2010年01月03日
「飛び出す」日用品。
ロシアの絵本は日本にも愛好家が多い。その世界ではロシアで「飛び出す絵本」がかなり以前から作られていたということは常識の範疇であろうと思うが・・・。
家庭用品にもその種のグッズが存在するのだ。
50年代後半の裁縫針セット。表にスターリンゴシックの建物が描かれていることからもわかるように、戦後だいぶ落ち着いてきた(もちろん戦後版大粛清の波も去ったころ)消費物資発展期の製品である。
贈答用セットではないと思うのだが、二つ折りの本体を開くと暖かい部屋でくつろぐ祖母と子供、子猫の絵が飛び出してくる、という玩具のような品である。
さすがに古い品なので肝心な部分が切れていたりして完全に「立ち上が」ったりはしないのが残念だが、ぜひ心の目で補っていただきたい。
・・・肝心の針本体は各種詰め合わせでない単一規格が何本か入っているだけ・・・と結構しょぼいのだが、包装に凝っていられるというのも当時の精神的余裕のようなものが感じられる。背景に見える小画面の白黒テレビも(今日はともかく・・・)明日への希望だけはたっぷりあった雪解け時のソ連らしい小道具といえるだろう。
ま、正月でもあることだし、ちょっとくらい(皮肉を抜きに)明るいネタもよいのではなかろうか。
家庭用品にもその種のグッズが存在するのだ。
50年代後半の裁縫針セット。表にスターリンゴシックの建物が描かれていることからもわかるように、戦後だいぶ落ち着いてきた(もちろん戦後版大粛清の波も去ったころ)消費物資発展期の製品である。
贈答用セットではないと思うのだが、二つ折りの本体を開くと暖かい部屋でくつろぐ祖母と子供、子猫の絵が飛び出してくる、という玩具のような品である。
さすがに古い品なので肝心な部分が切れていたりして完全に「立ち上が」ったりはしないのが残念だが、ぜひ心の目で補っていただきたい。
・・・肝心の針本体は各種詰め合わせでない単一規格が何本か入っているだけ・・・と結構しょぼいのだが、包装に凝っていられるというのも当時の精神的余裕のようなものが感じられる。背景に見える小画面の白黒テレビも(今日はともかく・・・)明日への希望だけはたっぷりあった雪解け時のソ連らしい小道具といえるだろう。
ま、正月でもあることだし、ちょっとくらい(皮肉を抜きに)明るいネタもよいのではなかろうか。
Posted by Yakov at 17:10│Comments(0)