンだが、柄には革命40周年のオーロラ号が格好よく刻まれている。
筆者はこういうのが一番好きなのだ。セットでそろえるのには時間もお金もかかりそうだが、運命の神に恵まれれば何とか・・・との思いでモスクワでは毎週毎週ボロ市を彷徨うのである。  

Posted by Yakov at 16:30Comments(2)

2010年10月07日

イベント要員(5)

 久々にこのネタだが、記章中心なのでまあ地味なネタになるのは致し方ない。



バッジ交換会で手に入れた名札で1973年にブルガリアで開催された展示会(詳細不明)のものらしいが役職が・・・。アヴァンチュリスト?どうにも冒険主義者か浮気のプロ(意味不明)くらいしか思いつかないのだが・・・。交換会で居合わせた誰も実体を知らなかった。おふざけで作った物でもあるまいに・・・って、ヤポニスタン英雄勲章とか作った人間のいうことじゃありませんかそうですか。



スポーツクラブ・「トルダヴォイ・レゼルブ」(労働予備軍)とでも訳すのだろうか?所属の医務担当バッジ。
・・・まあ大会には血の気の多い人間が集まるわけで・・・。救護対象が競技中の負傷に限られるのかフーリガンが怪我しても助けてくれるのかはよく判らない(笑)。



右のMVDスポーツ優秀章3級は無視していただき・・・左がソ連スパルタキアードの組織委員会バッジである。まあイベント要員の中に入れていいかどうか微妙だが。

・・・報道系はまた別の項目で紹介する。  

Posted by Yakov at 17:16Comments(2)

2010年10月06日

帝政レプリカ(1)

 このネタはもう(適当な表題で)何度もやっているのだが、今回はチェーホフ生誕150年にからめて19世紀末のネタを。帝政ロシアといっても筆者的に第一次大戦くらいでないと(レプでさえ)集めにくくて仕方がないのだが、チェーホフが1904年に死去した以上とりあえず「日露戦争以前」のネタでやってみたい。



映画用の1882年式将校夏服。最近露土戦争を舞台にした映画「トレツキー・ガンビット」が流行ったので今年8月19日更新分のような「トルケスタン管区タイプ」のルバシカなど出物が結構あった。露土戦争の時期だと裁断が多少違うようだが、映画ではこのタイプも多少使用されていた。まあ大半はフルカラーの軍服だったし、そもそもこの服がその映画のものかどうかは不明だが。



先のものはなかなかよく出来た複製だが、実物と思しいこの例と比べると生地が見劣りするのは如何ともしがたい。バイカ(起毛綿)とは違うのだが、織り目の細かい綾織の綿地は厚いが非常に柔らかく、絹のように着心地がよい。・・・正直まったく涼しくはないが(笑)。





マニアでもあるモスクワの友人に作ってもらった夏季制帽。ファイバー製つばが一般化する以前は型押しした革、あるいは針金の芯を合皮(コールタールを塗ったキャンバスという感じだが)で挟み縫いこんだものが主流で、夏季制帽(トルケスタン管区)では布つばがデフォルトだった。
所有している実物では「合皮タイプ」同様のつくりで針金+ボール紙を帽子と同生地で縫いこんであったが、この例では革と布を縫い合わせたパターンで作られている。



将校のサムブラウンベルト(<正確にはダブルサスのタイプだが便宜的にこう呼んでおく)導入前は戦地でも使われていた織ベルトだが、実物はあまりに惜しいのでブルガリア軍改造とかで誤魔化してきた(写真は実物原反使用)。この春PXで現用大統領警護隊礼装ベルト(将校用)を見つけたので安心していたのだが現物が今なお届かない(涙)。まあ銀糸がアルミ糸に変わって輝きがあまりにも安っぽくなったことには目をつぶることにしようと思う。  

Posted by Yakov at 18:03Comments(4)

2010年10月05日

医療・衛生(19)

 本日外出先で見つけた医療器具を。



某所でソ連軍用と称して売られていたのだが、明らかにソ連製ではないのでいくつかあった在庫を調べてみたらインストラクションが。チェコスロバキアPREMA社(公社か?)がソ連向けに輸出したものらしく(推定60年代)、ロシア語解説が付いているので非常に便利である(当社比)。煮沸消毒用のケースに分解して入っており、ピストンのパッキンは予備が山ほど付いている。



組み上げるとこうなる。針の収納ケースが中央に見えるが当然セットには含まれていない。
購入場所には20mlの小型もあったが、以前まったくの同型をモスクワで購入していたのだ(多分チェコ製)。



外国製の医療用具は向こうの市場で非常によく見かける。東独製と思われるこの簡易セットには縫合糸セットやカンシ(漢字変換不能につき失礼)、替刃つきメスなどが含まれている。

  

Posted by Yakov at 18:30Comments(2)

2010年10月04日

交通ネタ(24)

 もはやライフワークのようになってきたが、またもこのネタなのだ。



小型船舶管理局の職掌バッジ。21世紀に入ってからはМЧС・非常事態省の管理下に入ったのだがこれはそれ以前、環境保全関連ということで国家環境保護局に所属していた頃のものだ。非常事態省にしても環境保護局にしても「交通関係」ではないのではないか、と思われるだろうが、実際のところ「陸運局」のように船舶の登録もここの管轄なので・・・。なんというかロシアの行政機構は複雑極まりないのだ。



上のダイヤモンド型の記章は河川艦隊の海事(川だけど)・港湾管理部のバッジと思われる。
左下は現ロシア・北洋航路の水路探索部の75周年記念章、右下はソ連海軍水路調査部の150周年記念章である。

水難救助系もまた溜まってきたのでこれもまた項を改めて。  

Posted by Yakov at 16:59Comments(0)

2010年10月03日

紅茶ネタ(4)イルクーツク・・・

 本日はロシア人の依頼でバタバタしていてロシアンカフェなど何件かの不義理を重ねてしまったのだが・・・。それでもまた本日は掘り出し物があったので(「不義理」を省みず)ネタとして取り上げるのである。



ご覧の通りの帝政期サモワール。真鍮色のメッキが剥げていたり蓋の取っ手と蒸気抜き、煙突の蓋が欠けていて正直あまりよい状態ではないのだが・・・(向こうのボロ市で細部部品の入手は可能なので)結局買ってしまった。
仮に向こうで完全品を買えても税関やら何やらで無茶苦茶面倒くさいわけだし、まあ買っておいて損はない(すでに1個持ってるけどな)。

購入時、煙突に昭和2年1月の日日新聞がねじ込まれていたので店主に尋ねたら仕入れ時からそのままだった由。・・・1927年ということは・・・。



蓋には購入先の刻印が。革命前の正字法でイルクーツク・・・間違いなくシベリア出兵時に持ち去られたものだろう。当然買ったものではなく、下手すりゃ住民を殺しt・・・
あ~う~、この辺は極力考えないようにしようと思う。すでにわが家には「発掘したナチドイツ&ルーマニア&イタリヤ兵の遺品」がいくつも転がっているのだし(<あまり笑い事じゃない)。



帝政のサモワールによくある「受賞メダル」の刻印。クッキーのモンドセレクションマークのようなものというかなんというか。1809年とか1904年とかいくつもの品質優秀メダルを受けているものだ。製造工場はイルクーツクではなくてどこか(刻印が一部不明瞭なのだ)ヨーロッパロシアのものかもしれない。



ロシアの水は大抵硬水なので当然中にはミネラル分が固着している。実用する気はあまりないのだが、自宅まで持ち帰る間にちょっと剥離して中が小片まみれになっていた。

・・・手持ちのサモワールを見たら、蒸気抜きの固定は一度(栓の)ピンを抜いて分解するなどちょっと面倒なことが判明した。またボロ市でああでもないこうでもないと悩むことになりそうだ。



  

Posted by Yakov at 17:49Comments(8)

2010年10月02日

その他の公務員・財務省、国立銀行(3)

 ちょっとバタバタしているのでまた簡単に。
つい数日前にロシアの公務員制服サイトが大幅改定された事に気づいた。48年式財務省制服の資料がまとまって掲載されたことに大感激したのだが、コレクション自体は旧ブログ&本ブログで紹介した頃から大した進展もない(制帽、防寒帽、コート、上着と来てズボンで頓挫)。それでもまあ、昂ぶった感情を抑えるための(?)記章ネタということで。



両端がソ連国立銀行優秀章でいずれも70年代位のものと思われる。
中央は戦前のバッジ・・・の複製品でペテルブルクの業者が発注したもの。黄金採掘・生産局におけるスタハーノフ労働者に贈られるものだが、この頃のマガダンに代表される金鉱といえば・・・「すぐには娑婆に出られない労働英雄」という言葉が頭を掠める。ま、こういうジャンルだと正直レプリカバッジの方がありがたい。



国立銀行50周年のメダル。真鍮にうっすら金メッキをかけた上質なものである。
この頃の職員の多くは背広か作業服を着ていたのだろうが、7~80年代の警備員その他「制服系」の資料がいまだに見つけられないのが非常に残念である。  

Posted by Yakov at 18:31Comments(0)

2010年10月01日

情操玩具(16)

 チェーホフ雑貨市も近づいてきたので雑貨・玩具系をボチボチ紹介していきたい。
今回は一発ネタで「集合セット」を。





金属やプラスチックと材質が変わっても息永く生産されてきた「第一騎兵師団」の玩具だが、このような合体セットも存在するのだ。見慣れたスタイルのフィギュアが多いが、タチャンカ(機関銃装備馬車)はかなり大型の特製品である。

・・・昔々、「サンダーバード秘密基地セットを見ては指をくわえていた餓鬼」の成れの果てが筆者な訳だが、このくらいのセットなら普通の家庭でも買ってもらえるような気がする。
箱はなくしてしまったのだが、価格は高くも安くもなく、よく覚えていないが年齢制限つきだった。ま、細部が尖っているので危険といえば危険なのかもしれない。



固定法はこのように「ジオラマベース」のスリットの間に個々の台座をスライドさせるだけ。プラスチック製のものともほぼ同じサイズなので案外互換性があるのかも。
なんにしてもこういう暗色の方が迫力があってよい(足元に舞い上がる砂埃が芸コマ)。塗装したがる高学年児童もいたのだろうが・・・。  

Posted by Yakov at 17:19Comments(0)